C++とは
C++は、C言語というプログラミング言語の機能を拡張した言語です。組み込みソフトウェアやOS開発など、幅広い分野で使われているC言語に機能を追加する形で開発されました。スマホアプリやWebアプリ、業務システムなど、様々な領域で利用されています。
C++はC言語を元に開発されているため、C言語と互換性があります。C言語にはなかった様々な機能が追加されており、特に注目すべきはC++が「オブジェクト指向」のプログラミング言語だということです。オブジェクト指向とは、プログラム全体を、特定の役割を担った「オブジェクト」に分割し、オブジェクト同士の関係性を定義して組み合わせることでシステムを作り上げる考え方です。
C++は40年以上の歴史があるプログラミング言語ですがいまだに人気があり、プログラミング言語の人気を示すランキング「TIOBE Index」では4位に位置しています。(2023年3月現在)
C++のフリーランス案件の特徴
ここでは、C++のフリーランス向け案件の特徴をご紹介します。
- 高単価案件が多い
- 案件の分野が幅広い
- リモート案件は少ない傾向
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
高単価案件が多い
C++は、高単価な案件が比較的多いプログラミング言語で、C++案件の平均月額単価は69万円程度とされています。弊社のフリーランスエージェントサービス「BIGDATA NAVI」でも、C++案件は多数ご用意がございます。月額報酬単価100万円を超える案件もあり、高収入を狙いたいフリーランスエンジニアの方であれば、C++はそのニーズを満たせるプログラミング言語と考えてもよいでしょう。
案件の分野が幅広い
分野の幅が広いのも、フリーランス向けのC++案件の特徴の1つです。C++は汎用性が高く、ITの様々な分野で利用されています。様々な分野での案件が公開されているため、自分の得意とする分野の案件を探しやすいのも、C++でフリーランス向け案件を探すメリットです。C++を使ったフリーランス向け案件には、以下のような種類があります。
- 組み込みソフトウェア開発
- スマホゲーム・コンシューマゲーム開発
- スマホアプリ・デスクトップアプリ開発
- 業務システム開発
- AI開発
- IoT開発
幅広い案件を受注したり、高単価な案件を受注したりするためには、C++そのものを扱うスキル以外にも様々な分野についての知識が求められます。幅広い案件への参画経験があると、フリーランスでもC++エンジニアとして活躍しやすいでしょう。
リモート案件は少ない傾向
フリーランス向けC++案件の中では、リモートワークができる案件はあまり多くはありません。大規模な業務システムを開発する場合など、セキュリティの観点からリモートワークが禁止されていることも多く、組み込み系ソフトウェアなどを開発する場合もハードウェアが必要になるためリモートワークがしにくい、という事情があります。
もちろん、リモートワークが可能なC++案件も中にはあります。近年の社会情勢の変化などもあり、今後はリモートワークに対応している案件も増えてくるはずです。選択肢は多少狭くなってしまいますが、リモートで働きたい方は探してみると良いでしょう。
C++のフリーランス案件の案件例・単価相場
C++は案件の幅が広く、報酬単価にも幅があります。ここでは、C++のフリーランス案件の例と単価相場をご紹介します。
例えば、C++を使った業務システム開発案件の中には、金融取引用の業務システム開発案件などがあります。金融関係のスキルが求められるため高度な案件ではありますが、月額報酬単価90万円と高単価でもあります。
また、C++を使ったゲーム開発案件も多数あります。コンシューマ向けゲーム開発案件であれば、月額報酬単価100万円に達することもあるため、スキルがある方はぜひチャレンジしてみると良いでしょう。案件の分野も報酬の幅も広いため、自分のスキルレベルや得意分野に合った案件を見つけやすいのも、C++を扱うフリーランスエンジニアのメリットです。
C++の特徴
C++には、以下のような特徴があります。
- 汎用性が高く幅広い分野で使われている
- C言語との親和性が高い
- 大規模システムでも運用しやすく安定している
それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。
汎用性が高く幅広い分野で使われている
C++は汎用性が高く、以下のような幅広い分野で活躍しています。
- デスクトップアプリ
- スマホアプリ
- 業務システム
- OS
- 組み込みソフトウェア
- IoT機器
C++は歴史のあるプログラミング言語ですが、IoTやスマホアプリなど、比較的新しい分野での開発にも使われています。規模の大小や分野を問わず様々な分野で利用されているC++を習得できれば、フリーランスエンジニアとしての仕事の幅も大きく広がるでしょう。
C言語との親和性が高い
C++には、C言語との親和性が高いという特徴もあります。C++はC言語を元に、機能を拡張する形で開発されたプログラミング言語のため、C言語で書かれたプログラムをC++で実行することも可能です。
C言語はC++よりもさらに歴史が長いプログラミング言語で、現在も盛んに利用されています。C言語と親和性が高いC++には、そうしたプログラムを引き継ぐことができるというメリットもあります。
大規模システムでも運用しやすく安定している
C++は、大規模システムでも安定して運用できるプログラミング言語です。C++は他のプログラミング言語に比べて処理速度が非常に速く、負担が重い複雑なシステムの開発にも柔軟に対応できるという強みがあります。様々な機能が容易されているため、他のプログラミング言語にはない高度な処理を実行できるのも、C++が大規模システム開発に向いている理由の1つです。
C++のフリーランスエンジニアが高単価案件を獲得するために必要なスキル
フリーランス向けのC++案件は、単価が高めで分野の幅も広いのが特徴です。それでは、C++のフリーランスエンジニアが高単価案件を獲得するには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。ここでは、以下の5つのスキルについて解説します。
- C++を含む多様な言語の開発経験
- 大規模開発の経験
- 上流工程の経験
- コミュニケーションスキル
- 自己管理能力
C++を含む多様な言語の開発経験
C++以外にも様々な言語での開発経験があると、より高単価な案件を獲得しやすくなります。システム開発はC++だけを使って行われているわけではないため、他のプログラミング言語やツールについての知識を身につけておけば、幅広い案件に対応できるようになり、選択肢の幅が広がります。
大規模開発の経験
大規模開発案件は、C++エンジニアであればぜひ経験しておきたいところです。C++は大規模な業務システムの開発にも利用されており、大規模な案件であるほど報酬単価は高くなる傾向にあります。C++を使った大規模開発の経験があれば、大企業の業務システムなどの案件でも採用される可能性が上がります。会社員でC++エンジニアとして働いている方は、できるだけ様々な分野の案件や大規模な案件に参画して経験を積んでおくと良いでしょう。
上流工程の経験
上流工程の経験があると、高単価な案件を獲得しやすくなります。C++に限ったことではありませんが、企画や要件定義、設計など、上流工程の案件であるほど報酬単価は高くなる傾向にあります。C++エンジニアとして上流工程の経験があれば、そうした高単価な案件にも採用されやすくなるでしょう。
コミュニケーションスキル
こちらもC++に限りませんが、フリーランスエンジニアにはコミュニケーションスキルも大切です。クライアントと円滑なコミュニケーションが取れれば、信頼獲得や継続受注、単価アップにもつながりやすくなります。
自己管理能力
自己管理ができなければ、フリーランスエンジニアとして高単価な案件を受注することは難しいでしょう。自己管理ができていないと、納期に遅れてしまったり欠陥のあるプログラムを納品してしまったりといったトラブルにつながる可能性もあります。自己管理を徹底して案件に携われるエンジニアになることで、クライアントの信頼を得ることもできるでしょう。
C++を習得するのは難しい?難易度や勉強法
C++は、フリーランス向けの案件の数も多く、報酬が高いプログラミング言語です。C++を身につけたいエンジニアの方も多いでしょうが、C++は一般に習得難易度が高いと言われています。それでは、今からC++を習得しようと考えている方はどのように学習するべきなのでしょうか。ここでは、C++の習得難易度やおすすめの学習方法について解説します。
オブジェクト指向などがあり難易度は高い
C++は、C言語に様々な機能を追加したプログラミング言語です。C言語自体の習得難易度がそもそも高いため、C++の習得難易度は一般的には高めだと言われています。特にIT初心者が学習するにはハードルの高い言語です。
C++の習得難易度を高めている要因の1つが、「オブジェクト指向」です。オブジェクト指向の概念を理解することから始めなくてはならず、特にIT初心者が挫折しやすいポイントでもあります。C++は他のプログラミング言語にはない機能も多く備えており、仕様が複雑なプログラミング言語です。
IT未経験からフリーランスエンジニアを目指している方には、C++にチャレンジするのはおすすめできません。Pythonなど、比較的学習しやすい言語から学習することを推奨します。既にエンジニアとして経験があり、なんらかのプログラミング言語を習得している方であれば、C++にチャレンジしてみるのも良いでしょう。特に、Javaなどのオブジェクト指向の言語を扱っている方であれば、学習のハードルは下がるはずです。
C言語と並行して学習するのがおすすめ
C++を学習する際は、C言語と並行して学習するのがおすすめです。C++はC言語を元に開発されているため、まずはC言語の基本的な扱いを覚えると良いでしょう。C言語の基礎をおさえた後で、C++に特有のオブジェクト指向や例外処理などの機能を補完していく、という学習方法がおすすめです。
上流工程の経験
上流工程の経験があると、高単価な案件を獲得しやすくなります。C++に限ったことではありませんが、企画や要件定義、設計など、上流工程の案件であるほど報酬単価は高くなる傾向にあります。C++エンジニアとして上流工程の経験があれば、そうした高単価な案件にも採用されやすくなるでしょう。
ハードウェア設計や制御の知識も必要
C++エンジニアとして活躍するには、ハードウェアに関する知識も必要です。C++はメモリ管理を行う必要があるため、ハードウェア設計や制御に関する知識がないと活用することはできません。組み込みシステムやOS開発などでも使われるため、ソフトウェアやシステムの開発だけでなく、ハードウェアについての知識も並行して学んでいく必要があります。
C++の将来性
最後に、C++の将来性についても解説します。C++はC言語と同じく歴史の古いプログラミング言語ではありますが、今後も一定の需要が期待できる言語です。
C++は様々な業界で利用されているプログラミング言語です。利用されている業界の中には、IoTやスマホアプリ、ロボットやAIなど、最先端の技術を扱う分野も含まれています。こうした最先端の分野でも扱われている以上、すぐにC++の需要がなくなるという事態は想定できません。
もちろん、C++を習得してはいるがさらに活躍の幅を広げていきたいという方は、他の言語を習得してみるのも良いでしょう。C++はたしかに習得難易度が高いものの、様々な機能を備えているため、他の言語を習得する際に勉強しやすくなる、という利点もあります。他のプログラミング言語も習得できれば、フリーランスエンジニアとしてより広く活躍でき、高収入も期待できるはずです。
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