Rustとは
Rustは2006年に登場したオープンソースのプログラミング言語です。Firefoxを開発しているMozilla社が支援しており、MicrosoftやGoogle、Amazonなどの大手企業に導入されていることで有名です。
高速処理や並行処理を得意としており、安全にメモリ運用できることから、C/C++に替わるプログラミング言語として注目を浴びています。
Rustの特徴
Rustはネイティブコンパイラ言語であるため、ソースコードをバイナリコードに翻訳し、プログラムを瞬時に実行できます。同時に複数のプログラムを並行処理するマルチスレッドに対応しており、メモリ空間を効率よく使用できることが特徴です。
またRustには、変数の値を借用する際の厳密なルールが定められているため、デッドロックやデータ競合状態を防げます。
Rustの用途
Rustは高速処理や並行処理を得意としています。高性能で実用的、フレームワークが充実していることからWebアプリ開発に利用されています。
また、ゲーム開発やOS開発、クラウドプラットフォームにも利用される機会が増えました。処理するデータ量が膨大なゲームでも、Rustであればスムーズに動かせるとして注目を浴びています。
Rustエンジニアの仕事内容
Rustエンジニアの仕事内容はWebアプリやゲーム、OSなどの開発です。Rustは膨大なデータを処理することを得意としています。そのため、膨大な計算と、それに伴うデータチューニングを実現する設計能力や技術力が求められます。Webアプリ開発後は改善業務まで担うのが一般的です。
Rustエンジニアのフリーランス求人動向・案件傾向
Rustエンジニア向けフリーランス求人・案件には、以下のようなものがあります。さまざまな業界のアプリ、システム開発の求人・案件があるためスキルを磨きやすいです。
[フリーランス求人・案件の例]
・製造業向け業務アプリケーションの開発
・教育事業者向けのプラットフォームサービス
・広報DX推進の業務支援ツール開発
・通信業向け生成AIプロダクトバックエンド開発
・採用管理パッケージの設計・開発
フリーランスRustエンジニアの平均年収・案件単価
Rustエンジニア向けフリーランスの案件単価は50~90万円です。つまり、600万円~1080万円稼ぐことができます。高年収を狙えますが、Rustを活用した開発経験3年ほど求められます。
[フリーランス案件単価の例]
案件名 |
案件単価 |
製造業向け業務アプリケーションの開発 |
70~80万円/月 |
教育事業者向けのプラットフォームサービス |
50~60万円/月 |
広報DX推進の業務支援ツール開発 |
50~60万円/月 |
通信業向け生成AIプロダクトバックエンド開発 |
70~90万円/月
|
採用管理パッケージの設計・開発 |
60~90万円/月
|
フリーランスのRustエンジニアが高単価案件を獲得するために必要な経験やスキル
フリーランスのRustエンジニアの案件や単価をご紹介しましたが、高単価の仕事を獲得したい方は、次のような経験とスキルを習得することをおすすめします。
クラウドなど関連分野の経験とスキル
Webアプリやシステム開発にはコンピュータープログラムのサーバーに関する知見が求められます。近年はクラウドがブームで、AWSやAzure、GCPを利用する現場が増えています。これらのサービスは万能ではなく、サービスにより制限や特徴があるため「できること」「できないこと」を理解することが大切です。各サービスの特徴を理解した上で、最適なものを選ぶ知識を持っていると一目置かれる存在になれます。
マネジメント経験とスキル
高速処理や並行処理を得意としており、メモリの安全性を確保しているアプリは、大規模なシステム開発やWebアプリ開発に向いています。つまり、現場には多くのエンジニアがいることが大半です。そのような現場では、プロジェクト全体を見通せて、スケジュール管理やメンバー管理ができるプロダクトマネージャーが欠かせません。
開発中に問題が発生したら解決案を出し、チームを牽引します。このようなプロダクトマネージャーの仕事は、エンジニアの仕事と比較すると高単価です。そのため、年収アップを目指したい方は、マネジメント経験を積んだり、マネジメントスキルを習得したりしましょう。
コンサルティング経験とスキル
Rustエンジニアには、膨大な計算と、それに伴うデータチューニングを実現する設計能力や技術力が求められます。また、Webアプリやシステム開発に見合うサーバーを選定する必要があります。これらが1つでも抜けたら、満足できるWebアプリやシステムは開発できません。
そのため、お客様の要望や課題をヒアリングした上で、最適なものを提案するコンサルティング能力が求められます。お客様の要望を叶えられれば、信頼されて、高単価案件を獲得しやすくなります。
フリーランスRustエンジニアの今後の需要や将来性
フリーランスRustエンジニアは今後も需要が伸び、非常に将来性が高いと言えるでしょう。なぜなら、大企業がRustを活用してWebアプリやシステムを開発しているためです。また、Rustは定期的にアップグレートされていて、新しい機能が続々と公開されています。
このような理由により、Stack Overflowの独自調査7年連続で「開発者がもっとも愛するプラグラミング言語」で1位に選ばれています。
未経験からRustを習得するための学習方法
未経験からRustエンジニアになりたい場合は、以下の方法で学習しましょう。
公式ドキュメント
Rustは公式ドキュメント「The Rust Programming Language」を公開しています。公式ドキュメントは英語で書かれていますが、日本語版も用意されています。日本語版のドキュメントは、最新の情報をベースにまとめられていますが、一部古い情報も含まれていることを理解しておきましょう。
もし英語が得意な場合は英語版のドキュメントを読むことをおすすめします。
公式ドキュメント
Rust by Example 日本語版(サンプル集)
Rust by Exampleは、公式ドキュメントで学んだ知識をどのように活かせばいいかがまとめられているサンプル集です。実行可能なスクリプトが集められているため、プログラムを実行できます。公式ドキュメントとセットで見ておくことをおすすめします。
Rust by Example
Microsoft提供の公式チュートリアル
Microsoft社はMicrosoft Learnと呼ぶプログラミング言語を学べるコンテンツを用意しています。完全無料で利用できて、コンテンツ内でRustを学ぶことも可能です。学習時間は約5時間30分で、基本概念や処理方法、コード記述方法まで学べます。
最後はプログラムを実行することも可能です。そのため、実践で役立つスキルを身に付けたい方におすすめの学習方法です。
公式チュートリアル
「とほほシリーズ」のRust入門
「とほほシリーズ」のRust入門は、Rustに関するTipsを掲載している老舗サイトです。
Rustの概念やインストール方法など基礎的知識から、非同期関数や静的関数などの実践に役立つ知識まで掲載しています。幅広い範囲を網羅しているため、Rustについて詳しく勉強したい方におすすめの学習方法です。<>
Rust入門
まとめ
Rustは2006年に登場したオープンソースのプログラミング言語です。Rustはネイティブコンパイラ言語であるため、ソースコードをバイナリコードに翻訳し、プログラムを瞬時に実行できます。
同時に複数のプログラムを並行処理するマルチスレッドに対応しており、メモリ空間を効率よく使用できることが特徴です。
大規模開発などでRustは使われており、今後も需要は伸びていくと言われています。Rustエンジニアになれば高年収を稼ぐことも可能です。そのため、Rustに興味を持った方は、これを機会に勉強してみてください。
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