ノマドワーカーとは?向いている職種、メリット・デメリットや必要なものを解説!
「ノマドワーカー」という言葉を聞く機会は増えたものの、「ノマドワーカーとは何か」「ノマドワーカーはどのような仕事ができるのか」とお考えの方は多いのではないでしょうか? コロナ禍によるテレワーク推進や、柔軟な働き方の需要も高まり、注目を浴びている働き方の1つがノマドワーカーです。
そこで本記事では、ノマドワーカーとは何か、どのような働き方をしているのか、メリットやデメリットについて詳しく解説します。
目次
ノマドワーカーとは
ノマドワーカーとは、固定されたオフィスや職場に縛られず自宅やカフェ、コワーキングスペースなど、さまざまな場所で仕事をする人を指す言葉です。
ノマドワーカーは、自分で仕事の場所や時間を選択できるため、柔軟性が高く自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。また、新しい場所で仕事をすることで、刺激を受け、アイデアやモチベーションの向上にもつながります。
なお、「ノマドワーカー」という言葉は「遊牧民(Nomado:ノマド)」に「ワーカー」を組み合わせた造語であり、遊牧民のように一か所に留まらずに働くスタイルから名づけられました。
フリーランスとの違い
ノマドワーカーとフリーランスは、いずれもオフィスに縛られずに働けますが、以下のような違いがあります。
- ノマドワーカー:場所や時間を自由に選択できる働き方
- フリーランス:企業との契約形態
フリーランスは、クライアントから仕事を受注して報酬を得る働き方です。案件や期間単位で、企業と業務委託契約を結ぶ働き方が一般的です。そのため、クライアントが出社を求めた場合は、オフィスで仕事をする場合もあります。
一方ノマドワーカーは、契約形態に関係なく、自分の好きな場所で仕事をする働き方です。フリーランスでも、働く場所や時間を自由に選択できる場合は、ノマドワーカーといえます。
▼フリーランスについてはこちらの記事もご参考ください
フリーランスとは?独立開業の基礎知識
テレワークとの違い
オフィス以外の場所で働くテレワークも、ノマドワーカーと意味が似ていますが、以下のような違いがあります。
- ノマドワーカー:拠点を持たずどこでも自由に働ける人
- テレワーク:働く拠点はオフィスだが、オフィス以外で仕事をしている人
テレワークの拠点はあくまでオフィスなので、必要に応じてオフィスに出社することもあります。また、働く場所は自由ですが、業務を行う時間は決まっているため、ノマドワーカーと比較すると自由度は低いといえます。
一方ノマドワーカーは、仕事の拠点そのものがありません。また、働く時間も自分で自由に決められるため、自身のライフスタイルに合わせて仕事ができます。
ノマドワーカーに向いている職種
ノマドワーカーは場所や時間に縛られずに働けるため、パソコン1台で完結する職種に向いています。
以下は、ノマドワーカーに向いている代表的な職種です。
- Webデザイナー
- 動画クリエイター
- ライター、編集者
- エンジニア
- Webマーケター
- コンサルタント
- オンライン講師
ノマドワーカーになりたいと考えている方は、上記の職種を目指すとよいでしょう。ただし、職種によっては、定期的な打ち合わせやチームワークが必要な場合もあるため、求められるスキルや環境に応じて、自分に合った職種選びが大切です。
ノマドワーカーのメリット
ノマドワーカーには以下のようなメリットがあります。
- 好きな時間や好きな場所で働ける
- 時間を有効活用できる
- 人間関係のストレスを軽減しやすい
以下ではノマドワーカーのメリットについて、順番に解説していきます。
好きな時間や好きな場所で働ける
ノマドワーカーは、自分で好きな場所や時間を選べるため、ライフスタイルに合った働き方が可能です。たとえば、朝型の人は早朝から働き、夜型の人は夜遅くまで仕事ができます。また、働く場所も自由なので、どこで仕事をしていても問題ありません。自宅やカフェ、旅行先など、自分で仕事がしやすいと感じる場所を選べるのも特徴です。
時間を有効活用できる
ノマドワーカーは、会社に通勤する必要がなく、自分の好きなタイミングで仕事ができるため、時間を有効活用できます。通勤時間がない分、朝早くに仕事を進められたり、浮いた時間を自由時間に充てたりすることも可能です。
また、納期までに成果物を納められれば、自分で仕事のペースも調整できます。そのため、1日の労働時間が短くても、成果を出せれば残りの時間を自由に過ごせます。
人間関係のストレスを軽減しやすい
ノマドワーカーは自宅やカフェなどで仕事をするため、人と接する機会がほぼありません。そのため、人間関係のストレスも軽減しやすくなります。
オフィスで働く場合は、社員同士のコミュニケーションが必要です。しかしノマドワーカーは、自分で場所を選んで働けるため、苦手な上司や同僚と顔を合わせずに仕事ができます。また、クライアントともメールやチャットでのやり取りが中心になるので、大きなストレスを感じずにコミュニケーションを取れるでしょう。
ノマドワーカーのデメリット
ライフスタイルに合わせた自由な働き方ができるノマドワーカーですが、以下のようなデメリットもあります。
- 自己管理の徹底が必要
- 収入が不安定になることも
- セキュリティ対策が必要
ノマドワーカーになりたい方は、デメリットもきちんと理解しておきましょう。以下では、それぞれのデメリットについて解説します。
自己管理の徹底が必要
ノマドワーカーは、自身で時間の管理や仕事の進め方を決めなければなりません。そのため、自己管理が徹底されていないと効率的な働き方ができず、生産性が低下する可能性があります。たとえば、自宅やカフェで働く場合、プライベートとの線引きが難しく、仕事に集中できないことも考えられます。
また、ノマドワーカーは周りの環境に左右されず、自分のペースで仕事を進めることも重要です。仕事のパフォーマンスを落とさず、プライベートとのバランスを取れるよう、自己管理の徹底が必要となります。
収入が不安定になることも
ノマドワーカーは、フリーランスや契約社員として働く場合が多く、仕事の獲得やクライアントとの契約更新によって収入が決まります。会社員は毎月固定の給料が支払われますが、ノマドワーカーは収入が不安定になる可能性があります。
また、クライアントの状況次第で仕事がなくなったり、仕事量に偏りが出たりする可能性もあります。収入を安定させるには、自分で仕事を探す努力が必要です。
セキュリティ対策が必要
ノマドワーカーは、自分でデバイスやネットワーク環境を管理するため、セキュリティ対策が必要です。たとえば、Wi-Fiのセキュリティが弱い場所で仕事をすると、ハッキング被害に遭う可能性があります。
また、自分でデバイスを管理するため、デバイスの紛失や盗難によって重要な情報が漏洩する可能性もあります。たとえ個人のパソコンやタブレットでも、セキュリティソフトを導入するなど対策が欠かせません。
ノマドワーカーに必要なもの
ノマドワーカーとして仕事をするには、以下のものが必要です。
- PCやタブレット
- ネットワーク環境
ノマドワーカーにはどちらも最低限必要なものです。以下では順番に詳しく解説します。
PCやタブレット
ノマドワーカーは、自宅や外出先で仕事をするため、PCやタブレットが必要です。とくに、デザイナーやエンジニアなど、重いソフトウェアを使用する場合には、高性能なPCが必要となるでしょう。
また、持ち運びやすいモバイルノートパソコンや、外部ディスプレイと接続できる2in1タブレットなど、用途に応じたデバイスを選ぶ必要があります。
ネットワーク環境
ノマドワーカーには、常にネットワークにアクセスできる環境も必要です。外出先でもWi-Fiに接続できるデバイスや、モバイルWi-Fiルーターを使用するなど、常にネットワークにアクセスできる環境を整えなければなりません。
加えて、データ通信量にも注意しましょう。たとえば、オンライン上で動画や画像を処理する作業では、膨大なデータ通信量が必要です。Wi-Fiルーターを契約する場合、自分の使用量に合わせたプランを選ぶ必要があります。
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