セールスエンジニアの給料は高年収?年収相場や年収を上げる方法
セールスエンジニアは高年収?年収1000万円も実現可能なのか?
IT業界ではよく聞かれる、「セールスエンジニア」という職種をご存じですか?その名の通り、セールスマン(営業)とエンジニア(技術職)の双方のスキルが求められ、 給与相場は、比較的高水準といわれています。
ただし、他のエンジニア職と同様に経験やスキルによって年収にも幅があります。
目次
セールスエンジニアは高年収?
比較的高水準といわれているセールスエンジニアの年収相場ですが、実際のところはどうなのでしょうか。
セールスエンジニアの年収相場
求人ボックスの統計調査(2024年10月)によると、セールスエンジニアの仕事の平均年収は約549万円と言われております。
引用元:セールスエンジニアの仕事の平均年収は549万円/平均時給は1,300円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
平均月給で換算すると46万円ですが、初任給は22万円程度が相場ということで、全体の給与幅としては364〜1,060万円となり、かなり幅があります。
セールスエンジニアで年収1000万円は可能?
先ほどご紹介した統計調査でも、比較的高水準な平均年収であり、且つ給与幅の広いセールスエンジニアの中でも、高収入な人は年収1000万円を超えていると言われています。
では、どのようなスキルを身につければ年収1000万円超えのセールスエンジニアになれるのでしょうか。
年収1000万円のセールスエンジニアの特徴
年収相場に幅があると言われているセールスエンジニアの中で、年収1000万円を超える人のパターンを紹介します。
IT業界でのセールスエンジニア
元々給与レンジの高めで求人が多く売り手市場なIT業界ですが、その中で実績を積んで給与を上げていくケースです。
転職を行うことで収入が上がるケースもありますし、他社流出を防ぐために在籍している会社内での昇給が加速するということもあるようです。
少数精鋭の外資系企業に転職する
外資系IT企業は、給与レンジを高めに設定して人材を確保することが多いです。 スキルに自信がある人の場合には、そのような求人を狙って転職することで、年収を上げてゆくことができるでしょう。
セールスエンジニアの求人例
実際にどのようなセールスエンジニアの求人があるのか、気になる人もいるでしょう。ここからは、求人例をいくつかご紹介していきます。
案件例|ITインフラソリューションの企画・提案~導入~運用
内容 | |
---|---|
職種 | セールスエンジニア |
年収目安 | 733万円~1,100万円 |
業務内容 | ・グループ会社・事業部の社内システム部門への訪問を中心とした営業活動 ・クラウドサービスの構築や、セキュリティ対策などのITインフラに関する技術的な要求(お困りごと)に対する課題解決 ・顧客情報収集、折衝、契約手続き 等 ・チーム長として戦略企画や営業部メンバーの労務管理、マネジメント業務 |
必須スキル |
・ITベンダーまたはデータセンタ―企業での技術営業経験(5年以上) ・ネットワーク、クラウド、アプリ、いずれかの知見 ・プロジェクトやチームでのマネジメント経験(労務管理は必須ではありません) |
案件例|独立系ITベンダーにおける新規顧客開拓および、既存顧客への深耕営業
内容 | |
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職種 | セールスエンジニア |
年収目安 | 600万円~1,000万円 |
業務内容 | 学会、展示会、セミナーへの参加による新規顧客開拓および、既存顧客への深耕営業 |
必須スキル |
・通信系システムの営業または開発のご経験 ・電磁界、電波伝搬シミュレーションの営業 ・通信分野の基礎知識 |
エンジニア職との年収比較
セールスエンジニアと似た呼称の職種に「システムエンジニア」がありますが、年収比較をしてみたいと思います。
ちなみにどちらも略称がSEなので、勘違いをしてしまう方がたまにいらっしゃいますが、一般的にSEと言えば「システムエンジニア」を指すことが多いので混同しないようにしましょう。
システムエンジニア(SE)の仕事内容は、企業や組織のITシステムの設計や開発、運用及び保守を担う業務が中心となります。
また、様々な企業に対するSE業務を行うのではなく、特定の社内でSE業務を行う「社内SE業務」という職務もあります。
システムエンジニアとの年収比較
求人ボックスの統計調査(2024年10月)のデータでは、システムエンジニアの平均年収は約494万円です。セールスエンジニアは約549万円ですので、統計的にみてセールスエンジニアの方が高いと言えます。
引用元:システムエンジニアの仕事の平均年収は494万円/平均時給は1,195円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
社内SEとの年収比較
同調査のデータで社内SEの平均年収は約469万円です。日本の平均年収と比較すると高い傾向にありますが、システムエンジニアやセールスエンジニアの方が高いと言えます。
引用元:社内SEの仕事の平均年収は469万円/平均時給は1,299円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス
セールスエンジニアとは?仕事内容や必要資格
ここでは、セールスエンジニアの仕事内容や資格が必要かどうかなどについて詳しく解説します。
セールスエンジニアとは?
セールスエンジニアは、文字通りセールス(営業)とエンジニア(技術者)の両方のスキルが求められるエンジニア職です。 クライアントの視点に立ち、自社製品の活用を提案する為の技術力と高度なコミュニケーション力が求められます。
セールスエンジニアの仕事内容
セールス(営業)的側面としては、営業担当者のセールストークを後押しするような形で、自社製品やサービスの魅力を伝えて販売促進を行います。
エンジニア(技術)的側面としては、技術的知識を背景に、クライアントのニーズに沿った説明を行ったり、システム導入やサービス利用のアフターサポートを行います。
クライアントのニーズをしっかりとヒアリングし、それに合わせた提案を行うことで、クライアントの信頼を得つつ、自社製品の販売及び拡販を促進させることが、セールスエンジニアのメインの役割と言えるでしょう。
セールスエンジニアに資格は必要?
セールスエンジニアになるために資格は必須ではありませんが、扱う商材によっては資格がある方が有利になることがあります。
特に、未経験から転職や異動等でセールスエンジニアを目指したい場合には、知識を習得していることを客観的に示せる資格を所持しているに越したことはない、というのは言うまでもないことでしょう。
また、資格取得自体を目的としなくても、扱う商材の周辺知識をバランスよく身につけられるような資格があれば、知識を習得するために資格取得を目指すのも良いでしょう。
セールスエンジニアと営業との違い
セールスエンジニアと営業担当者の役割分担は、おおむね以下のように捉えていただくと良いでしょう。
<営業担当者>
- 初期のヒアリング(商材のおおまかな選定)
- 初期提案(サービスの概要説明)
- 見積提示(値引きやそのための社内調整等を含む)
- 契約条件等のご説明と契約処理
- 受注処理、納期案内や調整
- 販売後の変更オーダー等の処理など
<セールスエンジニア>
- 詳細ヒアリング
- 提案メニューの選定
- 技術的な質疑応答対応(開発や企画部門にエスカレーションする場合もある)
- 導入後のアフターフォロー(運用やサポート部門に引き継ぐ場合もある)
実際の役割の線引きはその組織や会社によっても違いがあります。 IT営業でもスキルや経験のある人は、簡単な質疑応答にはセールスエンジニアの助けを必要とせず、自己解決する人もおります。
逆に営業の経験が浅い場合や提案に高度な技術力が必要となる商材の場合には、初期提案からエンジニアが説明を行うケースもあるでしょう。
セールスエンジニアとして年収を上げるには
一般的に、IT業界のセールスエンジニアとして年収を上げる為のポイントを3つ紹介します。
スキルアップを欠かさない
IT業界の技術トレンドや常識は早い速度で変化します。極端に言えば「昨日の常識は今日の非常識」となってしまうようなことすらあるのです。
IT業界のエンジニア全般に言えることではありますが、セールスエンジニアにおいても、常に知識やスキルのアップデートをする努力が求められます。
スキルアップを欠かさないことで、クライアントの信頼を得たり、実績を積み上げることにつながり、それが評価=収入を上げていく要因となるでしょう。
英語力を磨く
セールス(営業)面、エンジニア(技術)面のどちらにおいても、英語力がプラスに働く要素が多分にあります。
日本語による対応だけでなく、英語による商談ができるセールスエンジニアは、グローバルな大型案件対応などに重宝されます。
技術面においても、最新のIT技術情報は英語で発信されることも多いため、英語力が高いことは最新の情報収集を加速させる力となるでしょう。
また、少数精鋭で年収レンジの高い外資系企業への転職の際には、英語力に一定の基準を求められることもあり、必須技能とも言えます。
転職して年収を上げる
努力してスキルを上げているものの、現状の会社では仕事の幅を広げられなかったり、なかなか年収を上げることが望めないような場合もあるでしょう。 そんな時には、転職を検討することをお勧めします。
コミュニケーション力と技術力を併せ持つセールスエンジニアへの需要はますます高くなっていくことが見込まれています。 自らのスキルアップや経験の幅を広げる為にも、新しい環境を模索してみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、セールスエンジニアの仕事内容や年収アップの方法等について解説してきました。
セールスエンジニアは営業としても技術者としても、常に技術や情報のアップデートが求められる職業です。 もちろん、既に身につけたスキルで淡々と職務をこなす働き方であっても、それなりに稼いでいくことはできるでしょう。
しかし年収1000万円を超えるようなハイレベルなセールスエンジニアを望むのであれば、スキルアップや経験の幅を増やす必要があります。 時には転職なども視野に入れつつ、ステップアップしていく姿勢が必要となるかも知れません。
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