AWSエンジニアの年収
AWSエンジニアの需要が高まっている、とは言っても、年収については気になるところです。ここでは正社員とフリーランスの双方について、AWSエンジニアの収入事情を解説します。
正社員の平均年収
AWSエンジニアの平均年収は600万円が目安となります。 2022年10月に公開された、国税庁の「民間給与実態統計調査」 によると、日本人の平均年収はおよそ443万円となっており、AWSエンジニアの平均年収は日本人の平均と比べかなり高めであることが分かります。
また、エンジニアの平均年収と比較しても、AWSエンジニアの収入は高めであることが分かります。ITエンジニアの平均年収は「493万円」とも言われており、AWSエンジニアの需要の高さがうかがえます。
フリーランス案件の単価相場
AWSエンジニアの平均月額単価は「70万円」とされています。求人サイトやエージェントによって案件単価には差がありますが、平均月額単価はおよそ70万円~80万円程度で、年収に換算すると800~1000万円程度が相場になるようです。
この数字だけを見れば、フリーランスのAWSエンジニアは非常に高収入であるように見えますが、実際にはスキルや経験年数によって収入は大きく変わります。フリーランスとしての独立を想定している方は、自身が独立後も十分な収入を得られるか、慎重に検討することをおすすめします。
AWSエンジニアにおすすめの資格
AWSエンジニアとしてキャリアアップを目指す際、また、AWSエンジニアへの転職を目指す際に有効な手段の1つが、資格の取得です。ここでは、AWSエンジニアにおすすめの資格を3つ、ご紹介します。
AWSプラクティショナー
1つ目の資格は、「AWSプラクティショナー」です。AWS認定資格は、Amazonが認定している資格で、AWSに関する知識とスキルを認定する資格として十分な評価対象となります。「AWSプラクティショナー」は、認定資格の中でも最も初心者向きの資格で、AWS全体についての基礎的な知識を認定しています。難易度は比較的低いため、実務経験がない方でも取得は十分に可能でしょう。
また、AWS認定資格には中級から上級者向きの資格も多数あります。キャリアアップを図りたい方は、上位資格の取得も視野に入れると良いでしょう。
Cisco技術者認定(CCNA)
2つ目の資格は、「Cisco技術者認定」のうち、「CCNA」です。「Cisco技術者認定」とは、ネットワーク機器の大手「Cisco社」が認定している資格です。Cisco社製品の扱いに関する知識と、ネットワーク全般に関する知識を問われる資格で、初心者向きの資格である「CCNA」は、ネットワークエンジニアであれば誰もが持っている資格と言って良いでしょう。
「CCNA」は「Cisco技術者認定」資格の中では難易度が低めですが、出題範囲の広さや専門性の高さを考慮すると、独学では少々難易度が高い資格とされています。難易度が高い分、資格としての評価は高いため、取得には大いに価値があります。AWSに直接関係する資格ではありませんが、同じインフラ周りの必須資格として、チャレンジしてみると良いでしょう。
LPIC・LinuC
LPIC、LinuCは共に、Linuxの扱いに関する知識・スキルを認定する資格です。LPICは国際標準の資格、LinuCは日本向けの資格ですが、難易度や需要には大きな差はありません。グローバルに活躍したい方はLPICの方を取得すると良いでしょう。。
Linuxは、近年ではサーバーとして主に利用されているOSです。Webサーバーを始め、既存のシステムの多くでLinuxが使われており、クラウドが普及しはじめた現在でも盛んに利用されています。そのため、LPIC・LinuCはインフラエンジニアとしては必須級の資格になります。最も初心者向きのLPIC-1やLinuC-1の難易度は比較的低いため、独学でもきちんと勉強すれば取得は難しくないでしょう。