swift の副業は稼げる?必要なスキルは?単価相場・案件の探し方
SwiftはApple社が開発したプログラミング言語で、主にiOSやmacOSのアプリ開発が可能です。 本記事ではSwiftの副業案件の単価や案件の内容、未経験からSwiftの副業案件を獲得するために必要なことなどを紹介していきます。
目次
Swiftの副業案件の基礎知識
Swiftは、Apple社のiOSで動くアプリを開発するときに使われるプログラミング言語です。2010年より開発が始まり、2014年からは一般公開されています。Swift登場以前のiOS向けのアプリ開発では、Objective-Cというプログラミング言語が使われていたのですが、Swiftの方がわかりやすく効率的に開発ができるということからSwiftが使われるようになっています。
スマホのOSシェア(2023年8月時点)は、世界で見るとAndroidが約7割、iOSが3割となっていますが、日本では割合が逆転しておりiOSが7割、Androidが3割という状況です。日本においては、iOSが圧倒的なシェアを誇っているために、iOS向けのアプリ開発やアプリのアップデートが盛んに行われています。それはiOS向けアプリ開発で使われるSwiftに対して高い需要があることを意味しており、Swiftの副業案件の数は多くなっています。案件数が多くなれば、初心者でも案件獲得がしやすくなり努力次第で稼げるチャンスは大いにあります。
Swiftの副業の業務内容
Swiftの副業に挑戦したいのであれば、具体的にどのような業務を行うのかを知りたいところでしょう。ここでは、Swiftの案件で募集されている主な業務内容を紹介します。
既存アプリを保持・改善する業務
多くのユーザーが使っている既存アプリも、必要に応じてUIの使い勝手を良くしたり、新しいiOSに対応できるように手を加えたりしなければなりません。そうしたときに、既存アプリの保持・改善にSwiftが用いられます。また、古いアプリの場合、プログラミング言語にObjective-Cを用いていることがあるのですが、開発の効率や品質を高めるために、Swiftへの置き換えをすることもあります。この業務はクライアントの要望に従って作業が行われるのですが、仕様書の指示に従えば良いので、Swiftの副業に不慣れな初心者・未経験者でも問題なく対応が可能です。
新規アプリの開発業務
iPhone、iPad、MacなどのApple社製デバイス用の新規アプリを開発する案件です。Swiftで新規アプリの開発をするときには、MacOSが入ったデバイスにXcodeというツールを入れて作業します。そのため、Xcodeの使い方をある程度は理解しおかなければなりません。
新規アプリの開発をする案件については、実務経験を問われることもあれば、問われないものもあります。実務経験を問う案件の場合、業務上の課題の改善提案などもクライアントから求められます。未経験からSwiftの副業に挑戦する人は、まず実務経験を問わない案件をこなしてスキルを磨いてから、実務経験が必要な案件に応募することをおすすめします。
コンサルタント業務
アプリ開発をしたい、サーバーを構築したい、と考えている企業に対して、最善と思われる提案をするのがコンサルティング業務です。実際にアプリ開発やサーバーの構築などの技術的なことに携わることはありませんが、提案・アドバイスで技術的な話をするためにはSwiftの知識が必要となります。また、アプリ開発やサーバーの構築を担当するエンジニアとコミュニケーションを取るときも、Swiftが使えればスムーズに話ができるでしょう。
プロジェクトマネージャーとしての業務
Swiftで新規アプリの開発のプロジェクトを立ち上げるときに、プロジェクト全体を管理する仕事がプロジェクトマネージャーです。プロジェクトの責任者として、企画の立案から、必要な人材の確保、工程管理、納期の決定、進行管理、トラブルへの対応など、プロジェクトに関わるあらゆることの意思決定を行います。swiftを使えるという技術的なスキルだけでなく、プロジェクト全体を管理できる能力、参加メンバーやクライアントとの話し合いを円滑に行えるコミュニケーション能力、問題が発生したときに原因を特定し解決できる能力などが必要になります。新規アプリ開発の流れを熟知している人が向いている案件です。
Swiftの副業案件の単価相場
Swiftの副業案件は、案件ごとに業務内容や規模が異なるので報酬単価にもバラツキがあります。参考までにITエンジニア専門職の案件紹介サービスをしている「ビッグデータナビ」のデータを見てみると、ビッグデータナビで扱っている案件においてプログラミング言語別の報酬単価がどうなっているのかという調査(2023年10月時点)では、Swiftを使うエンジニアの平均月単価は約85万円、最高単価1,350,000円という結果がでています。平均月単価から想定される年収は、約1020万円です。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」で掲載されている情報によると、令和4年賃金構造基本統計調査に基づくアプリ開発エンジニアの平均年収は550.2万円ということですから、Swiftは相当に稼げるプログラミング言語である事がわかります。
なお、Swiftエンジニアの副業案件サイト「ドーシージョブ」の調べによると、2023年10月時点の時給単価相場は、平均5,579円、中央値単価5,000円、最高単価10,000円となっています。しかしながら、その金額はSwift経験3年~5年と、ある程度の実務経験を重ねた人の場合です。Swiftの副業を未経験から始めた人(Swift経験1年未満)の場合は、時給単価相場は2,500円となります。最初は稼げないと感じるかもしれませんが、実務経験を積み時給単価の高い案件を獲得できるようになれば稼げるようになるので諦めてはいけません。
Swiftの副業に取り組むメリット
様々なプログラミング言語がある中で、Swiftの副業に取り組むメリットは何かを確認してみましょう。ここでは、収入アップやスキルアップなど代表的なメリットを紹介していきます。
収入アップにつながる
Swiftの副業をするメリットの一つは、収入アップにつながることです。Swiftは、日本でシェアが大きいiOS向けのアプリ開発に使われるプログラミング言語なので需要が高いこと、専門性があり仕様変更の多いSwiftを習得するエンジニアが少なく人材不足であることなどを理由として、他のプログラミング言語よりも報酬単価が高く設定されることが多いです。そのため、Swiftの副業をやれば比較的稼ぎやすくなっています。家計に余裕を持たせるために収入アップをしたいのであれば、理想的な副業と言えるでしょう。
スキルアップにつながる
Swiftを使って既存アプリの保持・改善をしたり新規アプリの開発をしたりすることは、スキルアップにつながる貴重な経験です。本業でやらない業務であれば、自分にできることを増やすことになりますし、本業でやっていることの延長線上にある業務であれば自分の持っている技術や知識に磨きをかけることができます。どちらの場合でも副業で得たスキルを本業に活かせれば、キャリアアップをしやすくなるでしょう。
人脈が広がる
Swiftは需要が高く案件数が多いため、様々なクライアントと仕事をしやすいプログラミング言語です。したがって、Swiftの副業を始めれば人脈を広げることができます。人脈を広げることができれば、定期的に依頼が来たり他のクライアントを紹介してもらったりということが起きるので、安定して仕事がしやすくなります。また、副業で築いた人脈は、本業でも使えることがあります。例えば、副業で信頼関係を築いたクライアントと、本業で接触することになったとき、親しく話をしやすくなるでしょう。
Swiftの副業案件を受注するために必要なスキル
Swiftの副業案件は、ただSwiftが使えるだけで受注できるようなものではありません。ここでは案件を受注するために必要なスキルを紹介していきます。
マネジメント能力
Swiftを使った既存アプリの保持・改善や新規アプリなどの案件は、定められたスケジュールに従って作業を進めます。自分や他の参加メンバーの進捗状況を確認し、遅れがでたら即座に調整して納期を守れるようにしなければなりません。そのためにも、優れたマネジメント能力が必要になります。管理すべき対象には人、技術、予算など様々な要素がありますが、個々の要素を把握しつつ全体を俯瞰して見る視点を持つことが重要です。なお、体調を崩して寝込んでしまえば、納期を守ることなどできなくなります。睡眠や食事を通じた体調管理も、マネジメント能力が必要とされる部分です。
サーバーサイドとフロントエンド両方の知識
WebシステムやWebアプリの開発では、アプリを動かすサーバー側の処理を意味するサーバーエンド、ユーザーの目に見える部分を意味するフロントエンドという2つの分野があります。それぞれの分野で動かすプログラムは、開発の流れが異なるので分野ごとに専門エンジニアが必要になります。その専門エンジニアですが、一つの分野に特化すれば受注できる案件も限られてしまいます。サーバーエンドとフロントエンド両方の知識を持ち、どちらの分野の案件でも応募できる状態になれば、受注できる案件は増えるでしょう。
コミュニケーション能力
Swiftを使う案件でも、技術力だけあれば良いというものではなく、コミュニケーション能力が重要です。プロジェクトの進捗を確認したりクライアントから要望を聞き取ったりするときには、相手の話をよく聞き、自分の意見も言うことで、思い込みや聞き漏らしによるトラブルの発生を防ぎ仕事の質を高めることができます。仕事の質を高めれば、クライアントからの信頼を勝ち取ることができ、継続して依頼が来るようになります。
また、クライアントに自分を売り込むときにも、高いコミュニケーション能力があれば持っているスキルや経験をアピールしやすくなります。その結果、クライアントが興味を持ってくれたら、案件を受注できるチャンスが生まれるでしょう。
課題解決能力
課題解決能力は、案件を受注するために必要となります。Swiftの副業案件は、クライアントが抱える課題をSwiftで解決するために発注されるものです。クライアント自身が、解決法を知っているのであればエンジニアは指示に従って作業をするだけで済むでしょう。しかしながら、クライアントがSwiftについて技術的なことを何も知らないときには、エンジニアが課題解決に繋がるアプリ開発やアプリのアップデートなどの提案をしなければいけません。そこで必要となるのが、課題解決能力です。また、作業を進めていく中で、不具合や作業の遅れなどのトラブルが発生することがあります。その際に、トラブルを迅速に解決し納期に間に合わせる方法を考え出すために必要なのも、課題解決能力です。
Swiftの副業で高収入を得るためのポイント
Swiftの副業は、工夫次第で高収入を得ることができます。ここでは、Swiftの副業で高収入を得るための押さえておきたいポイントを紹介しましょう。
他言語も積極的に習得する
Swiftは報酬単価の高いプログラミング言語ですが、他言語も積極的に修得しておけば多言語の案件も受注することができ収入アップが期待できます。加えて、案件の内容によっては、Swiftも含めた複数言語を扱う案件があります。そうした案件は、規模が大きく報酬単価も高くなるということで高収入を得やすくなるでしょう。
PMなど上流工程を担当する
PMなど上流工程を担当することは、高収入を得やすくなるポイントです。上流工程はクライアントからの要望や課題を踏まえて、プロジェクトの設計図をつくったり、管理したりすることが仕事です。仕様を少し間違えただけで、管理を怠っただけでプロジェクトが失敗してしまいます。上流工程が、プロジェクトの成否を決めると言えるでしょう。そのため、上流工程を担当するためには、確かな知識と経験が必要です。上流工程の負う責任の重さと必要とされる高いスキルは、高い報酬単価に反映されます。上流工程をこなせるだけの能力があると思うならば、積極的に挑戦して収入アップしましょう。
専門エージェントで案件を獲得する
専門エージェントで案件を獲得するというのも、高収入を得るためのポイントです。専門エージェントは、Swiftの副業案件に特化しており、他業種・多職種の案件が混ざっていない分だけ一般的なエージェントよりも案件が見つけやすくなっています。高額な報酬の案件も見つけやすくなるでしょう。また、専門エージェントであれば、Swiftを扱える優秀な人材を求めるクライアントが集まりやすくなります。高度なスキルを必要とする案件が専門エージェントに集まれば、高額な報酬の案件の割合も増えるので、高収入を得やすくなります。
Swiftの副業案件を探す方法
Swiftの副業案件は、様々な形で発注されています。安定して案件を受注できるように、どのような案件の探し方があるのかを知っておく方が良いでしょう。ここでは、代表的なSwiftの副業案件を探す方法を紹介します。
求人サイトやエージェントを活用する
求人サイトやエージェントでは、提携しているクライアントから集めた案件の情報が掲載されています。案件の内容や報酬単価などの条件から、自分の希望に合った案件を見つけることができます。エージェントの場合には、専任のスタッフが案件に関する希望や条件、自分の持っているスキル・経験などのデータを分析して、最適な案件を提案してくれます。専任スタッフは、自分の見ていないところで仕事探しをしてくれるので、案件探しの手間がかからず本業や副業に専念することができます。
クラウドソーシングを活用する
インターネット上で、案件を発注したいクライアントと案件を受注したいフリーランサーをマッチングさせるサービスがクラウドソーシングです。案件は、条件で検索することもできますし、プロフィールを見たクライアントからスカウトが来ることもあります。サービスが両者の間に入る形となっており、フリーランサーが仕事を完了すれば、サービスに前払いされた報酬がフリーランサーに支払われます。そのため、未払いなどのトラブルが発生しにくくなっています。クラウドソーシングのクライアントは、国・地方、企業、個人と幅広く、案件の数が多いので案件探しがしやすいことも魅力です。
知り合いに紹介してもらう
広い人脈があれば、知り合いに紹介してもらうというのも一つの手です。例えばセミナーや大きなプロジェクトを通じて、仲良くなった他のSwiftエンジニアから、クライアントになりそうな知り合いを紹介してもらったとします。通常の案件のように長時間の営業やサイトでの案件探しをする必要がないので、負担が軽減されるのは大きなメリットです。また、知り合いの紹介ということであれば、相手も自分をいい加減に扱うことはありません。クライアントから無茶な要求をされて受注に至らないなど、時間だけを浪費することは起きにくくなるでしょう。
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