インフラエンジニアに必要な知識
当然のことながらIT基盤・インフラストラクチャー関連全般に関する専門知識が求められます。しかもクラウド化の進行もあってサーバー・ネットワークのインフラ環境に変化が見られている面もあるため、最新の知識をつねに学びづけながらニーズに応えられる向上心や柔軟性も求められています。
サーバーの知識
まず使用するサーバーに関する知識。クライアントの要望に応えたサーバーを選択し、それに基づいたインフラ設計を行っていくことになるわけですから、さまざまなサーバーに関する専門知識が欠かせません。
ネットワークの知識
ネットワークの知識に関してはシステム全体の知識に加えてネットワーク製品ごとの知識が求められます。ネットワークの設計、構築に必要な全般的な知識をベースとしつつ、採用するネットワーク製品をしっかり扱うことができる知識も求められるのです。
セキュリティの知識
現代でもっとも求められている知識ともいえるのがセキュリティの知識です。情報の漏洩が現代のビジネスシーンにおいて大きなリスクとなっているだけにネットワーク環境のセキュリティ環境の整備が必須となっています。外部から情報を覗かれてしまう、ウイルスに感染してしまうといったリスクを避けるのはもちろん、内部の人間のミスによる漏洩を防ぐための対策も欠かせません。
しかもセキュリティを厳重にすればするほどシステムに負荷がかかる、システムにアクセスするのが面倒になるといった不便が生じてしまう面もあります。そうした面を軽減しつつセキュリティと使い勝手を両立できるような知識とスキルが求められるのです。
インフラエンジニアに必要なスキル
知識に加えて専門的な知識ももちろん欠かせません。そこには勉強や経験を積んでいく過程で身に着けていくものもあれば、性格的な面での適正が求められる部分もあります。
設計書の作成
まず大前提は設計書の作成。先ほども触れたように、わかりやすい設計書を作るスキルが求められます。専門知識で埋め尽くされたような設計書ではなく、クライアントや一緒に作業する他の職種のスタッフにもわかりやすく理解しやすい設計書を作ることができるか。知識だけではなくコツも求められる部分もあるだけに経験を積みながら身に着けていく部分もあります。
LL言語・C言語
こちらは日々の勉強と経験によってひたすら積み重ねていくものでLL言語とC言語の習得。クライアントの要望や選択肢したネットワークシステムに合わせた言語を使いこなすための知識とスキルが欠かせません。しかも新しい言語も登場しているため、最新の動向をつねにチェックしながら学び続ける向上心も欠かせません。
クラウド・仮想化技術
現在のインフラエンジニアにもっとも求められているスキルともいえるのがクラウド・仮想化技術です。業務の効率化やリスクマネジメントの観点からクラウド化を推進する企業が増えており、従来の自前のサーバを用意したうえでのネットワーク環境に代わる選択肢として注目されています。
これからインフラエンジニアとして生き残っていく、または高単価の報酬を獲得していくためにはこの方面のスキルが必須といっても過言ではないでしょう。最新のクラウドの種類、仮想化技術に求められているメリットなどを踏まえたうえでの設計・構築ができるスキルが必要です。
コミュニケーションスキル
クライアントの要望を前提にそれを設計の段階でいかに組み込んでいくか。韻鰓エンジニアの腕の見せ所です。また大規模なネットワークの構築において他のエンジニアやプログラマー、デザイナーなどと協力していく必要もあります。そうなるとやはり欠かせないのがコミュニケーションスキルです。
わかりやすい設計書の作成ともかかわってくる面ですが、設計したネットワーク環境の内容やコンセプトをしっかり伝え、情報を共有しながら構築・運用を行っていける環境づくりが求められますから、コミュニケーションは欠かせないのです。
障害対応力
トラブルが起こらない環境を作り維持するのが主な役割ですが、それでもトラブル・障害は起こるものです。そんなときに求められるのが障害適応力です。インフラ上のトラブルにはあらかじめ想定できるものと、まったく想定していない形で起こるものがあります。前者だけでなく後者のような不測の事態においても迅速に対応し、適切な形で復旧ができる対応力が欲しいところです。