プロジェクトマネージャーに向いている人は?求められる役割や将来性まで徹底解説
- プロジェクトマネージャーになりたいが自分が向いているかわからない
- プロジェクトマネージャーに向いている人や向いていない人の特徴を知りたい
- プロジェクトマネージャーの役割や将来性についても知りたい
本記事では、このような悩みを抱える方に向けて、プロジェクトマネージャーに「向いている人」について徹底解説します。向いてない人の特徴やプロジェクトマネージャーの仕事内容、将来性についてもお伝えします。
目次
プロジェクトマネージャー(PM)に向いている人の特徴は?
それではさっそく、プロジェクトマネージャーに向いている人の特徴を紹介します。代表的な特徴は次のとおりです。
- 積極的にコミュニケーション能力が高い
- リーダーシップがある
- マネジメント能力がある
- 責任感が強い
- 問題解決能力がある
- 客観的・理論的思考ができる
- 学習意欲が高い
- ストレス耐性がある
積極的にコミュニケーション能力が高い
プロジェクトマネージャーは、メンバーはじめクライアント、協力会社など多くの人と関わるため、高いコミュニケーション能力が求められます。ひと口に「コミュニケーション能力」といっても、「話がうまい」だけではありません。たとえば、数十秒の短い時間でも相手のニーズを引き出したり、信頼関係を築いたりといった能力もコミュニケーション能力のひとつです。あらゆる立場の人と関わる中でコミュニケーション能力を身につけるためにも、日常的に人と関わり、交流を重ねることが重要といえます。
リーダーシップがある
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを成功させるためにメンバーをまとめるのが仕事です。そのためリーダーシップがある人は向いています。チームの先頭に立って指揮を取ったり、指示を出したりするのが主な業務といえます。しかしながら、ときにクライアントや協力会社の指示に従うことも大切です。メンバーを引っ張りながらも、関係者との意思疎通を通して、プロジェクト全体をより良い方向に導けるかが重要といえます。
マネジメント能力がある
マネジメント能力とは、端的にいえば、メンバーをプロジェクトにうまく采配できる能力のことです。リーダーシップと似ていますが、よりテクニックが必要といえます。プロジェクトメンバーの中にも得意不得意があるため、それを見極めて、適切な場所にアサインできるかが重要です。また、プロジェクト全体が滞りなく進んでいるか、もし進捗が遅れているならその原因を特定し、遅れを取り戻すためにメンバーを動かすことも求められます。
責任感が強い
プロジェクトは必ず成功するわけでなく、場合によっては失敗するリスクもあります。そのため、責任感が強い人材はプロジェクトマネージャに向いています。ただし、「失敗をしないこと」が求められるわけではありません。ほとんどの場合、失敗するリスクがあります。失敗を恐れずに立ち向かい、最後までやり遂げられるかどうかが重要です。もし失敗しても、打開策はないのか、失敗をどのようにリカバリーできるか、などを考えられるかどうかが重要といえます。
問題解決能力がある
プロジェクトマネージャーには、「どうすれば問題を解消できるか」の問題解決能力も求められます。プロジェクトに関わる以上、小さな壁から大きな壁まで、さまざまな問題にぶつかるでしょう。そういった場合に、諦めるのでなく「何か解決できる方法はないか?」を考えられる人は、プロジェクトマネージャーとしても成果を残せるでしょう。問題解決能力は、いわば「決断力」ともいえます。正解かどうかわからない中で、「これで解決するしかない」と決断し、チームを引っ張っていくことが大切です。
客観的・論理的思考ができる
プロジェクトマネージャーには、客観的・論理的思考も求められます。大きなプロジェクトは、あらゆるステークホルダー(利害関係者)とともに進めていくため、マネージャーには常に先手に回った行動が必要です。直観的に先読みをするのでなく、プロジェクトの全体像を客観的かつ論理的に考えて、何が必要かを決断する能力が重要といえます。マネージャーの主観だけで動けば、メンバーにも納得感を与えられません。「なぜそのアクションをするのか」を論理的に考えて説明することで、メンバーも付いてきます。
学習意欲が高い
プロジェクトマネージャーにはさまざまな知識が求められます。ITに関する知識はもちろん、クライアントの業界の知識もインプットしておかなければなりません。そのため、学習意欲の高い人はプロジェクトマネージャーに向いています。自身が関わる業務や業界、クライアントの業界や市場、トレンドなどに対して積極的に学び、プロジェクトでアウトプットすることが大切です。また、メンバーをまとめるためのマネジメント能力も必要であり、マネジメント能力を鍛えるためにも一定の知識が求められます。
ストレス耐性がある
プロジェクトマネージャーは、メンバーやクライアント、協力会社など多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めます。意思疎通の齟齬や互いの主張が異なるなど、プロジェクトが難航するケースも珍しくなく、ストレスの多い職種といえるでしょう。プロジェクトが思うように進まないとき、場合によっては自身が譲歩しなければならないこともあります。ストレスに強い、あるいは大きなストレスが押し寄せてもうまく受け流せるかどうかが重要です。
プロジェクトマネージャー(PM)に向いていない人の特徴は?
続いて、プロジェクトマネージャーに向いていない人の特徴をお伝えします。具体的な特徴は次の3つです。
- 複数人の前で話すのが苦手
- 協調性に欠ける
- すべて自分の手でやりたがる
複数人の前で話すのが苦手
複数人の前で話すのが苦手な人は、残念ながらプロジェクトマネージャーには向いていません。プロジェクトマネージャーは、上司や部下、同僚といった社内メンバーをはじめ、クライアント、協力会社など多くの人と関わります。メンバーとのミーティングではプロジェクトマネージャーを中心に話が進められるため、複数人の前で話すのが苦手だと難しいといえます。
協調性に欠ける
プロジェクトマネージャーには、あらゆる関係者とともにプロジェクトを進めるため、コミュニケーション能力が必要です。そのため、協調性に欠ける人もプロジェクトマネージャーには向いていません。
すべて自分の手でやりたがる
プロジェクトマネージャーは、多く人を巻き込み、適材適所にアサインし、プロジェクト成功へと導きます。大きなプロジェクトの成功にはメンバーの協力が必要不可欠なので、すべて自分の手でやりたがる人もプロジェクトマネージャーには向いていません。
プロジェクトマネージャー(PM)の役割や仕事内容
プロジェクトマネージャーにはどのような役割や仕事内容があるのでしょうか。具体的に解説します。
- プロジェクト計画の策定と立案
- プロジェクトの進捗管理
- プロジェクトのメンバーや経営層とのコミュニケーション
- 顧客や外注先とのやり取り
プロジェクト計画の策定と立案
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの発足段階から関わり、計画や策定、立案も行います。ここではシステム全体の規模や予算、必要な人材リソースなどを考えなければなりません。実際にプロジェクトが始まれば、メンバーの割り振りや業務の進捗確認などを行い、プロジェクト成功へと導きます。
プロジェクトの進捗管理
プロジェクトが始まれば進捗確認がメインの仕事となります。具体的な管理方法はプロジェクトマネージャーによって異なりますが、プロジェクトがうまく進まないケースも多いため、必要によってはチームや業務の体制を変える必要もあります。メンバーのモチベーションや様子を見ながら適切にプロジェクトを管理することが大切です。
プロジェクトのメンバーや経営層とのコミュニケーション
プロジェクトマネージャーには、メンバーとのやり取りはもちろん、経営層とのコミュニケーションも必要です。プロジェクトの最終的な責任を担うのは企業であり、経営者といえます。そのため、プロジェクトの状況を定期的に経営層に報告する必要があります。場合によっては、メンバーの主張と経営層の主張が食い違い、プロジェクトマネージャーが板挟みになることも。双方の考えをうまく取り入れながら、プロジェクトを進めることが重要です。
顧客や外注先とやり取り
プロジェクトマネージャーは社内メンバーだけでなく、顧客や外注先とも積極的にやり取りを行います。顧客とはいわばクライアントです。クライアントの要望や意見をヒアリングしながら、プロジェクトを円滑に進めなければなりません。また、社内リソースが足りない場合は、業務アウトソースする必要性も出てくるでしょう。その際の外注先との円滑なコミュニケーションも必要です。
プロジェクトマネージャー(PM)の将来性
結論を先にいうと、プロジェクトマネージャーは将来性のある仕事といえます。理由としては、企業のプロジェクトが存在する限り求められる職種であること、またDX化の推進によってITはもちろん、それ以外の業界でもプロジェクトマネジメントの必要性が求められるためです。
未経験からプロジェクトマネージャー(PM)になることは可能?
結論、未経験からいきなりプロジェクトマネージャーになるのは難しいです。しかしながら、最短ルートでプロジェクトマネージャーになることは可能といえます。具体的な方法は次のとおりです。
- SEなどIT職での実務経験を積む
- チームリーダーや管理職など、マネジメント業務に挑戦
- プロジェクトマネージャーの関連資格を取得する
SEなどIT職での実務経験を積む
プロジェクトマネージャーにはITシステムへの理解が求められます。そのため、ITの知識がまったくない場合は、まずSE(システムエンジニア)などのIT職で実務経験を積むのがおすすめです。システム開発に携わることで、システムがどのような流れで立案から実装されるのか、どのくらいコストがかかるのかなど全体像を掴めます。SEとして現場経験を積んでおけば、プロジェクトマネージャーとしてもスムーズに動けるでしょう。
チームリーダーや管理職など、マネジメント業務に挑戦
ITだけでなく「マネジメント」の角度からスキルを身につける方法もあります。具体的には、チームリーダーや管理職といったマネジメント業務に携わることで、マネジメント現場を理解することです。メンバーを引っ張るために必要なスキルやビジネスで求められるコミュニケーション、プロジェクトの成功体験など、マネジメント業務に携わることで多くの経験が積めるでしょう。プロジェクトマネージャーになるにはITの知識も必要ですが、マネジメントの角度からスキルを身につけるのも、ルートとしてはおすすめです。
プロジェクトマネージャーの関連資格を取得する
未経験の場合、プロジェクトマネージャーに関する資格を取得するのもおすすめです。具体的な資格としては次のものがあげられます。
- プロジェクトマネージャ試験
- ITストラテジスト試験
- ITコーディネータ試験など
内容の難しい試験から、初心者でも取得できる試験までさまざまです。資格を取得し、現場経験を積むといったルートも現実的といえるでしょう。
まとめ
本記事では、プロジェクトマネージャーについて次のポイントを中心にお伝えしました。
- プロジェクトマネージャーにはコミュニケーション能力やリーダーシップが求められる
- マネジメント能力や責任感、問題解決能力も必要
- 複数人で話すのが苦手な人や自分の手でプロジェクトをやりたい人には向いていない
- 未経験からプロジェクトマネージャーになるのは難しいが、SEやマネジメント業務を切り口に最短ルートでなることは可能
ぜひ本記事の内容を、自身のプロジェクトマネージャーへのキャリアにお役立てください。
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