インフラエンジニアの転職成功のポイント、未経験からの転職は可能?
企業のIT化が進む現代では、独自サーバーやネットワークなどを用意するためにインフラエンジニアの需要が高まっています。 インフラエンジニアは企業のIT基盤を扱うため、重要な部分を扱う人材となっています。 やりがいを感じながら仕事ができることから、転職先として考える人も少なくはありません。
しかし、これまでインフラエンジニアとしての実務経験がない方は「転職できるのかわからない」という悩みもあるでしょう。 当記事では、インフラエンジニアの転職成功のポイントや未経験者が転職する方法について詳しく解説します。
目次
インフラエンジニアとは?仕事内容や平均年収を紹介
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク、セキュリティなどのIT基盤の設計・構築・運用を担当するエンジニアです。 インフラエンジニアの作業内容は幅広く、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなど専門分野によって種類が分かれています。 国内ではインフラエンジニアの人材が不足していることもあり、年々需要率は高まりを見せる傾向にあります。 それではインフラエンジニアの具体的な仕事内容や平均年収について、詳しく解説します。
仕事内容
インフラエンジニアは、ITインフラの設計、構築、運用・保守の作業が主な仕事内容です。 設計段階では、サーバーやネットワークに必要な機能や性能を要件定義します。 そして必要な要素を整理し、設計書として反映させてから構築段階へと進みます。
サーバーに必要な機器やネットワーク回線の構成などを構築し、全ての構成要素が完了すればソフトウェアやシステムを導入・設定して正常に稼働するかテストする流れです。 最後に運用・保守の工程へと移り、安全な状態で稼働させるためにも定期的な手入れを行います。 インフラエンジニアの仕事は上流工程と下流工程に分かれており、実務経験が少ないときは下流工程から対応することが多いです。
平均年収
レバテックキャリアの求人案件情報によると、インフラエンジニアの平均年収は約630万円となっています。 企業によって年収は大きく変動しますが、全体的な業界・業種に比べると高収入を期待できます。 インフラエンジニアとして実務経験や資格があれば、平均年収以上の収入を得ることも十分可能です。
引用元:『レバテックキャリア』
未経験からインフラエンジニアに転職することは可能?
結論から言うと、インフラエンジニアは専門的なスキルを身につければ未経験でも転職できます。 ただし、インフラエンジニアは専門性の高い仕事なので、全くノウハウがない状態では転職は難しいです。 独学やITスクールの学習、IT企業の勤務などからインフラエンジニアに関する技術・知識を身につけることで、転職活動を有利に進められます。 また、インフラエンジニアに関連する資格を取得すれば、企業に強みとしてアピールできます。 そのため未経験からインフラエンジニアに転職を考えているなら、事前に専門的なスキルを身につけておくと良いでしょう。
未経験者でも転職需要は高いのか
ITインフラは常に稼働が必要になっているため、多くの企業は未経験者でも歓迎する傾向にあります。 とくに国内ではインフラエンジニアの人材が少ないので、自社サーバーやネットワークを構築・運用するために未経験者の転職需要は高まりを見せています。 企業によってはIT教育に力を入れており、未経験者でもインフラエンジニアの求人は豊富にあります。 今後もインフラエンジニアの転職需要は上昇傾向にあり、未経験者でも活躍できる環境は増えていくでしょう。
未経験からインフラエンジニアに転職する方法
未経験からインフラエンジニアに転職するには、以下のような方法があります。
- 未経験可の求人を探す
- 転職に役立つスキルや知識を身に付ける
- 転職に有利な資格を取得する
それでは詳しく説明します。
未経験可の求人を探す
未経験からインフラエンジニアに転職するときは、転職サイトや転職エージェントから未経験可の求人を探しましょう。 インフラエンジニアの人材不足に悩む企業は多いため、未経験者歓迎の求人は豊富にあります。 未経験であっても教育体制が整っている企業であれば、一からインフラエンジニアのノウハウを身につけられます。 そのため未経験からインフラエンジニアに転職するなら、未経験可の求人を探すと良いでしょう。
転職に役立つスキルや知識を身に付ける
転職活動をスムーズに進めるには、インフラエンジニアに関連するスキルや知識を身に付けることも大切です。 企業によっては即戦力を求めているため、スキルや知識があれば任せられる作業も増えていきます。 例えばサーバーやネットワークの基礎知識を理解しておけば、転職後に仕事内容を理解しやすくなります。 ほかにも各企業に合わせた書類・面接対策やインフラエンジニアとしての基礎的なスキルを習得することで、未経験でも転職を成功へとつなげられるようになるでしょう。
転職に有利な資格を取得する
インフラエンジニアの仕事には資格を必要としませんが、転職に有利な資格を取得することで強みとしてアピールできます。 インフラエンジニア関連の資格を取得するには専門的な知見を必要とするため、自身のスキルを証明することが可能です。 履歴書にも資格を記載できるので、転職活動で大きな強みとなります。 そのため未経験からインフラエンジニアに転職するときは、事前に関連する資格の取得をおすすめします。
インフラエンジニアの年代別の転職需要
インフラエンジニアは、年代によって転職需要が大きく異なります。 こちらでは、それぞれの年代別に転職需要について詳しく説明します。 自分が対象となる年代をチェックし、転職活動に役立ててください。
20代
新卒・第二新卒の求職者は、将来的な成長を見込めるのでインフラエンジニアとして転職しやすいです。 未経験であっても教育制度が整っている企業は多いため、一からインフラエンジニアとして仕事をはじめられます。 ただし、20代の求職者はほかの年代に比べて多いので、差別化を図るためにも強みとなる要素を見つければ転職活動が成功するでしょう。
30代
一般的にインフラエンジニアの未経験転職は、30代前半までと言われています。 30代後半になると重要なポジションを任されることが多いため、未経験からの転職は難易度が高いです。 各業界では、年齢が上がるにつれてスキルや経験を重視される傾向にあります。 インフラエンジニアとしてスキルや経験を磨くことで、多くの求人を見つけられるようになります。 短期間のうちに転職を検討しているなら、30代向け転職エージェントを利用すると良いでしょう。
40代
40代からインフラエンジニアとして転職する場合、関連する実務経験が必須になります。 例えばプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーなどの役職で働いていた経験があれば、転職活動で強みとしてアピールできます。 また、一定の経験を重ねた方のなかには、独立してインフラエンジニアとして働く人も少なくありません。
インフラエンジニアの業種や業界別の転職需要
こちらでは、インフラエンジニアの業種や業界別の転職需要について紹介します。 インフラエンジニアの仕事内容は働く企業によって大きく異なるため、それぞれの違いを理解しておくことが大切です。 目指すべき方向性を明確にするためにも、ぜひチェックしてください。
業種ごとの転職需要状況
インフラエンジニアの仕事にはいくつかの種類があり、それぞれ転職需要が異なります。 それでは職種ごとの転職需要状況について、詳しく説明します。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、システム・サービスを提供するネットワークの設計・構築・運用を担当するエンジニアです。 外部のサイバー攻撃やネットワーク障害などのリスクを防止する仕事となっており、企業からの需要が高いです。 社内インフラにおいてネットワーク環境は重要なIT基盤なので、将来的にもネットワークエンジニアは安定した需要がある業種といえるでしょう。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、サーバーの設計・構築を担当するエンジニアです。 企業では自社サーバーによって情報管理を行っていることも多いため、対応できるサーバーエンジニアの需要は高くなっています。 現在ではクラウド移行を進める傾向も増えていますが、リソース不足や業務のコアな部分を支えられていることから躊躇している企業も多いです。 そのためサーバーエンジニアの業種は、安定した需要があります。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、クラウドサーバー・ネットワークの設計・構築を担当するエンジニアです。 企業によっては社内情報をクラウド上で管理する環境も増えており、設計や構築ができるエンジニアの需要は高くなっています。 また、クラウド移行を検討している企業も多いため、対応できるエンジニアは重要な人材となります。 さらにクラウドはハードウェアメンテナンスの手間もないので、企業にとってもメリットは大きいです。 効率性を重視する企業にとって、クラウドエンジニアは需要が高い業種です。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースの設計・開発・運用・管理を担当するエンジニアです。 企業では膨大なデータを取り扱っているため、情報資産の効率的な活用ができるデータベースエンジニアは重要な人材となっています。 ただし、一般的にはエンジニアがデータベースに関する業務を担当する機会も多いので、データベースエンジニアの需要は減少傾向にあります。 幅広い業種に対応しながらデータベースのスキルも身につければ、様々な環境で活躍できるエンジニアとして仕事ができるでしょう。
運用・保守系エンジニア
運用・保守系エンジニアは、サーバーやネットワーク、セキュリティなどの運用と保守に特化したエンジニアです。 現在ではサーバーや環境が集約されており、運用・保守の手間が減ったことから特化したエンジニアの需要は減少傾向にあります。 今後運用・保守系エンジニアとして仕事を行う場合、クラウドや仮想化した環境に対応したスキルが求められます。 企業によっては負担の軽減を課題としていることもあり、運用・保守における課題抽出や改善ができるエンジニアのニーズは高いです。 また、独自システムやソフトウェアの運用・管理スキルがあれば、導入している企業からの需要は高いといえるでしょう。
業界ごとの転職需要状況
インフラインフルエンジニアの転職需要は、業界によっても大きく変動します。 各業界の転職需要を理解しておくことで、目指すべき業界が明確になります。 こちらでは代表的な業界の転職需要状況について説明するので、ぜひ参考にご覧ください。
ソフトウェア・通信業界
ソフトウェアや通信などの業界では、新技術の対応が求められることからインフラ環境の構築が進んでいます。 業務やデータ管理のクラウド化が進んでいるため、対応できるインフラエンジニアの需要は上昇傾向にあります。 ソフトウェアや通信などの業界でインフラエンジニアとして働くためには、クラウドサービスや仮想化技術の技術・知識が必要になるでしょう。
メーカー
社内システムを導入しているメーカー業界では、サーバーやネットワーク機器の運用にインフラエンジニアが必要です。 とくにメーカー業界は社内運用を行うオンプレミス環境が残っており、将来的にはクラウドとの併用が予想されます。 そのためオンプレミス環境とクラウド環境のどちらにも対応できるインフラエンジニアは、メーカー業界で安定した需要を得られるでしょう。
金融業界
金融業界はITの技術革新によって新ビジネスが形成される傾向にあり、基礎を構築できるインフラエンジニアの需要が高まっています。 金融と技術を一体化させる「FinTech(フィンテック)」の取り組みが構築されるようになっており、代表的サービスとしてキャッシュレス決済やクラウドファンディングなどが挙げられます。 企業のDX化やクラウド化も年々進んでいるため、対応できるインフラエンジニアは重要な人材といえるでしょう。
小売、流通業界
小売や流通業界ではECサイトや物流システムが必要になるため、安定した環境で稼働させるためにもインフラエンジニアの需要は高いです。 既存システムの運用やクラウド環境の管理などが求められるので、インフラエンジニアはセキュリティ面を考慮した構築が必要となります。
インフラエンジニアの転職に必要なスキルや経験
インフラエンジニアとして転職するには、企業から求められるスキルや経験を身に付けることが大切です。 企業によっては未経験者でも歓迎していますが、何も内容を知らないよりも理解があるほうが働きやすくなります。 こちらでは、インフラエンジニアの転職に必要なスキルや経験について詳しく解説します。
ネットワークやサーバーに関するスキルや知識
インフラエンジニアはネットワークやサーバーの設計・構築・運用を担当するため、専門的なスキルや知識が必要です。 IPアドレスやLAN・WAN、ネットワーク設定などの理解を深めることで、企業が求める環境を用意できます。 また、ネットワークやサーバーはトラブルが発生することもあるので、原因を特定しながら解決する能力が求められます。 書籍やWebページを通じて知見を深めることはできますが、実践的なスキルや知識を身に付けるなら、実際にインフラ環境を設計・構築・運用しながらトラブル対応してみると良いでしょう。
クラウドに関するスキル
現在では企業のクラウド化が進んでいるため、インフラエンジニアは最新のスキルを身に付ける必要があります。 クラウドはサーバーやネットワークのようなオンプレミスとは異なり、独自の仮想環境を構築します。 代表的なクラウドサービスとしてAWSやMicrosoft Azureなどがあり、企業やクライアントからの要望に合わせてシステムの構築が必要です。 なかには無料で利用できるクラウドサービスもあるので、実際に触れながらスキルを磨いていくと良いでしょう。
コミュニケーション能力
ITインフラの構築には複数人のエンジニアが必要になることもあるため、コミュニケーション能力は重要なスキルです。 また、クライアントとの打ち合わせからサーバーやネットワークの設計が必要になるので、適切なコミュニケーションを取りながら進めなくてはいけません。 大規模なプロジェクトになるほど参加メンバーは増えていくため、連携を取るためにも高度なコミュニケーション能力が求められるでしょう。
マネジメント経験がある
サーバーやネットワーク、セキュリティなどの開発は規模によって長期化することもあるため、スケジュール通りに進めるようにマネジメント経験が必要です。 例えば各作業の進捗管理やメンバーの稼働状況、リスク課題管理などの要素が該当します。 インフラエンジニアによっては、効率良くマネジメント作業を行うためにプロジェクト管理・タスク管理ツールを導入することもあります。 もし専用ツールを利用してマネジメントを行うなら、操作方法や機能について理解を深めることも重要です。
上流工程の経験がある
インフラエンジニアとして全体的な作業を行うには、上流工程の経験も必要です。 インフラエンジニアにおける上流工程には、サーバーやネットワークの要件定義、設計などの作業があります。 上流工程に関われる機会を増やし、経験を重ねることで対応範囲が広がっていきます。 ITインフラの全般的な工程に対応するためにも、インフラ設計のノウハウを身につけるようにしましょう。
インフラエンジニアの転職におすすめの資格
インフラエンジニアの転職では、資格を取得しておくことで強みとしてアピールできます。 資格はスキルの証明になるため、企業がどのような作業を任せられるのか把握できるので転職活動に有利です。 こちらでは、インフラエンジニアの転職におすすめの資格を紹介します。
情報処理技術者試験(基本、応用)
情報処理技術者試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営している国家資格です。 情報処理の促進に関する法律に基づき、経済産業省が情報処理技術者としての知識・技能が一定水準以上であることを証明します。 ITに関係する全ての人が活用できる試験として実施されており、ITエンジニアの登竜門とも言われている資格です。 基本情報処理技術者試験と応用情報処理技術者試験の2種類があり、後者は上位資格となっています。 ITエンジニアとして基礎的な資格を取得するなら、情報処理技術者試験をおすすめします。
情報処理技術者試験(スペシャリスト)
情報処理技術者試験には、特定分野におけるスペシャリスト向けの試験があります。 ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリストの3種類があり、インフラエンジニアが対応するネットワークやデータベース、システムの高度な技術・知識を保有している証明となります。
ITパスポート
ITパスポートは、独立処理推進機構が実施している国家資格です。 ITに関する基礎的な知識の習得を証明しており、エンジニア以外の方も取得しています。 ITを正しく理解し、業務に活用するためのノウハウを身につけられます。 2009年から実施されており、社会人から学生まで幅広く支持されている資格です。 IT関連の初歩的な資格を取得するなら、ITパスポートの試験に挑戦すると良いでしょう。
情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、独立処理推進機構が実施している国家資格です。 情報セキュリティに関する技術・知識の習得を証明しており、セキュリティ関連のエンジニアが資格を取得しています。 インフラ環境の構築においてセキュリティ面は重要な要素なので、資格を取得していれば転職活動で有利になります。 また、セキュリティ面の有効な対策を助言・提案できるようになるため、経営層を支援するセキュリティコンサルタントを目指すことも可能です。 情報セキュリティのスキルを獲得するなら、情報処理安全確保支援士の資格をおすすめします。
AWS認定
AWS認定は、Amazon社が提供しているAWS(Amazon Web Service)の認定資格です。 AWSを使ったシステムやアプリケーションの設計・構築・運用のノウハウがあることを証明できるため、クラウドサービスを展開している企業にアピールできます。 試験にはファンデーショナル、アソシエイト、プロフェッショナルの3段階があり、AWSの経験年数に合わせて受けられます。 資格の有効期間は3年なので、期間内に再認定が必要です。 AWSのスキルを獲得するなら、AWS認定の資格をおすすめします。
Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azure認定資格は、Microsoft Azureに関するスキル・知識を証明できる資格です。 Microsoft AzureはMicrosoft社が提供するクラウドサービスであり、世界的にも利用する企業が多いです。 資格は9種類の分野に分かれており、初級・中級・上級の難易度があります。 Microsoft Azureを利用してオンプレミスからクラウドに移行する企業も増えているため、資格を取得していれば転職市場価値が高まるでしょう。
参考:Microsoft
Linux認定資格
Linux認定資格は、ITエンジニアに求められるシステム構築・運用管理に必要なスキルを証明できる資格です。 4段階のレベルに区分されており、アーキテクチャ設計からシステム構築、運用管理までの技術領域をカバーしています。 最も難易度が高い資格を取得していれば、即戦力の人材としてアピールできます。 レベル1であれば学習によって合格を目指せるので、関連する書籍や動画教材から学ぶことが最適です。 資格の有効期間は5年間なので、期間内に再認定が必要です。 Linux認定資格の公式サイトには学習支援コンテンツが豊富にあるため、うまく活用するようにしましょう。
参考:LPI-Japan
シスコ認定試験
シスコ認定試験は、シスコシステムズ社が主催している認定資格です。 シスコシステムズ社はさまざまなネットワーク機器を取り扱っており、国内シェア率が高いです。 資格を取得することで、シスコシステムズ社のネットワーク製品を使った設計や構築、運用ができることを証明できます。 資格はエントリー、アソシエイト、スペシャリスト、プロフェッショナル、エキスパートの5種類があります。 資格の有効期間は3年なので、期間内に再認定が必要です。 企業によってはネットワーク機器としてシスコシステムズ社の製品を導入していることもあるため、資格を取得していれば大きな強みとなるでしょう。
参考:シスコシステムズ社
ORACLE MASTER
ORACLE MASTERは、Oracle社が提供しているOracle Databaseの認定資格です。 Oracle Databaseとは、データベース製品の世界シェアNo.1を誇るOracle社の主力製品です。 オラクル社のクラウドサービスであるOracle Cloudの資格も用意されています。 Oracle Databaseを使ったデータベースの管理ノウハウがあることを証明できるため、転職の際に強みとなります。 資格はBronze、Silver、Goldの3種類に資格が分かれており、難易度に合わせて試験を受けることが可能です。 将来的にサーバーエンジニアを目指すなら、ORACLE MASTERの資格を取得すると良いでしょう。
参考:日本オラクル社
インフラエンジニアが転職を成功させるためのポイント
インフラエンジニアが転職を成功させるためには、以下のようなポイントをチェックしてください。
- 企業規模での業務範囲の違いを理解する
- 職務経歴書の書き方のコツ
- 面接対策をしておく
- 採用担当者が見ているポイント
それでは詳しく説明します。
企業規模での業務範囲の違いを理解する
インフラエンジニアとして転職するときは、企業規模で業務範囲が違うことを理解しておきましょう。 大手企業ではディレクションやマネジメント業務が多く、プロジェクトの進行管理を行うことが中心となります。 中小企業の場合、エンジニアとして設計や構築、運用・保守などを担当することが多いです。 そのためインフラエンジニアとして経験を積みたいなら中小企業、スキルをもとに幅広い作業に挑戦するなら大手企業への転職をおすすめします。
職務経歴書の書き方のコツ
インフラエンジニアとして転職する場合、職務経歴書の書き方にも工夫が必要です。 一般的なエンジニアは職務経歴書に使用できる機器やツール、OSなどを記載しますが、インフラエンジニアは運用・保守の点に注目されます。 業務内容について記載する箇所では、サーバーやネットワーク、セキュリティなどの運用経験について記載することをおすすめします。
志望動機・転職理由の書き方のコツ
転職活動で企業に志望動機や転職理由の提示を求められた場合、職務経歴書と同じく書き方に気をつける必要があります。 なぜ現在の会社から転職するのか、入社後にどのような働き方を求めるのか、インフラエンジニアとしてどんなキャリアを形成したいのかなどを具体的に記載します。 志望動機や転職理由を書くときは、内容にブレが発生しないよう一貫性が大切です。 それぞれの内容を明確化し、志望動機や転職理由に矛盾が発生しないようにしましょう。
面接対策をしておく
転職活動では、応募する企業に合わせた面接対策が必ず必要です。 企業の採用担当者は応募者の経歴やスキル、志望動機、転職理由などの質問から自社で活躍できる人材かどうかを判断します。 転職エージェントでは担当者が書類作成や面接対策をサポートしてくれるため、内定獲得率を高められます。 仕事をしながら自分だけで転職活動を進めることは難しいので、面接対策をするためにも転職エージェントを利用するようにしましょう。
採用担当者が見ているポイント
インフラエンジニアとして転職する場合、採用担当者は応募者の経験やスキルを重視しています。 企業が未経験者を募集しているなら、未経験から技術を習得するための意欲や速度に注目することが多いです。 例えばクラウドサービスを利用している企業であれば、特定の製品だけでなく複数の製品や技術に取り組む意欲が求められます。 経験やスキルが劣ると判断したときは、どのように補っていくのかを具体的に説明できるように準備しておくと良いでしょう。
転職エージェントを活用するのも有効
効率良くインフラエンジニアとして転職するなら、転職エージェントの活用も有効な手段です。 転職エージェントには専属のアドバイザーやコンサルタントがいるため、転職活動を全面的にサポートしてもらえます。 こちらでは、転職エージェントを活用するメリットについて詳しく解説します。 短期間のうちに転職を成功させたい方は、ぜひ参考にご覧ください。
非公開求人を紹介してもらえる
転職エージェントでは、一般公開されていない非公開求人を紹介してもらえます。 有名な企業や重要なプロジェクトを抱える企業は、応募者が多いことから非公開求人として紹介している傾向にあります。 転職エージェントは担当者にこちらの希望を伝えることで、条件に合った非公開求人を紹介してもらうことが可能です。 そのため多くの非公開求人を紹介してもらえる点は、転職エージェントを利用する大きなメリットといえるでしょう。
事前に面接対策を行える
転職エージェントでは、事前に担当者と相談することで面接対策を行えます。 企業との深いコネクションを持っているため、面接時に質問される内容を調査した上で最適な返答方法についてアドバイスしてもらえます。 転職エージェントによっては模擬面接を実施しており、準備を完璧な状態にしてから本番へと挑むことが可能です。 面接対策によって内定獲得率を向上できる点は、転職エージェントのメリットの1つです。
履歴書・職務経歴書の添削
転職エージェントは履歴書・職務経歴書の添削サポートも行っています。 多くの企業が一次審査に書類選考があるため、書類を通じて自分の強みをうまくアピールしなければいけません。 担当者を通じて履歴書・職務経歴書の添削サポートを受けられる点は、転職エージェントならではのメリットといえます。
企業との交渉や面接の日程調整の代行
転職エージェントは、求職者が相談しづらい給料面の交渉や面接の日程調整などを代行してくれます。 担当者は事前に求職者の希望を聞いているため、配慮された対応を行ってもらえます。 転職活動の手間をかけずに進められる点は、転職エージェントを利用する良いメリットといえるでしょう。
転職エージェントを選ぶ際のポイント
インフラエンジニアとしてスムーズに転職するには、転職エージェントの利用がおすすめです。 ただし、国内には複数の転職エージェントがあるため、自分に合ったサービスを利用する必要があります。 転職エージェントを選ぶときは、以下のようなポイントをおさえてください。
- 総合型・特化型のどちらのエージェントか
- 非公開求人が豊富か
- 複数のエージェントに登録する
それでは詳しく説明します。
総合型・特化型のどちらのエージェントか
転職エージェントには、総合型と特化型の2種類があります。 総合型は幅広い業界・業種の求人を取り扱っているため、全体的な求人数が多いです。 特化型は一部の業界に特化しており、業界全体の動向や企業の情報を詳しく理解できます。 多くの求人から自分に合った企業を見つけたいなら総合型、目指すべき業界・業種が決まっているなら特化型の転職エージェントを利用すると良いでしょう。
非公開求人が豊富か
非公開求人数の多さは、転職エージェントを選ぶときに重要なポイントです。 非公開求人が多ければ、ほかでは見つからない好条件の企業と出会える可能性も高いです。 転職エージェントの公式サイトでは非公開求人数について記載されていることもあるため、利用前にチェックしておきましょう。
複数のエージェントに登録する
転職エージェントは1つだけでなく、複数のサービス登録をおすすめします。 それぞれ転職エージェントによって取り扱う求人は異なるため、併用することで希望の条件に合った企業を見つけやすくなります。 また、転職活動を効率良く進められるので、短期間のうちに転職を成功させることが可能です。 そのためすぐにインフラエンジニアとして転職を望むなら、複数の転職エージェントに登録しておきましょう。
まとめ
今回は、インフラエンジニアの転職成功のポイントや未経験者が転職する方法について詳しく解説しました。 インフラエンジニアはITインフラの設計、構築、運用・保守に関わるため、企業において重要な役割があります。 国内ではインフラエンジニアの人材が不足していることもあり、年々需要率は高まりを見せています。 未経験からインフラエンジニアに転職するときは、未経験歓迎の求人募集を探しながら転職に役立つスキルや知識、資格を身に付けると良いでしょう。 ぜひ当記事で紹介した内容を参考にしながら、インフラエンジニアとして活躍してみましょう。
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