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Kotlinでフリーランスエンジニアは目指せる? メリットや高単価案件の獲得方法を解説

Kotlinでフリーランスエンジニアは目指せる? メリットや高単価案件の獲得方法を解説

KotlinはGoogleが公式開発言語として認定したこともあり、将来性の高い言語です。 現在、Kotlinエンジニアとして働いている方やこれからKotlinエンジニアを目指したいという方も、将来的にはフリーランスで働きたいと考えているのではないでしょうか。 本記事では、Kotlinのフリーランスエンジニアの案件動向やフリーランスになるメリット・デメリット、実際の案件例などを解説していきます。

フリーランスのKotlinエンジニアの年収や案件の動向

Kotlinエンジニアがフリーランスになると、どの程度稼げるのか、どのような案件に取り組めるのか気になる人も多いでしょう。ここからは、フリーランスのKotlinエンジニアの年収や、案件の動向について解説していきます。

Kotlinエンジニア案件動向

Kotlinエンジニアの案件動向として、Androidのアプリ開発の案件が増えているということがあります。日本ではスマホと言うとiPhoneというイメージが強いですが、海外ではAndroidが圧倒的なシェアを誇っています。Kotlinというのは、Androidのアプリ開発に欠かせないプログラミング言語です。GoogleがKotlinをアプリ開発の正式な言語に採用したこともあり、開発現場でも使用されるケースが増えています。そういった理由から、Kotlinエンジニア向けのAndroidアプリ開発の案件数が増加傾向にあるのです。

また、スタートアップやベンチャー企業の案件が多いというのも特徴の1つとなっています。2011年に登場したKotlinは比較的新しいプログラミング言語で、最新技術を積極的に採用している、スタートアップのような企業で多く採用されています。

単価や年収相場

Kotlinエンジニアの単価や年収相場ですが、レバテックフリーランスのデータによると、2023年12月時点で平均単価が約80万円となっています。年収に換算すると約970万円程度です。Pythonの平均単価は約76万円、Javaは約68万円となっているため、Kotlinは平均単価が高いプログラミング言語と言えるでしょう。また、求人ボックスのデータでは会社に勤めているKotlinエンジニアの平均単価は約54万円、平均年収は約647万円となっています。会社員よりもフリーランスとして働く人のほうが平均年収が高いということになるため、Kotlinエンジニアはフリーランスでも十分稼ぐことができる職種です。

フリーランスのKotlinエンジニアになるメリット

フリーランスとして働くKotlinエンジニアも増えていますが、なぜ会社員ではなくフリーランスという道を選んでいるのでしょうか。ここからは、フリーランスのKotlinエンジニアになるメリットについて、詳しく見ていきましょう。

収入の増加が期待できる

収入の増加が期待できるというのが、フリーランスになる大きなメリットです。フリーランスのKotlinエンジニアは、会社員に比べて平均年収が高いのですが、その理由は年収を大きく上げる手段が豊富という点にあります。一般的な会社員が収入を上げるためには、経験を積み昇給や昇格を目指す必要があります。一方フリーランスは、高単価の案件を積極的に受ける、作業時間を増やして多くの案件に取り組むなどすれば、収入を大きくアップさせることが可能です。時間をかけなくても、自分の実力や頑張り次第で高収入を目指せるというのは、フリーランスの大きな魅力と言えるでしょう。

時間や場所に縛られず柔軟に働ける

柔軟な働き方ができるということで、フリーランスのKotlinエンジニアを目指す人は多くいます。一般的な会社員は、週5勤務で働くことが多いですが、フリーランスは自分自身で働くペースを決めることができます。週2案件だけを選び土日だけ働くこともできますし、たくさん稼ぎたいのであれば複数の案件に取り組むということも可能です。

また、標準労働時間が決められていないため、勤務時間に縛られることもありません。会社員は朝の8時から17時までというように、勤務時間が決められています。しかし、フリーランスの場合はいつ働くかは自分次第です。昼間はプライベートな時間にして、夜だけ案件に取り組むといった働き方も可能になります。

フリーランスは働く場所も自由です。フリーランスのKotlinエンジニアの案件の中には、リモートワーク可能なものが多くあります。そういった案件を中心に取り組めば、自宅やカフェなど自分が好きな場所で働くことができるので、毎日満員電車に揺られながら同じ職場に通う必要はありません。

自分のやりたい案件を選ぶことができる

自分のやりたい案件を、自由に選ぶことができるというのもフリーランスの大きなメリットでしょう。会社員の場合、与えられた仕事をこなすというのが基本になるため、自分で仕事を選ぶことは難しいです。フリーランスは自分で案件を選び、クライアントと契約をして報酬を得るという働き方になります。Kotlinエンジニアの案件は、Androidアプリの開発だけではなく、バックエンド開発など様々な種類の仕事があるので、自分が得意とする分野の案件だけ取り組むということも可能です。自分がやりたいことだけを仕事にすることができれば、モチベーションも維持しやすくなるでしょう。

フリーランスのKotlinエンジニアになるデメリット

様々なメリットがあるフリーランスのKotlinエンジニアですが、当然デメリットもあるので注意が必要です。では、どのようなデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

収入が安定しない可能性がある

フリーランスは、会社員と同じように毎月決まった給料が支払われるわけではありません。毎回クライアントから同じ案件を受けられる保証はありませんし、契約を打ち切られてしまえば収入が0になってしまいます。また、怪我や病気などで仕事ができなくなった時、会社員のように手厚い保証がないため不安になることもあるでしょう。フリーランスはいかに継続的な案件受注をするかが、収入を安定させるポイントになります。色々な案件に取り組めるようにスキルを磨く、積極的に営業活動をするなどの努力が必要です。

税務周りの管理

会社員であれば、会社側が様々な手続きを行ってくれるので、税金の知識がなくてもそれほど困ることはありません。しかし、フリーランスになると、税務周りの管理まですべて自分で行う必要があります。毎年確定申告をしなければなりませんし、税金に関する知識も必須です。もちろん、税理士に相談してサポートを受けることもできますが、費用がかかってしまいます。

また、会社員に比べると、年金や保険料などの負担が増えてしまうというのもデメリットです。しかし、税金に関する知識をしっかりと身につけ、節税方法などを理解すれば余計な負担を抑えることができます。フリーランスとして長く活躍するためにも、税務周りの管理には気を配りましょう。

組織に所属する恩恵を受けにくい

フリーランスは一人で色々なことをこなさなければならないため、組織に所属する恩恵を受けにくくなります。会社に所属して働いていれば、仕事で分からないことがあった時、困ったことがあった時に同僚や先輩のサポートを受けられます。また、事務作業などを他の職員に任せることができるので、自分自身はKotlinエンジニアの業務に専念することができます。一方フリーランスになると、何かトラブルがあった時に自分で対処しなければなりませんし、会社員であれば他の人に任せられる業務も自分自身でこなす必要が出てきます。

フリーランスのKotlinエンジニアになるために必要なスキル

フリーランスのKotlinエンジニアになるためには、様々なスキルが必要になります。ここからは、どのようなスキルを身につけておけばよいのか、詳しく解説していきます。

Kotlinに関する知識とスキルと経験

Kotlinを用いて開発を行うのが主な仕事になるKotlinエンジニアは、当然Kotlinに関する知識やスキルが必要です。また、フリーランスは即戦力を求められることが多いので、Kotlinを用いた開発経験を積んでおいたほうがよいでしょう。もちろん、未経験でも取り組める案件はあります。しかし、誰でもできるような案件は単価が低いですし、未経験では安定して案件を獲得するのが難しくなるので、フリーランスになる前に十分な経験を積んでおくことは大切です。

Javaに関する知識とスキル

Kotlinは、Javaと互換性があるということでも人気になっているプログラミング言語です。そのため、KotlinとJavaを併用して開発を行うケースも少なくありません。Kotlinエンジニアとして様々な案件に取り組みたいのであれば、KotlinだけではなくJavaに関する知識とスキルも身につけておきましょう。JavaはWebサービス開発や組み込みシステム開発、ソフトウェア開発など様々な開発に用いられる汎用性の高いプログラミング言語です。Javaを扱えるようになっておけば仕事の幅が広がるので、フリーランスとして活動しやすくなるでしょう。

Androidアプリの開発経験

Kotlinエンジニアには、Androidアプリの開発経験を求められることが多いです。高単価の案件の中には上流工程を任されるものもあり、Androidアプリの開発経験は大いに役立ちます。あまり経験がないという人は、まず難易度が低い案件から取り組み、経験を積みながら徐々にステップアップしていくとよいでしょう。

バックエンドに関する知識とスキルと経験

バックエンドというのは、データベースのシステムやWebのサーバーなど、ユーザーに見えない部分のことを指します。Kotlinは、バックエンド開発に用いられることも少なくありません。バックエンドに関する知識やスキル、経験があれば様々な案件に取り組めるようになるでしょう。アプリ開発だけではなく、バックエンドの開発もできるKotlinエンジニアの需要は高いので、バックエンドのことを学んでおいて損はありません。

フリーランスのKotlinエンジニアが高単価案件を獲得する方法

高単価の案件を獲得できるかどうかは、フリーランスのKotlinエンジニアとして活躍するために重要なポイントです。では、どのように高単価案件を獲得すればよいのでしょうか。ここからは、高単価案件を獲得する方法について詳しく解説します。

フリーランスエージェント

フリーランスエージェントというのは、フリーランスとして活動している人に向けて、案件の紹介や様々なサポートを行っているサービスです。自分の希望を伝えれば、それに合った案件をプロが紹介してくれるので、自分で営業活動を行う必要がなくなります。また、慣れていない人には難しいクライアントとの交渉や、職務経歴書の添削といったサポートもしてくれます。フリーランスになったばかりで、なかなか案件が見つからず悩んでいる人は、積極的に利用しましょう。

クラウドソーシング

クラウドソーシングを利用して、案件を獲得しているフリーランスのKotlinエンジニアも多いです。クラウドソーシングは、仕事を任せたい人と仕事を探している人を結びつけるサービスで、ジャンルを問わず様々な案件が見つかります。未経験可能な難易度の低い案件も多く見つかるので、フリーランスのKotlinエンジニアが経験を積むのに利用するのもよいでしょう。

友人・知人の紹介

案件を獲得するためには、自分が持っている人脈を最大限活用することも大切です。友人や知人など、周りにKotlinエンジニアの力を必要としている人がいれば、営業をかけて仕事を紹介してもらいましょう。会社員時代の取引先に親しくしていた人がいれば、何か仕事はないか相談してみるのもおすすめです。

企業への直接営業

Androidアプリの開発などを行っている企業に、メールや電話、直接訪問して営業するのも1つの方法です。SNSなども活用しながら、自分のスキルを活かせるような企業はないか探してみましょう。直接営業をする時に必要になるのがポートフォリオです。ポートフォリオは、自分の実績やスキルをアピールする重要な材料になります。いつ営業チャンスが生まれるか分からないので、フリーランスとして活動する時は、事前にポートフォリオを準備しておきましょう。

Kotlinのフリーランス案件例

ここからは、実際にどのようなKotlinのフリーランス案件があるのか、いくつか例を紹介していきます。

案件例|自社情報系WEBアプリケーション開発

内容
職種 エンジニア
単価目安 ~¥850,000/ 月
業務内容 ・ユーザの行動ログ分析
・改善施策の効果測定
・ビジネス要件を踏まえたシステム設計~実装
・メンテナンス性向上に向けた設計の改善やリファクタリング
必須スキル ・Web開発経験 5年以上
・Java or Kotlin経験
・Springフレームワーク経験
・SQLを用いたログ分析した経験。
・長期で対応可能な方

案件例|大手美容システム ネイティブアプリ開発

内容
職種 エンジニア
単価目安 ~¥750,000/ 月
業務内容 新規機能追加から保守開発
必須スキル ・ネイティブアプリの開発経験(3年以上)
・Kotlinでのネイティブアプリの開発経験(1年以上)
・Swiftでのネイティブアプリの開発経験(1年以上)

案件例|美容医療の口コミ・予約サービスのAndroidエンジニア

内容
職種 エンジニア
単価目安 ~¥1,000,000/ 月
業務内容 美容医療の口コミ・予約サービスの開発業務
必須スキル ・Androidアプリ(Kotlin)の開発実務経験が5年以上
・ECや女性向けプラットフォーム、マッチングサービスなどの経験
・ひとつのサービス(案件)に対して半年以上の開発、課題改善の経験がある方

フリーランスKotlinエンジニアの将来性

モバイルデバイスの需要が拡大している影響で、Androidのシェアは年々増加しています。米国の調査会社「NetApplications」によると、全世界のモバイルOSのシェアはAndroidが約70%を占めています。一方で、Androidアプリを開発するエンジニアの数は少なく、需要に供給が追いついていない状況です。Androidアプリの開発に用いられるKotlinを扱える人材の需要は高く、案件の数も増加傾向にあるので、フリーランスKotlinエンジニアの将来性は明るいと言えるでしょう。

まとめ

Kotlinエンジニアは需要が高いこともあり、平均単価や平均年収は他のエンジニアに比べても高くなっています。Kotlinのスキルや経験を求められる案件の数も増えているので、Kotlinエンジニアはフリーランスになっても高収入を得られるチャンスが十分あります。自由な働き方がしたい、収入をアップさせたいと考えている人は、フリーランスのKotlinエンジニアを目指してみるのもよいでしょう。

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