Ruby案件の特徴と単価とは?需要、案件の実例や今後の需要や将来性を解説
・プログラミングを始めたいが「Ruby」の案件の単価はどうなのだろうか
・Rubyの需要や将来性について詳しく知りたい
・Rubyエンジニアの平均年収や単価アップのポイントを知りたい
日本発祥のプログラミング言語であるRuby。学びやすさや処理速度の速さからベンチャーやスタートアップ企業で広く使われており、今後の流れや需要に注目されています。しかしながら、「Rubyの案件単価」が気になる方もいらっしゃるかと思います。そこで本記事では、プログラミング言語「Ruby」の案件単価や需要などについて解説します。
【この記事でわかること】
・Ruby案件の特徴や単価
・Ruby案件の需要や将来性
・Rubyの高単価案件を獲得する方法
ぜひ本記事の内容を、ご自身のプログラミング学習やキャリアにお役立てください。
目次
Ruby案件の特徴や単価とは?
さっそく本題であるRuby案件の特徴や単価について見てみましょう。Ruby案件の特徴
Rubyは日本発祥のプログラミング言語で、研究者の「まつもとゆきひろ」氏によって開発されました。1995年に公開され、今では日本のみならず世界のプログラマーから支持を集めています。
Ruby案件のほとんどは、フレームワークである「Ruby on Rails」を用いたものです。Ruby on Railsを用いることでWebアプリケーションをはじめ業務システム、ECサイト、各種Webサービスをスピーディーに開発できるようになります。Rubyは国内のベンチャーやスタートアップから人気の言語なので、それにともないRubyエンジニア案件も豊富です。
Ruby案件の単価
Ruby案件の単価は、企業の予算やエンジニアのスキルによって異なります。実務経験のあるRubyエンジニアの場合、1つの案件あたり60〜70万円程度が相場です。実務経験がない、あるいは経験が浅い場合は、その半分以下になるでしょう。60〜70万円という単価は、他のプログラミング言語よりも高めです。単価が高い要因に、Rubyの実務経験者が少ないことがあげられます。Rubyは他の言語と比べて新しい言語なので、企業がRubyの経験者を重宝するのが主な理由です。
Ruby案件の動向
RubyはWebアプリケーションやECサイトなど開発できるシステムの幅が広く、スタートアップやベンチャーからも人気なので、今後さらなる需要拡大が見込めます。Rubyを使ったプロダクトやサービスもさらに増えることが予想されるため、転職エージェントやフリーランスエージェントに掲載される案件数も今後増えていくでしょう。
実務経験者を優遇する案件は多いものの、「基本的なコードを書ければ採用」といった初心者向けの案件もあります。Rubyエンジニアとして活躍したいが、実務経験がないといった方でもチャレンジ可能です。
Ruby、Ruby on Railsとは?
Rubyの単価や年収をお伝えする前に、まずはRubyやRuby on Railsの概要を押さえておきましょう。
Rubyは日本生まれのオブジェクト指向のスクリプト言語
Rubyは日本発祥のプログラミング言語で、オブジェクト指向のスクリプト言語です。オブジェクト指向とは、複雑で難しいプログラミング言語を効率的に学ぶために考えられた概念をいいます。スクリプト言語とは、アプリケーションやソフトウェアを簡単に記述・実行するための基本的な概念です。つまりRubyは、一般的なプログラミング言語よりも効率的かつ簡単に記述できる言語といえます。
Rubyが企業に採用される理由「Ruby on Rails」
Rubyでの開発をさらに効率化する仕組みとして「Ruby on Rails」があります。Ruby on Railsとは、Webアプリケーションフレームワークのひとつで、HTMLや CSSの生成をはじめデータベースのやり取り、セッション管理などを容易に実装可能です。スタートアップやベンチャーでも多く採用されており、「Ruby on Rails」を扱えるとRubyの案件やプロジェクトもスムーズに進められます。
Ruby案件の単価相場と平均年収
続いて、Ruby案件の単価相場とエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
Rubyの単価相場
先述のとおり、Ruby案件の単価相場は60〜70万円程度です。70万円以上の案件もありますが、その場合Ruby on Railsのスキルだけでは採用されにくいでしょう。具体的には、システムの要件定義や設計まで対応できる、データベース管理ができるといった能力が求められます。70万円以上の案件を獲得し、遂行する際は、Ruby on Railsに加えてプラスアルファのスキルが必要なことを押さえておきましょう。
Rubyエンジニアの平均年収
ひと口に「Rubyエンジニア」といっても、会社員なのかフリーランスなのかで稼ぎ方が異なります。平均年収はともに500〜600万円程度。ただし会社員の場合、多くが給料制なので大幅な収入アップは難しいといえます。対してフリーランスの場合、努力次第で年収1,000万円は超えることも可能です。ただし、学習を怠れば、年収100万円程度になってしまうこともあります。
Rubyの案件例
実際にどのようなRubyの案件があるのか、気になる人もいるでしょう。ここからは、案件例をいくつかご紹介していきます。
案件例|旅行サイトの開発
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥600,000/ 月 |
業務内容 | webサービスの開発 |
必須スキル |
・RubyonRailsの開発経験が3年以上 ・ウェブサービス開発経験2年以上 |
案件例|SaaSサービス内の、要件定義、設計、実装、テスト
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥800,000/ 月 |
業務内容 | SaaSサービス内の、要件定義、設計、実装、テストの各工程や 基幹システムの業務生産性向上の為の開発 |
必須スキル |
・Webアプリケーションの開発をされたご経験が10年以上 ・Ruby on Railsを用いた開発のご経験が5年以上 ・要件定義、設計、実装、テストの一連の工程に携わったご経験 |
案件例|マーケティングプラットフォームのバックエンド開発
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥650,000/ 月 |
業務内容 | 新規事業のサービス開発における機能追加 Ruby on Railsを用いたAPI・Batchシステム設計・開発・テスト |
必須スキル |
・Rubyを用いたWebサービス開発のご経験(3年以上) ・TypeScript(React)を用いたWebサービス開発のご経験(1年以上) ・GitHubでの開発経験 |
Ruby高単価の案件を獲得するためのポイント
Rubyの高単価案件を獲得するポイントとして次のものがあげられます。
- RubyでのWebサービス開発経験
- 大規模開発の経験
- Rails以外のフレームワークの開発経験
- 開発マネジメントやレビューの経験
- 要件定義や基本設計などの設計スキルを身につける
- フロントエンド開発スキルを習得してフルスタックエンジニアになる
- クライアントの意向を柔軟に対応できる
RubyでのWebサービス開発経験
高単価案件を獲得するには、実際に「RubyでWebサービスを作ったことがある」という実務経験が重要です。プログラミングに限らず、フリーランスとして案件を獲得するためにも実績は重要であり、具体的な実績があることで自身の知識やスキルを証明できます。営業をする際は、Rubyの開発経験があると良いですが、もしRubyの実績がなくても他のプログラミング言語の開発実績があれば、採用となる可能性は大いにあります。
大規模開発の経験
Rubyを含むプログラミング言語を使ったシステム開発案件は、大規模になるほど企業の予算も増えます。フリーランスに支払える予算も大きくなるため、案件単価も高くなるのです。具体的には、大規模システム開発をするにあたって必要な負荷調査やパフォーマンスチューニングなどといった経験があげられます。また、大規模開発の実務経験がなくても、相応の知識とスキルがあれば採用される可能性は大いにあるでしょう。
Rails以外のフレームワークの開発経験
Ruby案件を獲得する際は「Ruby on Rails」のスキルが必要ですが、それ以外のフレームワークも重要です。具体的なフレームワークとして「Sinatra」「Ramaze」「HANAMI」「Padrino」などがあげられます。多くのフレームワークを扱えた方が高単価案件も獲得しやすいです。
開発マネジメントやレビューの経験
システム開発全体を指揮するマネジメント業務や、コードを検証するソースコードレビュー業務ができることも、高単価案件の獲得につながります。これらはシステム開発における上流工程であり、スキルや経験をもつ人材がいないためです。上流工程を担えれば、10万円単位で報酬が上がるケースも珍しくありません。
要件定義や基本設計などの設計スキルを身につける
開発マネジメントやソースコードレビューと同じように、実際のプログラミングだけでなく「要件定義」や「基本設計」ができることも高単価案件の獲得につながります。要件定義や基本設計がないのは設計図がないのと同じで、設計図がなければ、プログラマーもどのようなプログラムを記述すべきかわかりません。要件定義や設計ができることで希少価値が高まり、Rubyエンジニアとしての収入アップにつながります。
フロントエンド開発スキルを習得してフルスタックエンジニアになる
Rubyは主にバックエンド業務にかかわるプログラミング言語ですが、「フロントエンド」の開発スキルがあれば、さらなる単価アップが期待できます。バックエンドとフロントエンドの両方のスキルがある、つまりシステム開発のほとんどを担えるフルスタックエンジニアとしての活躍が可能です。システム開発の多くを一人で担当できれば、それだけ報酬も増えます。多くのプロジェクトをこなさなくても、1つの案件で数十万円〜100万円以上の報酬が受け取れるでしょう。
クライアントの意向を柔軟に対応できる
Rubyを含めたエンジニア全体にいえますが、クライアントの意向に柔軟に応えられるかどうかも重要なポイントです。企業が依頼するシステム開発では、ただプロダクトを完成させれば良いだけでなく、企業のカラーや訴求したいポイントなども踏まえたうえで設計しなければなりません。そのために細かなヒアリングが重要であり、提出物に対するフィードバックを真摯に受け止め、反映し、より良いプロダクトを作りにつなげることが大切です。
Ruby案件の今後の需要や将来性
最後に、Ruby案件の今後の需要や将来性について解説します。
Rubyエンジニア需要は今後も高い
Rubyエンジニア需要は今後も増え続けるといわれています。その理由として次のものがあげられます。
- コードがシンプルで開発の生産性が高い
- Webアプリケーション開発での需要が高い
- 未経験者でも習得しやすい
- ライブラリの提供などコミュニティが活発
- Rubyエンジニアの年収が高い
- スタートアップ企業やベンチャー企業での需要が高い
Rubyは他のプログラミング言語と比べて少量のコードでWebアプリケーションを開発可能です。生産性が高いため、プロダクトやサービス開発にスピード感が求められるベンチャー、スタートアップ企業で利用されています。Rubyで開発されたプロダクトやサービスが今後成長することで、保守や運用のニーズも増すことが予想されます。
また、Rubyは日本発祥の言語なので、インターネット上に公開されている情報量が多いです。利用企業と参入者が多いことでマーケットが潤っているため、それだけ高い将来性が見込めます。
Ruby on Railsのスキルは強みになる
Ruby on Railsは比較的容易に扱えるフレームワークですが、Ruby on Railsのスキルを持っていれば、企業からも「Rubyを扱える人材」と思ってもらえます。Rubyのエンジニアやフリーランスとして活動し、高単価案件を獲得するためにも重要なスキルなので、学んでおいて損はないでしょう。
まとめ
本記事では、プログラミング言語「Ruby」について次のポイントを中心にお伝えしました。
- Rubyの案件は1つあたり60〜70万円程度が相場で、案件によっては100万円以上のものもある
- スタートアップやベンチャーからも人気の言語なので今後さらなる需要拡大が見込める
- 案件単価を上げるためには、大規模開発の経験やRails以外のフレームワークの開発経験などが重要
Rubyの案件単価は高く、実務経験があれば1案件100万円以上を目指すことも可能です。案件単価を上げるためにも、「Ruby on Rails」をはじめRubyに関するさまざまなスキルを磨きましょう。
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