フリーランス求人を探すサーバーエンジニアの平均年収は？年収1,000万円は実現可能？年収アップ方法も
「サーバーエンジニアの平均年収はどれぐらいなのだろうか…」「サーバーエンジニアで年収1,000万円を稼ぐことはできるのだろうか…」と気になっていませんか？
今回はサーバーエンジニアの平均年収について解説します。この記事では、年収アップ方法もご紹介しているため、キャリアプランを検討する際にお役立てください。
目次
サーバーエンジニアの平均年収は？
サーバーエンジニアの平均年収は520万円です。スキルや知識により年収は変わります。
サーバーエンジニアの経験年数別平均年収
サーバーエンジニアの経験年数が長くなるほどスキルが上がり、年収アップが見込めるようになります。経験年数別の平均年収は以下の通りです。
| 経験年数 | 平均年収 | スキルや知識 |
|---|---|---|
| 1～3年 | 300～400万円 | Linux、Windowsサーバーの基本知識 |
| 3～5年 | 400～600万円 | システム全体の理解力や業務遂行力 |
| 5年以上 | 600～1,000万円 | プロジェクトを成功に導くリーダーシップ能力 |
他のエンジニア職との年収比較
サーバーエンジニアと他のエンジニア職の年収を比較しても大差はありませんが、数倍に及ぶ求人が掲載されています。なぜなら、サーバーエンジニアの求人数が多い理由は、多くの企業がDX推進に取り組み始めており、基盤となるサーバーの設計、構築、運用が不可欠となったためです。
サーバーエンジニアの求人数は多いためスキルや知識を習得していけば、求人アップを狙えます。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアの平均年収は450万円です。ネットワークエンジニアの平均年収が低い理由は、法人・個人問わず、多くの方がネットワークを活用しており、市場が飽和しているためです。
フリーランスの求人数を見ても、ネットワークエンジニアの案件数はサーバーエンジニアの半分程度しかありません。このように市場が飽和しているため、ネットワークエンジニアからサーバーエンジニア、クラウドエンジニアへキャリアチェンジする人も増えてきています。
プログラマー・システムエンジニア
プログラマーやシステムエンジニアの平均年収は500万円です。プログラマーの年収に大きな影響を与えるのは経験や習熟度です。プログラマーの場合は需要の高いプログラミング言語やフレームワークに関する知識を習得すれば年収アップが狙えます。
一方でサーバーエンジニアが使用するプログラミング言語は限られているため、新しいプログラミング言語を習得して市場価値を上げたいという方はプログラマーの方が向いているでしょう。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーの平均年収は600万円です。
プロジェクトマネージャーは、システム開発計画を策定しプロジェクトチームの編成を行います。そして、プロジェクトを推進し成功に導く仕事です。
プロジェクトの問題が発生した場合は解決策を提案するなど、さまざまな役割を担うため幅広い知識が求められます。
サーバーエンジニアでもシステム開発全般の理解を深めればプロジェクトマネージャーにキャリアアップできます。そのため、チーム全体を牽引したい方はプロジェクトマネージャーへのキャリアアップを検討してみるとよいでしょう。
ITエンジニア全体の平均年収
ITエンジニアの平均年収は450万円となっています。
セキュリティエンジニアやテストエンジニアなどがありますが、サーバーエンジニアの年収は高いことは明らかです。
近年、各企業でDX推進が取り組まれており、ビジネスでITを活用するのが当たり前となりました。サーバーはIT活用の土台のため需要が伸びており、他の職種と比較して稼ぎやすいです。
また将来性が高い職種のため、安定的に稼ぎたい場合はサーバーエンジニアのキャリアを磨いていきましょう。
サーバーエンジニアとして年収を上げる方法
サーバーエンジニア関連のキャリアを磨けば年収を上げていけます。ここでは、サーバーエンジニアとして年収を上げる方法をご紹介するため、ぜひ取り組んでみてください。
スキルアップを図る
スキルアップを図れば年収を上げていくことができます。年収を上げたい方は、次のスキルを磨いてみてください。
幅広いインフラのスキルと知識
サーバーやネットワーク、プログラミング、セキュリティに関する知識やスキルを磨けば、ITインフラエンジニアとして活躍できるようになります。
障害発生時にシステムダウンを回避する対策方法が提案できるようになったり、サーバー上で動作するプログラム（バッチファイルやシェルスクリプト）を作成できるようになったりすれば年収アップが見込めるでしょう。
フリーランスエンジニアで働く場合は幅広い業務を請け負えるようになり高単価案件を獲得しやすくなります。
最新トレンドの技術
サーバーエンジニアの最新トレンド技術を習得すれば、エンジニアとしての価値を高められます。近年、オンプミスからクラウドへの移行案件が増えているため、AzureやAWSのクラウドサーバーに関する知識を習得しておくとよいでしょう。
また、サーバーレスコンピューティングが注目を浴びているため、これらの知識を習得しておき、お客様にとってどのような方法が最適であるか提案できるようになれば信頼を得られるようになります。上流工程を担当してみたい方はトレンドをキャッチしておくとよいでしょう。
マネジメント能力
プロジェクト規模にもよりますが、サーバー設計や構築はチームを組んで行うのが一般的です。サーバーエンジニアの経験を積み、マネジメント能力を磨いておけば、チームリーダーやプロジェクトマネージャーと昇進を目指していけます。
工数の見積もりや人員配置、目標設定、進捗管理など幅広い知識が求められますが、チームマジメントに興味がある方はマネジメント能力を磨いておくことをおすすめします。
高いコミュニケーションスキル
サーバーエンジニアにはコミュニケーションも求められます。サーバーの設計・構築はチームで行うため、業務を円滑に進めるためにはコミュニケーションスキルが必要です。
また、お客様の要望をヒアリングした上で、どのようなインフラが最適であるか提案したり、見積金額や工数を交渉したりすることもあるでしょう。高いコミュニケーションスキルを持っておけばプロジェクト推進しやすくなります。
上流工程のスキル
サーバーエンジニアとして上流工程を経験しておけば、ITインフラ全体を理解してプロジェクトを推進していける人材として評価されるようになります。
上流工程では、お客様のニーズを把握した上で、要件定義しITインフラ全体の設計を行います。上流工程はサーバーエンジニアのスキルと経験が備わっていなければ担当できません。
下流工程よりも要求されるスキルが高いため、サーバーエンジニアになり立ての方は上流工程を目指してみるのもおすすめです。
関連資格を取得する
サーバーエンジニア関連の資格を取得すれば、専門知識を持っていることを客観的に証明できて昇進・昇格の機会に恵まれやすくなります。ここでは、年収アップのために取得しておきたい関連資格を4つご紹介します。
LinuC（Linux技術者認定資格）
LinuC（Linux技術者認定資格）は、Linuxサーバー構築や運用保守に必要なスキルを証明する認定試験です。現場の第一線で活躍しているITエンジニアのコミュニティ「LinuC Open Network」で試験問題が作られています。試験レベルは4レベルあり、自分自身の実力を試すことができます。
- LinuCレベル1：Linuxサーバーの基本操作を理解している
- LinuCレベル2：仮想環境を含むサーバー構築ができる
- LinuCレベル3：異種混在環境の運用や大規模仮想サーバー構築などができる
- LinuCシステムアーキテクト：最適なアーキテクチャの設計・構築ができる
そのため、実践的スキルを保有していることを証明したい方はLinuC（Linux技術者認定資格）を取得しましょう。
参考：LPI-Japan
AWS認定
AWS認定資格を取得すれば、AWS（Amazon Web Services）に関する知識を保有していることを証明できます。仮想サーバーやアプリケーション、データベースなどのITリソースを活用する機会が増えましたが、AWSのシェア率は1位です。
近頃では、AWSエンジニアの求人件数も増えてきました。そのため、AWSプロジェクトに携わりたい方はAWS認定資格の取得を目指すことをおすすめします。
AWS認定パスは16種類ありますが、インフラ構築や運用保守を一通り問われる「ソリューションアーキテクト（基礎）」と「アプリケーションアーキテクト（応用）」から受験してみると良いでしょう。
CCNA・CCNP
CCNA・CCNPは、大手コンピュータネットワーク機器の開発会社Cisco社主催の認定資格試験です。
CCNAでは「ネットワーク構築」「IPサービス」「セキュリティ」「プログラビリティ」「自動化」などに関する試験問題が幅広く出題されます。一方で、CCNPでは大規模ネットワーク構築やルーティングやスイッチングなどの専門的な試験問題が出題されまし。
CCNAが中級、CCNPが上級となっているため、ネットワーク関連スキルの証明をしたい方におすすめです。
参考：シスコシステムズ社
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERとは、オラクル社が認定しているデータベース関連の資格です。試験では、データベースの運用方法、RDBを操作するための言語であるSQLに関する知識などが問われます。
オラクル社のデータベース製品は、世界No.1のシェア率を誇る製品です。さまざまなプロジェクトで利用されているデータベース製品です。そのため、データベース関連のスキルを証明したい方はORACLE MASTERを取得してみることをおすすめします。
参考：日本オラクル社
外資系企業や大手企業へ転職する
外資系企業（海外企業が日本に進出して設立した日本法人）や大手企業で働くエンジニアの方が年収は高い傾向にあります。その理由は、大企業のシステム開発は規模が大きく、最新技術を活用するためエンジニアに求められるスキルが上がるためです。
基本的に下請け企業のエンジニアで働くよりも、元請のエンジニアで働いた方が高年収となります。そのため、年収アップを目指したい場合は外資系企業や大手企業への転職を検討してみるとよいでしょう。
海外の企業で働く
海外の企業で働けば年収アップが期待できます。なぜなら、日本企業と雇用形態や報酬体系が異なるためです。海外の企業には終身雇用制度や年功序列制度がありません。成果主義が採用されており、プロジェクトの成果で給与や賞与が決まります。
つまり、サーバーエンジニアで活躍すれば、直接報酬に結びつきます。有名企業に就職できれば、年収1,000万円以上稼ぐことも可能です。
努力が直接報酬に結び付くのは魅力ですが、英語力や異なる文化を理解する力も欠かせません。そのため、海外の企業で働く場合は英会話スクールに通うなどして英語力を磨いておきましょう。
サーバーエンジニアが年収1,000万円を目指すキャリアプラン
サーバーエンジニアでもキャリアプラン次第で年収1,000万円を目指すことができます。おすすめのキャリアプランを7つご紹介します。
プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーはプロジェクトを成功に導く役割を担います。
システム開発計画の策定後にプロジェクトチームを編成してプロジェクトを推進していきます。プロジェクト全体を見渡してチームメンバー束ねて、問題が発生した場合は解決することが主な仕事です。
プロジェクトの規模や予算、スケジュールなどのバランスを見て利益を出す管理能力も求められます。プロジェクトマネージャーのスキルがプロジェクトの成否を分けるといっても過言ではありません。そのため、仕事の達成感を味わいたい方や人材育成に興味がある方におすすめの職種です。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計や構築、運用保守を行う職種です。安定したネットワークを確保してビジネスを支えるのが主な役割です。
ネットワークエンジニアの平均年収は450万円と低いですが経験を積んでおくと、インフラエンジニアとしての一歩が踏み出せます。
そのため、サーバーだけではなく、ネットワークやセキュリティなどITインフラ全般のスキルを磨きたい方は目指してみると良いでしょう。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、ITシステムの基盤であるサーバーやネットワークの設計・構築、運用保守を行う職種です。担当する技術領域により「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」「セキュリティエンジニア」に分かれます。
サーバーの他、ネットワークやセキュリティまでの知識を身に付ければ、インフラエンジニアとして活躍できて高年収が狙えます。
フリーランスエンジニアになる場合は、1社から幅広い仕事を引き受けられるようになり、高単価案件を獲得しやすくなるでしょう。そのため、インフラ全体を扱える人材になりたい方におすすめの職種です。
データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、OracleやMicrosoft SQL Serverなどのデータベース製品を扱い、データベースを設計、開発、運用する職種をいいます。
膨大なデータを適切な場所に収めた上で、必要なタイミングにはスピーディーに引き出せるようにデータベースを作り上げていきます。そのため、チューニングなども必要です。
デーベースエンジニアとして働く際も最適なサーバーを選び、データ流出を防ぐためのセキュリティ対策を行う必要があります。そのため、企業経営に役立つデータベースを作りたい方におすすめの職種です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、クライアントが抱える課題を解決する職種をいいます。
お客様の新サービスにあったサーバー構築・運用方法を提案した上で、プロジェクトが成功するまで支援するのが主な仕事です。
お客様が抱えている課題、要望に最適な提案をするだけでなく現場レベルに落とし込み、プロジェクトの成功を支援する仕事のため、現場での経験が大いに役立ちます。お客様の悩みを解決することに遣り甲斐を感じる方におすすめの職種です。
ITアーキテクト
ITアーキテクトとは、ITコンサルタントが行う戦略立案とエンジニアが行う設計・開発・運用保守の両方の業務領域を担当する職種です。ITに関する知識と経営に関する理解力が求められます。
DX推進に取り組む企業が増えてきたことから、ITアーキテクトの需要が増えてきました。常に成長する必要がありますが高年収を狙えます。好奇心が強く勉強が苦痛に感じない、DX推進を牽引したい方は非常にやりがいを感じられるでしょう。
フリーランスとして独立する
サーバーエンジニアの需要は増加しているため、フリーランスとして独立するだけで年収アップが見込めます。正社員の平均年収は520万円とお伝えしましたが、フリーランスの平均年収は770万円です。
そのため、フリーランスとして独立するだけで年収200万円アップが見込めるでしょう。
また、フリーランスであれば自分の理想の働き方が実現しやすく、習得したいスキルに合わせて現場を選べます。そのため、効率的にスキルを磨いていきたい方におすすめの働き方です。
まとめ
スキルや知識により年収は変わりますが、サーバーエンジニアの平均年収は520万円です。サーバーはIT活用の土台のため需要が伸びているため、サーバーエンジニアは他の職種と比較して稼ぎやすい職種となります。
キャリアを磨いていけば、年収アップも狙えるでしょう。この記事では、サーバーエンジニアの年収アップ方法をご紹介しました。ぜひ、ご自身の理想の働き方やりがいに合ったキャリアを築いてみてください。
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