TypeScriptエンジニアでフリーランスへ!単価相場や案件獲得方法を解説
JavaScriptの拡張版として開発されたTypeScriptは、Googleの標準開発言語に承認されていることから世界的に注目を集めています。
JavaScriptよりもエラーやバグが発生しづらいため、作業できるTypeScriptエンジニアの需要は高まりを見せています。
現在TypeScriptエンジニアとして活動を続けている方のなかには「フリーランスとして働きたい」という悩みを持っているのではないでしょうか。当記事では、TypeScriptエンジニアの単価相場や案件獲得方法について詳しく解説します。 未経験や初心者から案件を獲得する方法についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
TypeScriptエンジニアはフリーランス向きか?
TypeScriptエンジニアの案件数は豊富にあるため、フリーランスとしても十分活躍できます。 TypeScriptはWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発にも採用されているため、作業できるエンジニアの人材が求められています。
フリーランスであれば必要なタイミングで契約できるため、企業にとっても都合が良いです。 正社員としてエンジニアを雇用するには高いコストがかかるので、フリーランスは費用対効果が高い人材となっています。 TypeScriptエンジニアは専門的な技術や知識が必要なことから、安定した収入を見込めるでしょう。
TypeScriptの特徴
TypeScriptは、2012年10月にMicrosoftが公開したプログラミング言語です。 JavaScriptの上位互換言語となっており、エラー・バグを防止できる設計なので安全性が高いです。
JavaScriptのスーパーセットであることから、知識があれば簡単に扱えます。 モジュールシステムを採用しており、大規模なアプリケーション開発にも適しています。 安全性の高い環境で開発を進められる点は、クライアントにとっても大きなメリットといえるでしょう。
TypeScriptで開発できるもの
TypeScriptでは、Webアプリケーションやモバイルアプリケーションをはじめ、以下のようなものを開発できます。
- 組み込みシステム
- 機械学習
- ゲーム
- サーバーサイドアプリケーション
- フロントサイドアプリケーション
上記のような開発はJavaScriptもできますが、TypeScriptではより多くのものを開発可能です。
フリーランス向けの幅広い案件に対応できるようになるため、TypeScriptのスキルがあれば活躍できる環境は多いでしょう。
TypeScriptの市場価値と需要
TypeScriptはGoogleの標準開発言語に承認されており、世界的にも注目を集めています。 大規模な開発であってもエラーを防止できる設計なので、大手企業からも採用されています。
AIやクラウドコンピューターといった環境にも対応できるため、JavaScriptよりもTypeScriptを採用する企業が増えるでしょう。 年々TypeScriptの案件数は増加傾向にあり、徐々に需要の高まりを見せています。 JavaScriptの知識があれば簡単に習得できることから、将来的にフリーランスは広く活躍できるようになるでしょう。
フリーランスTypeScriptエンジニアの年収や単価相場
フリーランスとして活動する場合、TypeScriptエンジニアの平均年収は900万円〜1,000万円、単価は75万円〜90万円程度です。 実務経験年数や実績によっても大きく変動しますが、一般的な業種のなかでは高収入を期待できます。 正社員のTypeScriptエンジニアの場合、平均年収は600万円〜700万円程度です。
フリーランスは自分が対応した分だけ利益になるので、多くの業務をすれば正社員よりも年収は上がります。 また、プロジェクトの規模や難易度が高いほど単価も上がるため、対応できればより高額な年収を狙えます。 安定した生活を送りたい方にとって、フリーランスのTypeScriptエンジニアは魅力的な職種といえるでしょう。
TypeScriptエンジニアのフリーランス案件例
実際にどのようなTypeScriptのフリーランス案件があるのか、気になる人もいるでしょう。ここからは、案件例をいくつかご紹介していきます。
案件例|AISaaSサービスのソフトウェア開発
内容 | |
---|---|
職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥850,000/ 月 |
業務内容 | 音声認識などの機械学習を利用したサービスのソフトウェア開発 |
必須スキル |
・TypeScriptを用いたフロント/バックエンドの開発経験3年以上 ・Vue.js及びNode.jsを利用されたご経験 ・AWSやGCPなどを利用した開発のご経験が2年以上 |
案件例|航空会社向けシステム フロントエンド開発
内容 | |
---|---|
職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥1,000,000/ 月 |
業務内容 | デザイナー、及びバックエンドエンジニアを巻き込んだUI/UXの設計 デザイナーが作成したデザインをベースにしたフロントエンドの機能実装 gRPC-Webクライアントの開発 CI/CD環境の構築・整備 開発した機能に対するテスト ブラウザからのログ収集、及びそれを用いたモニタリングの設定 システムの保守運用 |
必須スキル |
– スクラムを用いた開発の経験 – 次の技術スタックに基づいた開発の経験が3年以上であること – TypeScript – CSS – HTML – 次のようなモダンなフロントエンドフレームワークを用いた開発経験が3年以上であること – Svelte – SolidJS – React – Vue.js – Angular – プロダクトの技術選定を主体的に行った経験 |
TypeScriptエンジニアとしてフリーランス案件を獲得する方法
TypeScriptエンジニアとしてフリーランス案件を獲得するには、以下のような方法があります。
- 実務経験を積む
- 実績のポートフォリオやスキルシートを作成
- フリーランスコミュニティなどを活用し、人脈拡大
- エージェントサービスからフリーランス案件へ応募
それでは詳しく解説します。
実務経験を積む
フリーランスとして案件を獲得するには、実務経験を積むことが大切です。 クライアントの多くはエンジニアの実務経験から対応できるのかを判断しているため、経験が少ないと案件獲得が難しくなります。 もしTypeScriptの実務経験がないのであれば、一度企業に就職してスキルを磨くことをおすすめします。
実務経験を積むことで、TypeScriptエンジニアとしてのスキルや技術力も向上可能です。 プロジェクトによっては複数人のエンジニアと協力しながら進めることもあるので、コミュニケーション能力も向上できるようになります。 クライアントからの信頼を得るためにも、TypeScriptエンジニアとして実務経験を積むようにしましょう。
実績のポートフォリオやスキルシートを作成
クライアントに何ができるのかを理解してもらうためにも、これまでの実績をポートフォリオやスキルシートとして提示しましょう。
過去に対応した案件をまとめることで、クライアントは内容から案件の依頼を検討できるようになります。 自分の強みもアピールできるため、技術力が評価されれば継続的な案件獲得へとつながります。 ポートフォリオやスキルシートを作成するときは、定期的に更新しながらクライアントへアピールするようにしましょう。
フリーランスコミュニティなどを活用し、人脈拡大
フリーランスコミュニティでは、エンジニアやIT企業との接点を持てます。 コミュニティは情報共有の場として活用されますが、接点を持つことで案件獲得へとつながることもあります。
例えばコミュニティにプロジェクトマネージャーがいれば、現在担当している案件の人員が足りないことから依頼される可能性も高いです。 もし案件獲得につながらなかったとしても、最新情報を得ることで今後の活動に生かせるようになるでしょう。
エージェントサービスからフリーランス案件へ応募
TypeScriptエンジニアとしてフリーランス案件を獲得するには、エージェントサービスの利用が必要です。 自身のブログサイトやSNSから営業をかけることも大切ですが、それだけでは十分な案件獲得へとつながりません。 エンジニアの案件を中心に取り扱うエージェントサービスを利用すれば、担当者から自分のスキルや技術力にあった案件を紹介してくれます。
代表的なエージェントサービスとして、マイナビIT AGENTやレバテックキャリア、リクルートエージェントITなどの利用がおすすめです。 エージェントサービスでは自分で案件を検索することもできるため、フリーランス案件を獲得するためにもうまく利用するようにしましょう。
未経験・初心者の方の案件獲得方法
未経験・初心者から案件を獲得するには、以下のような方法があります。
- クラウドソーシングで未経験可の案件を探す
- プログラミングスクールで学び案件紹介を受ける
- まずは就職してエンジニアとして実務経験を積む
それでは詳しく説明します。
クラウドソーシングで未経験可の案件を探す
これまでTypeScriptエンジニアの案件に挑戦したことがない方は、クラウドソーシングから未経験募集の案件を探すようにしましょう。 代表的なクラウドソーシングにはランサーズやクラウドワークスがあり、多くの案件を取り扱っています。 なかには未経験可の案件もあるため、システムの開発から納品までの流れを経験できます。
まずは小規模の案件から対応し、徐々に大規模の案件に挑戦すればエンジニアとして実績を増やすことが可能です。 「正社員としての実務経験がなくてもTypeScriptエンジニアの仕事をはじめたい」という方は、クラウドソーシングから案件を探すようにしましょう。
プログラミングスクールで学び案件紹介を受ける
プログラミングスクールは、プログラミング言語やIT関連の知識・技術を学べるスクールです。 現在ではオンライン学習できるスクールも多く、インターネット環境とパソコンがあればどこからでも学習できます。 なかには案件紹介サービスを提供しているプログラミングスクールもあるため、学習をしながら案件に挑戦可能です。
これまでTypeScriptのノウハウがなかった方でも、学習をしながら効率良く案件を始められます。 代表的なプログラミングスクールとして、テックアカデミーやCOACHTECH、LINEヤフーテックアカデミーなどがあります。 スクールによって学習できるプログラミング言語は異なるため、TypeScriptを学習できて案件紹介してくれるところを選びましょう。
まずは就職してエンジニアとして実務経験を積む
これまでの方法でも案件を取れないときは、一度エンジニアとして就職して実務経験を積むと良いでしょう。 クライアント企業によってはエンジニアの実務経験で依頼を検討しているため、未経験の方は案件の獲得が難しいこともあります。
企業で現場の動きや流れを学び、クライアントとのやり取りや作業などを知ることができればフリーランスとして活躍できるようになります。 注意点として、企業は将来的にフリーランスとして活動したい人材を雇用しないので、面接時には具体的な将来像やキャリアについて説明するようにしましょう。
TypeScript案件の今後の動向や将来性
TypeScriptは大規模なWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発に利用できるため、世界的に多くの企業が採用しています。 例えばGoogleやMicrosoftといった大手企業もTypeScriptを採用しており、多くのプロジェクトや事業に使われています。
現在ではAIの進化によって複雑なコードも簡単に作成できますが、クライアント企業のニーズや課題に対応するにはエンジニアの力が必要です。 これからのエンジニアは、新しいフレームワークや開発環境などを常にキャッチアップし、柔軟な対応を求められます。 そのため常に学習する姿勢を忘れず、最新情報をチェックしながらエンジニアとしての技術を磨いていきましょう。
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