Webディレクターの副業は稼げる?報酬目安・単価相場・案件例・副業の始め方
Webディレクターの仕事をしている人の中には、Webディレクションの副業に取り組んでみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。この記事では、Webディレクターの副業の単価相場や仕事例、求められるスキルやおすすめのエージェント・サイトなどを解説していきます。なぜWebディクターの副業がおすすめできるのか、また副業を行う際の注意点なども解説していますので、気になるポイントをぜひチェックしてみてください。
目次
Webディレクターの副業を始める前に
Webディレクターの副業を始めたいと思っているなら、まずは押さえておきたい基礎知識があります。ここでは、Webディレクターの仕事内容や副業での収入などについて解説します。
Webディレクターの仕事とは
Webディレクターの仕事は、Webデザイナーやエンジニア、ライターといったスタッフに指示を出しながらサイト制作の進行・管理をしていくというものです。サイト制作の全体に関わり、現場を取りまとめていくのがメインの仕事ですが、Webサイトのコンテンツ企画立案や、Webサイトのアクセス解析・分析など、Webサイトに関連する業務も行うことがあります。なお、副業では企画立案や制作進行といったピンポイントでの仕事を担当することもあります。
ディレクションの需要は高い
Web制作の案件は非常に多く、それに伴いWebディレクターの需要も高まっていて、副業でできる案件も多数出ています。Webサイトはいったん完成すれば終わりではなく常に更新し続けていく必要がありますし、時には大規模なリニューアルも行われるため、その都度Webディレクターが必要とされます。まさに、引く手あまたの職種と言えるでしょう。
副業で稼げる金額の目安・単価相場
Webディレクターの副業収入は、案件や契約形態により様々です。契約制の場合はおおむね月収30~50万円程度が目安となります。時給制の場合は2,500円~5,000円あたりが相場だと言われています。毎週末に1日3時間、週6時間働くとして、時給2,500円なら月5万円程度となりますから、まずはこの辺りを目指したいところです。
Webディレクターの副業案件例
次に、Webディレクターの副業案件にはどんなものがあるのかを具体的にご紹介します。
サイト制作のディレクション
Webディレクターの副業で最も多いのは、サイト制作のディレクション案件です。クライアントにヒアリングを行って目的・戦略に応じたコンテンツ内容を企画し、制作スタッフと協力しながらサイト制作を進めていきます。進行管理に加え、時には外注管理が含まれることもあって高いスキルが求められます。
コンテンツのディレクション
サイト制作全体の統括ではなく、コンテンツのディレクションのみを任される案件もあります。コンテンツのディレクションでは、クライアントの要望に応じたテーマ設定や、掲載する内容の企画立案・制作進行を行います。掲載する記事の執筆・校正まで含まれるケースも少なくありません。また、Webサイトに限らずSNSコンテンツのディレクションを任されることもあります。SNSディレクションの案件では、媒体の特性を生かした運用経験が必要となります。
サービスの改善
新規のサイト制作だけではなく、既存サイト・サービスの改善という案件も数多くあります。より見やすく使いやすい魅力的なサイトにするための改善策を出して実行していくもので、UI/UX改善の知見や経験などが求められます。作業全体の進行・管理を任されることが多く、ディレクターとしての経験を余すところなく活かせます。ライティングやデザイン面にも強い人に向いている案件です。
その他の副業例
Webディレクターの場合、そのスキルを活かしてディレクション以外の副業案件を取ることも可能です。ここでは、Webディレクターの副業案件として視野に入れておきたいWeb関連の副業をご紹介します。
Webデザイン
WebディレクターはUI/UXの知識が必要とされる場面が多く、またデザインにもある程度通じている人が多いとされています。Webディレクターになる以前はWebデザイナーをしていたという人も少なからずいるでしょう。こうしたスキルを活かしてWebデザインの副業案件を受けることも可能です。Webページのデザインはもちろんですが、ランディングページやバナーなどのデザインは経験しておくと、ディレクションの仕事に役立つこともあるのでおすすめです。
Webライティング
Webディレクターは企画・構成力が必要な仕事であり、またサイト内の記事作成まで手掛けることもあります。これらのスキルはそのままWebライティングの仕事に活かせます。テーマのみ指定があって構成や見出しはお任せというような案件であっても、Webディレクターのスキルがあればハードルは高くないでしょう。
Webマーケティング
Webディレクターにマーケティングの知識は欠かせません。Web広告やSNS運用といった実務の経験があるディレクターも珍しくないでしょう。そうしたスキルを活かし、副業としてWebマーケティングの仕事を受けることも可能です。オウンドメディアの制作や、Web広告の運用といった内容であれば、Webディレクターとしての経験がおおいに活きるでしょう。
Webディレクター副業に必要なスキル
Webディレクターの副業をするにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。ここでは、柱となる3つのスキルについて解説します。
ディレクション
何といっても欠かせないのはディレクションスキルです。サイト制作の目的を的確につかみ、それに応じたコンテンツ企画やデザインの方向性を考える制作面のスキルと、制作スタッフをまとめ、進行管理をするマネジメントスキルは必要不可欠です。スケジュールの計画、管理だけでなく、場合によっては予算管理や見積もり算出などもディレクターが担当する場合もあります。副業であっても求められるレベルは本業と変わりないことはしっかり認識しておきましょう。
コミュニケーション力
様々な職種のスタッフと意思疎通を図って制作をスムーズに運んだり、クライアントとの折衝を行うなど、Webディレクターの仕事は人と接する場面が多くあります。どんな相手とも適切に意思疎通ができ、コミュニケーションが取れなければ、業務にも支障が起きてしまいます。これがうまくいかないとミスや遅れにつながる可能性もありますので、コミュニケーション力もWebディレクターには必須のスキルと言えます。
分析スキル
Webディレクターは結果を出すWebサイトを作らなくてはなりません。そのため、市場調査の結果を分析してサイト制作に活かしたり、アクセス解析結果からサイトやサービスの改善課題を見出すといった仕事も行わなければなりません。時にはWebサイトの収益性や、事業そのものの分析を行うこともあります。そのため、分析スキルもWebディレクターには欠かせないと言えます。
Webディレクター副業の始め方
実際にWebディレクターの副業を始めるにはどういった手順を踏めば良いのでしょうか。ここでは、仕事の探し方から報酬を得るところまで、順を追って説明します。
副業の仕事を探す
副業の仕事を探すには、知人などから仕事を紹介してもらったり、自身のWebサイトを作ってそこから仕事を受注する方法があります。しかし、なかなか仕事がもらえなかったり、もらえても条件がよくないといったケースもあります。効率よく好条件の副業の仕事を探すなら、フリーランスエージェント、もしくは副業サイトに登録するのがおすすめです。Webディレクターの案件を多数扱っているエージェントやサイトなら、好条件の案件を素早く見つけることも可能です。
案件を受注する
エージェントや副業サイトで気になる案件を見つけたら応募してみましょう。書類選考や面談など、通常の転職と同じような手続きで選考が進んでいきます。このとき、自身のスキルをアピールするのはもちろんですが、週何日働けるか等の条件もきちんと提示することが大切です。双方合意に至れば、契約を結んで業務開始です。
報酬を得る
仕事が完了すると、契約に応じた報酬が支払われます。副業を行う上で心配なのが報酬がきちんと支払われるのかという点ですが、エージェントや副業サイトの場合はこういった面でのサポートも受けられますので安心です。
副業探しにおすすめのエージェント
フリーランスエージェントは転職エージェントと同じく、仕事を求める人と人材を求める企業とのマッチングを図ってくれるサービスです。効率的に案件が探せる上にいろいろなサポートを受けられます。ここでは、多数のエージェントの中から代表的な3つをご紹介します。
レバテックフリーランス
Web・ゲーム業界のクリエイター向けのフリーランスエージェントです。好条件の案件が多いものの、求められる経験・スキルも高く、ある程度経験のある人向けと言えるでしょう。副業はもちろんフリーランス向けの案件も多数ありますので、独立を視野に入れている人にもおすすめです。
BIGDATA NAVI
AIやデータ分析の分野に強いフリーランスエージェントです。AIや機械学習の案件も多く扱っています。Webディレクターの案件でも、データ分析支援や分析ツール導入といった案件が多いのが特徴です。分析を得意とし、さらに実力を高めて自身の強みとしたいWebディレクターに向いています。
ITプロパートナーズ
IT系のフリーランスエージェントですが、週2~3日の副業案件を多く扱っているのが特徴です。リモート案件が多く、副業案件を探しやすいとエージェントだと言えるでしょう。副業を通して幅広い経験をしてみたい人におすすめです。
副業探しにおすすめのサイト
転職サイトのように副業案件を自分で探せる副業サイトというのも存在します。希望の条件を入力して検索するだけで、自分に合った案件をスムーズに探すことが可能です。副業サイトでは幅広い案件を取り扱っていますので、Webディレクターだけでなくデザインやライティングなど、いろいろなジャンルの仕事にチャレンジしてみたいという人にもおすすめです。ここでは、おすすめのサイトを3つご紹介します。
プロの副業
文字通り副業案件を専門に集めているサイトです。デジタルマーケティングや広報PR案件に強いと言われていますが、Webディレクター・コンサルタントの案件もあります。副業であっても上流工程に関われる案件が多く、キャリア形成にも役立ちます。週1日からと柔軟な働き方ができるのも魅力です。
シューマツワーカー
週10時間の「スキマ時間ではじめられる」仕事を多く扱う副業サイトです。リモート案件が多いのが特徴で、エンジニアやデザイナー、マーケターなどIT・Web系の案件が豊富です。コンシェルジュや税理士によるサポート、勉強会の開催や情報交換ができるコミュニティなど各種サポートも充実しています。
Workship
デジタル領域を中心に、ディレクター、デザイナー、エンジニア、マーケター、編集者、人事、広報向けのフリーランス・副業向け案件が多数集まっているサイトです。週1~3日でリモート可など柔軟な条件が掲載されています。自身で応募などもできますが、エージェントサポートを利用することも可能です。
Webディレクターに副業がおすすめな理由
Webディレクターは副業に取り組みやすい職種と言えます。ここでは、副業Webディレクターのメリットを中心に、おすすめする理由について解説します。
リモート・在宅の案件が豊富
Webディレクターの副業はリモート・在宅OKというものが多いです。平日昼間は本業で働きつつ、空いた時間で副業をしたいという人にとって、この条件はとても魅力的なのではないでしょうか。職場に出向くことなく自宅で仕事ができますので、通勤の手間や時間がかかることはありません。
社外の知見を本業に活かせる
正社員のWebディレクターとして勤めていると、同じWebサイトを長期間にわたって担当したり、似た領域のWebサイトの制作を繰り返し行ったり、仕事の範囲が大きく変動することはありません。その点、副業なら本業では出会わないような案件に出会うこともあり、知見が広がります。また、副業を通じて今までにはないスキルや経験を身に着けることもできるでしょう。社内で得られない新たな知見を持ち帰って本業で活かすことができれば、スキルの幅も広がりますし、まさに一石二鳥と言えるでしょう。
独立の準備ができる
いずれは独立したいと考えている人であれば、副業を通じて、独立の準備ができることもメリットの一つです。本業とは別の収入源が得られますので、独立資金として役立てることもできます。また、副業での関わりを通じて、独立時に案件を獲得できる可能性もあります。まずは本業を続けながら週末などに副業に取り組んでみましょう。そこで人脈を構築し、フリーランスとしての働き方を身につけ、やっていける目途がつけば本格的にフリーランスとして独立できる見込みが立ちます。
Webディレクター副業の注意点
ここまでで、Webディレクターの副業に挑戦してみようと考え始めた人もいるかもしれません。しかし、いくつか注意する点があります。ここでは、トラブルを未然に防ぐためにも押さえておきたい注意点についてご紹介します。
就業規則を確認し会社の許可を取る
会社によっては就業規則で副業を禁止しているところもあります。これを知らずに副業をしてしまうと就業規則違反になり、最悪の場合懲戒解雇ということもあり得ます。このような事態を避けるためにもまずは就業規則を確認し、きちんと会社の許可を得てから副業を開始しましょう。
本業に支障が出ない範囲に抑える
副業は本業の合間の空き時間に行うもので、やりすぎて本業に支障が出るようなことがあってはいけません。特にWebディレクターの副業ではリモートOKの案件が多いため、スケジュール管理をうまく工夫しないと働き過ぎて体を壊すことにもなりかねません。本業とのバランスを常に意識して、無理のない予定を組むようにしましょう。
範囲や条件を明確にして受注する
一口にWebディレクターの副業といっても、担当する仕事の範囲や勤務条件などは案件によって異なります。制作管理全体なのかコンテンツディレクションのみなのか、週何日勤務なのかリモートは可能なのかなど、仕事の範囲や条件は明確にしてから受注しましょう。ここがあいまいだと後々トラブルになることがあります。
確定申告や税金に注意する
副業の所得が年20万円を超えると、確定申告をする必要が生じます。これを怠ると後に追徴課税を受けることもあるので注意しましょう。確定申告は毎年決められた期間に決められた書式で行いますので、あらかじめ確認しておく必要があります。また、年末調整に関わってくることもあるため、本業の会社にも確認を取っておきましょう。
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