データサイエンティストの業務委託は稼げる?単価相場や実際の案件例を紹介
データサイエンティストの業務委託は稼げるのか気になっていませんか?そのような方向けにデータサイエンティストの業務委託案件の単価相場、案件例をご紹介します。
この記事では、データサイエンティストの業務委託案件を探せるおすすめサービスを4つご紹介しています。そのため、業務委託にご興味を持っている方は参考にしてみてください。
目次
データサイエンティストの業務委託は稼げる?
データサイエンティストの市場価値は高いため業務委託で稼げます。データサイエンティストの平均年収は約700万円です。アメリカでは年収1,000万円超えも珍しくありません。ビッグデータやAI活用が広がる中でデータサイエンティストの需要は伸びており将来性が高い職種として注目を浴びています。
業務委託案件の単価相場
データサイエンティストの業務委託の案件単価は案件内容やスキルで異なりますが、平均相場は650,000円~900,000円です。「BIG DATANAVI」に掲載されているデータサイエンティストの業務委託案件の単価から算出すると平均年収は960万円となります。
データサイエンティストの業務委託案件の単価相場
業務内容 | 単価 |
---|---|
AI SaaSプロダクトにおけるアルゴリズム開発 | 900,000円 /月 |
大手メーカーのAI活用サービス | 800,000円 /月 |
タレントマネジメントのデータサイエンティスト | 900,000円 /月 |
データサイエンティストの業務委託案件例
実際にどのようなデータサイエンティストの業務委託案件があるのか、気になる人もいるでしょう。ここからは案件例をいくつかご紹介していきます。
案件例|ECサイトのデータ活用業務
内容 | |
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職種 | データサイエンティスト |
単価目安 | ~¥650,000/ 月 |
業務内容 | ECサイトにおけるMicroStraregyを用いたデータの可視化 |
必須スキル |
・MicroStrategyを用いたデータ活用の実務経験 ・DBに関する知識(MySQL・Oracleなど) ・要件定義からの開発経験 |
案件例|AIによる営業支援システム開発
内容 | |
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職種 | データサイエンティスト |
単価目安 | ~¥700,000/ 月 |
業務内容 | AIを活用した営業支援システムの導入 |
必須スキル |
• データサイエンス・機械学習の実務経験) • Python、SQL、BIツールの使用経験 • フルリモートでの業務に対応できる方 |
案件例|エンターテインメント企業のデータ分析
内容 | |
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職種 | データサイエンティスト |
単価目安 | ~¥1,200,000/ 月 |
業務内容 | エンターテインメント企業におけるデータ加工・分析・レポーティング |
必須スキル |
・SQL、Pythonを用いた実務経験 ・機械学習手法を用いた分析経験 ・フリーテキストの集計、分析ができる |
データサイエンティストの業務委託案件を探すポイント
データサイエンティストの業務委託案件を探すポイントは3つあります。
自分のスキルや経験に合った業務委託案件が多いか
データサイエンティストの業務委託でも案件内容はさまざまです。 例えば、AIアルゴリズム開発案件の場合は、機械学習や統計解析、データマイニングなどの知識が求められます。
一方でECサイトのデータ活用案件の場合はMySQL・Oracleなどのデータベースに関する知識、要件定義から開発までの経験が求められます。 フリーランス向け案件紹介サービスにより案件内容が異なるため、自分の経験や得意分野に合致しているサービスを利用するようにしましょう。
フルリモート可能な業務委託案件があるか
フルリモート可能な業務委託案件があるフリーランス向け案件紹介サービスを利用すれば、好きな場所で働けるようになります。家庭や趣味、学習時間を大切にしたライフスタイルを築けるでしょう。
また、フルリモートであれば場所問わず働けるため幅広い案件に応募できます。地元にデータサイエンティストの求人が少ない場合でも業務委託案件の確保で困ることはありません。
フルリモートであれば柔軟な働き方を実現しながらキャリアを築くことができるため、フルリモート可能な業務委託案件を豊富に持っているフリーランス向け案件紹介サービスを利用しましょう。
高単価な業務委託案件が多いか
フリーランス向け案件紹介サービスにより単価相場が変わります。そのため、どのような企業の業務委託案件を保有しているか、高単価な業務委託案件が多いかを確認しておきましょう。
エンドクライアント直や上流工程の案件が豊富にあるフリーランス向け案件紹介サービスを利用すれば、スキルやご状況、希望単価に合った案件を紹介してもらえます。キャリアアップしやすくなるため、フリーランス向け案件紹介サービスの業務委託案件は必ず比較するようにしましょう。
データサイエンティストの業務委託案件を探せるおすすめサービス
データサイエンティストの業務委託案件を探せるおすすめサービスは4つあります。
レバテックフリーランス
引用元:『レバテックフリーランス』
レバテックフリーランスは20年以上続いているIT専門フリーランスエージェントサービスです。大きな特徴は取引社数10,000社以上で多くの案件があり選べる条件が幅広いことです。
レバテックフリーランスのスキルシートを作成して希望条件を入力しておけば、企業からスカウトを受け取ることができます。スカウトにより、想像していなかった企業・業界の魅力に気付けます。
企業に伝えにくい案件単価や条件面の調整を、レバテックフリーランスのサポートスタッフが交渉、調整してくれるため、希望を叶えたい方におすすめのサービスです。
ITプロパートナーズ
引用元:『ITプロパートナーズ』
ITプロパートナーズは、週 2、3 日の業務委託案件を数多く取り揃えているフリーランスエージェントサービスです。大きな特徴は、起業や家庭など優先したいことと両立できるような案件を取り揃えていることです。 エンドクライアントと直契約のため、週 2、3 日の稼働でも、生活するには十分な金額を稼げます。
また、スタートアップ、ベンチャー、大手企業など新しいトレンドの技術を取り入れている業務委託案件が多いためキャリアを磨くこともできます。このような特徴があるため、起業や家庭など優先したいことがある方や夢がある方におすすめのサービスです。
:Midworks
引用元:『Midworks』
Midworksはサポートが充実しているフリーランスエージェントサービスです。希望条件・キャリアに合った案件紹介の他、業務委託案件に参画中のケアをしてもらえます。
業務委託案件の終了時に連絡をしてくれて次の業務委託案件を紹介してもらえるなど、長期的な収入アップサポートしてくれることが大きな特徴です。万が一、案件が途切れたら報酬を60%保障してもらえます。
書籍・勉強会費用を支給してもらえたり、スポーツクラブなどの福利厚生サービスまで提供してもらえたりするため手厚いサポートを希望したい方におすすめのサービスです。
BIG DATANAVI
引用元:『BIGDATA NAVI』
BIG DATANAVIは、AI・データサイエンスに特化したフリーランスエージェントサービスです。AI・データ分析に関する案件を取り扱っています。エンドクライアント直や上流工程の案件が多いため収入アップが できます。
業界に精通したスタッフがスキルや状況、希望条件をヒアリングした上で、最適な案件を紹介してくれます。週1日稼働でAI・データサイエンスアドバイザリーのような働き方も可能です。
業務委託契約とは?主な種類は?
データサイエンティストの業務委託案件に参画する前に、そもそも業務委託契約とは何かを理解しておきましょう。
業務委託契約とは?
業務委託契約とは、発注者が業務を外部に委託して受注者が業務を遂行するための契約です。
そもそも業務委託とは、発注者が業務を外部に委託することをいいます。発注者と受注者は雇用関係を結ばず対等な立場です。
一般的に企業は業務を回すために従業員を雇用しますが、社会保険料や労働保険料、福利厚生などの費用を負担しなければなりません。また、短期間と期限を決めて雇用することもできません。このような課題を解決するために業務委託を利用しているのです。
業務委託契約の主な種類
業務委託契約には「請負契約」「委任契約」「準委任契約」があります。
:請負契約
請負契約とは、民法第632条で定められており、仕事の成果物に対して報酬を支払うことを約束する契約を指します。
つまり、受注者(請負人)には仕事を完成させる義務が発生します。成果物に欠陥(瑕疵)があった場合は、瑕疵担保責任を負わなければなりません。仕事の過程は問われないため、別の第三者に業務を再委託することができます。 ※請負契約書に再委託禁止と記載されている場合は再委託できません。
委任契約
委任契約とは、民法第643条で定められており、法律行為を行うことを約束する契約です。
受注者は委任された業務を遂行しなければなりません。依頼者(委任者)の利益を最大限に保護するために努力する必要がありますが、成果物に欠陥があった場合でも瑕疵担保責任を負う必要はありません。仮に成果が見込めなくても契約に反したことにはなりません。
しかし、業務遂行が重視されるため、第三者へ再委託することができず自分自身で行う必要があります。
準委任契約
準委任契約とは、民法第656条で定められており、特定の業務(事務処理など)を行うことを約束する契約です。
成果ではなく、業務遂行を目的としています。つまり、成果物に欠陥があった場合でも瑕疵担保責任を負う必要はありません。仮に成果が見込めなくても契約に反したことにはなりません。
しかし、業務遂行が重視されるため、第三者へ再委託することができず自分自身で行う必要があります。
業務委託はフリーランス(個人事業主)になる?
業務委託はフリーランス(個人事業主)に該当します。
なぜなら、業務委託とは発注者から受けた仕事の成果物・役務を提供して報酬を得る仕事の仕方を指すためです。そのため、個人で業務を行うフリーランス(個人事業主)=業務委託として大半は扱われます。
仕事の成果物・役務を提供して報酬を得る業務委託は裁量を重視したい方や企業に縛られない自由な働き方を希望する方におすすめの働き方です。
会社員や派遣社員との違い
業務委託は会社員や派遣社員と「雇用契約」「業務指示」「報酬・給与」「福利厚生」「社会保険」「働き方の自由度」が違います。
会社員との違い
会社員は企業と雇用契約を結び、上司や会社の指揮命令に従って働きます。
業務の手順や勤務時間など、細かい指示に従わなければなりませんが、健康保険、厚生年金、雇用保険などに加入できて、有給休暇や産休・育休などの福利厚生制度を利用できます。そのため、会社員は安定した収入や社会保険、福利厚生を重視したい方におすすめの働き方です。
派遣社員との違い
派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先で働きます。
派遣先の指揮命令のもとで契約期間働かなければなりませんが、健康保険、厚生年金、雇用保険などに加入できます。派遣社員は派遣先で経験を積みながら、柔軟な働き方ができることがメリットです。そのため、安定を求めたいけれど、さまざまな経験を積んでキャリアを磨きたい方におすすめの働き方です。
データサイエンティストが業務委託案件を獲得するメリット
データサイエンティストが業務委託案件を獲得するメリットは4つあります。
自分の好きな仕事ができる
業務委託であれば、ご自身の得意分野や興味関心に合わせて仕事が選べます。知識や技術を磨きたい分野をとことん追求して働けます。
会社員だと「本当は引き受けたくない」「業務をやらざるを得ない」など、気持ちを押し殺して働かなければならないこともあるでしょう。業務委託であれば、このような我慢をする必要がありません。さまざまな企業やプロジェクトでの経験を通じてスキルを磨けます。
収入アップが期待できる
業務委託はスキルや経験に応じて報酬を受けることができます。そのため、会社員から業務委託に転身すれば、収入アップが期待できます。
会社員の場合はスキルや経験が高くても、会社の業績が悪ければ収入アップは期待できません。また、会社員の同意なしに収入の減額はできないため、収入アップする場合も少額ずつになります。そのため、会社員で大幅な収入アップできるのは極めて稀です。
一方で、業務委託スキルや経験に応じて報酬を受けることができます。データサイエンティストとして高度な知識、技術を保有していれば会社勤めをしているときよりも収入アップが期待できるでしょう。
自分のペースで仕事ができる
業務委託であれば、裁量で仕事をすることができるため自由な働き方ができます。週 2、3 日だけ働いてプライベートを優先することができます。
プライベートの予定と調整しながら働けるため、ワークライフバランスを実現しやすいです。業務委託案件でもリモートワーク案件を選択すれば仕事と家庭が両立しやすくなります。
人間関係でのストレスが少ない
業務委託であれば、人間関係で悩む場面が少なくなります。業務委託は仕事の範囲が明確であり、会議以外で関わりを求められることが基本的にありません。
会社員の場合は、飲み会や社内イベントへ強制参加を強いられたり、ハラスメントされたりすることもあるでしょう。しかし、業務委託にはありません。 また、会社やチームは自分に合わないと感じた場合は別の案件を選べます。
クライアントとはコミュニケーションを取る必要はありますが、仕事を忠実にこなしていれば、人間関係でストレスを感じずに済むでしょう。
データサイエンティストが業務委託案件を獲得する際の注意点
データサイエンティストの業務委託は対象外となります。つまり、何時から何時まで働くなど決められていません。そのため、会社員よりも自己管理を徹底して働く必要があります。
また、健康保険、厚生年金、雇用保険などに加入することができません。厚生年金に加入できないため、将来受け取れる年金額が少なくなります。これらの保障が無いことを念頭に置いて、業務委託で働くかを検討しましょう。
まとめ
データサイエンティストの市場価値は高いため業務委託で稼げます。データサイエンティストの平均年収は約700万円です。アメリカでは年収1,000万円超えも珍しくありません。また、業務委託であれば、得意分野や興味関心に合わせて仕事を選べたりプライベートの予定と調整しながら働けたりします。
データサイエンティストの業務委託にご興味を持った方は、AI・データサイエンスに特化したフリーランスエージェントサービス「BIG DATANAVI」をご利用ください。業界に精通したスタッフがスキルや状況、希望条件をヒアリングした上で、最適な案件をご紹介します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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