Javaの特徴
Javaは1996年に、アメリカの企業であるサンマイクロシステムズが開発しリリースしたプログラミング言語です。従来あったC++などの言語のデメリットを解消して、より使いやすく対応力がある点が特徴です。Javaは世界中で最も使用されている言語となっており、そのニーズは衰えることがありません。ScalaやPythonなどの新しいプログラミング言語がいくつも開発され最新技術に用いられるようになっていますが、それらも元々はJavaの考えからできている言語です。そのため、最初にJavaを覚えておくと技術者としてつぶしがきくのはメリットといえます。
JVMで動作しOSや機器などの環境に依存しない
そもそも、Javaはプラットフォームに依存せず動作することをコンセプトに開発された言語です。Javaが登場する以前は、家電製品などのハードウェアやコンピュータのOSなどプログラムの実行環境により言語や設定を変更する必要がありました。
そのため、環境が変わっても汎用的に使用できるプログラムが求められており、それを実現する仕組みがJVM(Java Virtual Machine)です。仮想マシンやバーチャルマシンと呼ばれるJavaプログラムを実行するソフトウェアを介して、Windows、Mac、LinuxといったOSやハードウェア機器に依存しない開発をサポートしています。
オブジェクト指向で、大規模なシステム開発に向いている
Javaが世界中に広がった理由はJVMのメリットだけではありません。オブジェクト指向という特徴を持っていることにもあります。これは、一つの大きなシステムを作るにあたっては、個々の細かい機能や構造を切り出して、パーツごとに開発ができるという特徴を指します。そのため、基幹システムなど規模の大きい開発でも自社エンジニアと外部パートナーで協力して開発を行ったり、複数の開発会社で共同してシステムを組むなどが可能です。それぞれのパーツを切り分けて、パーツごとに依頼や発注ができるからです。こうして、個別のでき上がったパーツを最終的に組み合わせることで、一つの完成したシステムとなるのです。より効率よく大きなシステムを作れるというのが、Javaの良いところなのです。これはフリーエンジニアにもメリットとなります。企業に属していなくても、個人で切り出されたパーツのプログラミングを請け負うというスタイルをとれるからです。
また、何らかの修正やバージョンアップが必要となった時、システム全体を見直す必要がないというのもメリットと言えるでしょう。変更したい機能だけを切り出して、その部分のプログラミングを修正すればよいためです。適宜状況に応じて変更を行っていけるという点でもJavaは優れています。
Javaの今後の動向と将来性
Java以外の新しい言語が開発され使用されるようになっていますが、まだまだJavaの使用が下火になることはありません。むしろ、Web開発やIoTなどの分野ではさらにニーズが広がっていくこともありえます。専門性の高いエンジニアとなることで、より高度な案件にタッチするのが、Java案件では重要なポイントとなります。最新技術に対応したスキルを身につけることで、フリーランスエンジニアとして活躍する機会を増やせますので、将来を見越してこうした分野での経験を早めに身に着けていくようにしましょう。