IT系でおすすめの副業14選
在宅やリモートワークの普及、2019年4月の「働き方改革関連法」の施行による影響などから、IT系の副業を行う人が増えていきています。今は副業をしていなくても、今後は土日や仕事終わりの時間を使って、副業に取り組んでみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、IT系の副業が広がる背景から、IT系でおすすめの副業14選をご紹介していきます。そのほかにもIT系の副業を獲得する方法や、おすすめのサイトとエージェント、副業のメリットや注意点までわかりやすく解説します。
目次
IT系の副業が広がる背景
IT系の副業をする人が多くなっていますが、なぜここまで人気になっているのでしょうか。まずは、IT系の副業が広がる背景について見ていきましょう。
在宅・リモートワークの普及
時代の変化と共に様々な働き方が増えていますが、特に多くなっているのが在宅やリモートワークです。新型コロナウイルスの影響を受け急速な広まりを見せた在宅やリモートワークは、会社に通勤しなくても働くことができ、企業側では就業環境構築などの負荷の軽減、優秀な人材を確保しやすくなるなど、働く人にとっても企業にとってもメリットの多い働き方として普及してきています。このようにオフィスに出社せずとも就業を可能とする働き方が増えてきたことを要因に、IT系の副業もまたその広まりを見せています。
副業を解禁する企業の増加
2018年に厚生労働省より「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が策定され、2019年4月に「働き方改革関連法」が施行されたことも、IT系の副業が普及した理由の一つです。それまでは副業を禁止している企業が一般的でしたが、こうした働き方改革の動きを受けて副業を解禁する企業が増加しました。子育てや介護をしながらでも働ける、新たなスキルの開発に繋がるなどの理由で、政府が副業を推進するようになったことも大きな理由です。
IT系の副業でどれくらい稼げる?
IT系の副業でどれくらい稼げるかは、案件の種類や稼働日数などによって変わっていきます。例えば、土日だけ副業を行った場合は、月に1万円~10万円程度が平均の報酬金額です。金額だけ見ると少なく感じるかもしれませんが、本業とは別に年間10万円~100万円程度の収入が見込めるため、十分な金額と言えるでしょう。稼働日数を増やしたり、より専門的な仕事をこなしたりすればもっと多くの収入を得ることも可能です。
初心者・未経験者向けの副業
初めて副業に取り組むにあたり、いきなり専門的な知識を要するような内容にに取り組むのはハードルが高いものです。ここからは、初心者や未経験者の方でも気軽に取り組める内容を紹介していきます。
記事作成・ライティング
ブログ記事の作成代行や、様々なサービスの紹介記事、ウェブメディア用の文章などを執筆する仕事です。IT分野の記事だけではなく、音楽や育児、健康、金融関係など様々なジャンルのものがあるので、趣味や嗜好、得意分野に合わせて案件を選べます。案件の数が多く、専門的な知識が必要ないケースも多いことから、副業未経験の方に人気があります。
SNS運用代行
企業や個人が運用しているSNSを、代わりに運用するのがSNS運用代行です。SNSへの投稿だけではなく、ターゲット層の特定、広告の運用などの仕事を行うケースもあります。SNSをマーケティングに活用する企業が多くなっているということで、需要が高まっている仕事です。マーケティングに関する知識が必要な場合もありますが、企業が用意したマニュアルに沿って行う案件もあり、未経験者でも始めやすく在宅で気軽に取り組めるものとなっています。
Web制作
企業や個人から依頼を受けて、ホームページを制作する仕事です。小規模なサイトの制作や、すでに運営しているサイトの一部をリニューアルするなど、初心者でも取り組みやすい案件が多くあります。
資料作成
PowerPointやExcelなどのソフトを使い、資料を作成する仕事もあります。営業資料やマニュアル、グラフなどを作成する必要がありますが、普段から会社で資料を作成している人であれば、問題なく取り組める仕事です。
調査・データ収集・入力
依頼された内容について調査したり、データを収集したりする仕事です。指定された内容についてお問い合わせをしたりアンケートに答えるといった単純作業になるため、特別なスキルは必要ありません。データ入力も商品のデータなどを集めて文字や数字を入力するだけなので、ルールさえ覚えてしまえば初心者でもすぐに取り組めます。
経験者向けの副業
ここからは、経験を活かして稼げる経験者向けの内容を紹介していきます。
プログラミング
IT系の副業のうち経験者向けのものとして人気になっているのが、プログラミングです。完全リモートで取り組むことができ、プログラミング経験者であればスキルを活かせるだけでなく、短期間でこなせる案件も多いということで副業に向いています。高度なスキルを必要とするものであれば、高額報酬の案件も見つかります。
コンサルティング
コンサルティング業務とは、企業の課題に対して解決策を提示する仕事でありITコンサルやWebコンサル、経営コンサルなど様々な種類があります。また、解決策の提示のみならず、課題解決につながるシステムやサービスの導入支援や、プロジェクトのマネジメントを担うといったケースもあります。普段仕事をしている分野のコンサルティングであれば、本業で培った経験やスキルを活かしながら稼ぐことができます。
動画・映像制作
動画編集ソフトを使い、動画や映像の制作を行う仕事もあります。YouTubeなどの動画投稿サイトが人気になっているということもあり、動画編集を行える動画クリエイターの需要は高まっています。本格的な映像制作から、映像に字幕をつけるような簡単な仕事まで、様々な案件が見つかります。
翻訳・通訳
語学力に自信がある方であれば、翻訳や通訳の仕事を副業にするのも良いでしょう。海外のニュースや書籍、動画の翻訳など仕事の種類も豊富です。
オンライン講師
知識やスキルを誰かに教える、オンライン講師を副業にしている人が多くいます。例えばエンジニアでプログラミングの経験があるのであれば、初心者向けにオンライン講師としてプログラミングを教えるといった方法があります。オンライン講師はネット上で授業を行うため、自宅で気軽に始めることができます。誰かに教えることで自分のスキルもアップする、コミュニケーション能力が身につくなどのメリットもあります。
自力で稼ぐ副業
クライアントから依頼されて仕事をするのではなく、自力で稼ぐ方法もあります。では、実際どのような方法があるのか見ていきましょう。
個人開発
自分で作ったアプリやゲームなどを、手軽に配信できる場が多くなっています。それを活かして、個人開発を副業にするのも良いでしょう。個人開発で培った経験やスキルは本業に活かすことができますし、開発したアプリがヒットすれば思わぬ収入を手にできるかもしれません。
ブログ・メディア運営
ブログやメディアを運営し、アフィリエイトなどの広告収入で稼ぐ方法があります。例えばおすすめ商品を紹介する記事を執筆することで、アフィリエイトの成果報酬を獲得することが可能です。また、平日や土日の時間を使うなどして、自分のペースで仕事を進めていくこともできます。初期費用はそれほどかかりませんし、成功すれば継続的な収入を得られます。
YouTuber
YouTuberになって稼ぐのも1つの方法です。YouTubeは、誰でも無料で動画を投稿することができます。アップした動画が人気になり、再生回数が増えれば広告収入を得られます。簡単に稼げる方法ではありませんが、人気が出れば本業以上の収入を得られるかもしれません。
物販
実店舗を持たないネット物販は、誰でも気軽に始められるということで副業として人気があります。商品が売れなければ利益にならないため、どういう物が人気になっているのか、トレンドを押さえることが大切です。梱包や発送作業、在庫管理の手間が発生しますが、フルフィルメント by Amazon(FBA)などを活用すればそうした作業を省略することも可能です。
IT系の副業を獲得する方法
IT系の副業を始めるためには、まず仕事を探さなければなりません。ここからは、仕事を獲得する方法について解説していきます。
知り合いから仕事をもらう
仕事の獲得方法として一番身近なものが、知り合いから仕事をもらう方法です。友人だけではなく、前職で知り合った同僚や先輩など、色々な人に営業活動を行えば仕事を獲得できるかもしれません。
クラウドソーシングを利用する
副業をしている人に人気なのがクラウドソーシングです。クラウドソーシングサイトは、個人から法人まで多くの人が利用しており、副業向けの案件も数多く掲載されています。自分に合った案件を探し、プラットフォーム上で応募すれば、オンライン上でクライアントとのやりとりが完結するという手軽さも魅力の一つです。副業を始めたい時にまずチェックしてみると良いでしょう。
エージェントに登録する
自分で営業活動するのが苦手な人や、これまで個人で仕事を受けたことがない人は、フリーランス向けのエージェントサービスに登録しましょう。自分の希望条件や持っているスキルなどをエージェントに伝えれば、マッチした案件を紹介してもらえます。クライアントとの交渉や年収査定、スキルシート添削などのサポートを行ってくれることもあるため、初めての副業であればエージェントサービスを利用してみるのもおすすめです。
おすすめのサイト
ここからは、副業を探す時に利用したいおすすめのサイトを紹介していきます。
ランサーズ
ランサーズはYahooやKDDIなど、大手企業も案件を掲載している大手のサイトです。導入企業は40万社を突破しており、ライティングやエンジニアリングといったクリエイティブ業務から、入力代行やアンケート回答といった作業案件まで、350種類以上の仕事が見つかります。
クラウドワークス
クラウドワークスは、国内最大規模を誇るクラウドソーシングサイトです。2022年時点でユーザー数は480万人、登録企業数は78万社に達しています。事務作業からデザイン制作、アプリ開発など様々なジャンルの案件が揃っています。
ココナラ
ココナラは、個人のスキルを売り買いできる日本最大級のスキルマーケットです。自分の持っているスキルを販売することができ、イラストやプログラミング、動画制作などを商品として手軽に販売できます。自身の実績や経験、スキルやポートフォリオを登録することでアピールの場としても活用することや、公募されている案件に対して、興味を持ったものがあれば提案という形で仕事を見つけることもできます。
ビズシーク
手数料が安いということで人気になっているのがビズシークです。クラウドソーシングを利用する時、クライアントから報酬を受ける時にクラウドソーシングサービス側にも手数料を支払うのが一般的ですが、ビズシークは手数料が5%~10%と業界最安値です。
おすすめのエージェント
エージェントにサポートを受けながら副業を探したいという人に向けて、おすすめのエージェントサービスを紹介します。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、株式会社Hajimariが運営するエージェントサービスです。週2日、リモート可など副業に向いている案件を多数保有しています。エンジニアやデザイナーなどの案件が多いというのも、IT系の副業を探している人にとっては嬉しいポイントです。
プロの副業
プロの副業は、副業に特化した案件を多数保有しています。週に1日のみ、土日のみといった仕事を紹介してもらえるということで、副業での取り組みやすさからも人気があります。広告運用などのデジタルマーケティング業務、広報PRの案件が多数ある点も特徴です。
Workship
Workshipは、ディープラーニング開発やブロックチェーン、アプリ開発などIT系の仕事が充実しています。週1、土日のみ、フルタイムなどさまざまな働き方に合わせた仕事があり、リモートOKの案件も豊富です。副業でしっかり稼ぎたいという人に向いています。
BIGDATA NAVI
データサイエンスに関する副業をしたいと考えている人におすすめなのが、BIGDATA NAVIです。機械学習やデータサイエンスなどの領域に詳しいコンサルタントが担当者となり、案件の紹介から参画後のサポートまで行ってくれます。単なる案件紹介のみならず、その後のフォローまで行われている点は大きな特徴です。
案件を受注するために
ここからは、案件を受注するためのポイントについて紹介していきます。
副業する領域を決める
まず副業する領域を決めておきましょう。自分がどのような分野の仕事をしたいのか明確にしておかないと、案件を絞り込むことができません。希望の条件を定めるうえでも、こうした領域の選定は必要な内容となります。
プロフィールを充実させる
クラウドソーシングなどで案件を探す時は、プロフィールを充実させることが大切です。プロフィールを空欄にしていると、クライアントからスカウトが来なくなり、仕事をするチャンスを失ってしまいます。
ポートフォリオを作成する
クライアントに自分を売り込む際に、欠かせないのがポートフォリオです。ポートフォリオがあれば、自分がどのようなスキルを持っているのかなど、アピールポイントを相手に伝えやすくなります。営業活動を行う前に、必ずポートフォリオを作成しておきましょう。
くじけず案件に応募する
案件を探している人は多くいるため、応募したからといって必ず仕事が貰えるわけではありません。仕事を得るためには、くじけず案件に応募し続ける根気が必要です。
IT系で副業するメリット
色々なジャンルの仕事がある中で、IT系の副業を選ぶメリットについて見ていきましょう。
スキルの習得や実践の機会になる
IT系の仕事でも本業とは違った分野の副業をすることで、新しいスキルを身につけることができます。また、実践の機会を増やすことができるため、本業だけではできない経験を積むことができるでしょう。
在庫を抱えるリスクがない
IT系の副業は、物販などとは違い在庫を抱えるリスクがありません。リスクを気にすることなく、副業にチャレンジできるというのは大きなメリットです。
収入が増え余裕ができる
副業をする大きなメリットが、本業とは別に収入源ができるということです。収入が増えて余裕ができれば、新しいことにチャレンジしたり、趣味を楽しんだり、より充実した生活を送ることができます。
キャリアの幅が広がる
IT系の副業をすることで、色々な経験をしたり新しいスキルを身につけたりできるため、キャリアの幅が広がります。副業で得た経験は、将来キャリアアップする時に役立つでしょう。
IT系の副業をする時間帯
副業は、本業をしていない時間を利用して仕事を行います。では、具体的にどのような時間帯を利用して副業をすれば良いのか見ていきましょう。
休日
平日に本業を行い、休日を利用して副業をするという働き方が一般的です。土日のうちの1日で集中して作業を行ったり、数時間ずつ行うといった方法であれば、大きな負担もなく作業を行えるでしょう。休日の時間を有効活用できるという点も、休日に副業をするメリットです。
仕事終わり
本業の仕事が終わった後にある程度まとまった時間を取れる方は、仕事終わりに副業をするのも良いでしょう。残業が少なく、定時に上がれるといった方であればこの方法もおすすめです。しかしながら、本業とのバランスを考慮する必要もあります。また、勤務時間が不規則な場合は、スケジュールを立てにくくなるので注意してください。
長期休暇中
夏季休暇や年末年始などに長期休暇が取れる場合は、その時間を利用して副業を始めてみるのもおすすめです。日頃はなかなか副業に取り組めないといった場合も、長期休暇を利用することでトライすることができます。
副業の注意点
ここからは、副業をする上での注意点について解説していきます。
会社や上司の許可を得る
副業を解禁する企業が増えていますが、中には副業に前向きではないところもあります。会社の就業規則をチェックし、副業が問題ないかを確認しておきましょう。副業が認められている場合も、事前に会社や上司の許可を取っておくと、後からトラブルになることもなく安心して取り組めます。
本業に支障がないよう立ち回る
副業は、本業に支障がないように立ち回るのが基本です。収入を増やしたいからといって副業を増やしてしまうと、本業に支障が出て会社に迷惑をかけてしまうかもしれません。本業を続けられなくなってしまう可能性もあるので、業務量のバランスには注意してください。
競合他社の仕事は避ける
副業を探している時、競合他社の案件が見つかることがあるかもしれません。競合他社の案件を引き受けてしまうと、情報が漏れて本業の会社に不利益が出てしまうなどのトラブルが起こる可能性があるので、避けたほうが無難です。
確定申告をおこなう
副業をして得た報酬は課税対象となります。副業による所得が20万円以上発生した場合は、確定申告を行わなければなりません。確定申告をせずに副業を続けていると、無申告加算税や重加算税が課せられる可能性があるので注意してください。
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