QAエンジニアの副業事情、必要なスキルや案件の探し方を解説
システムやソフトウェアの品質を保証するQAエンジニアは、システム開発の現場に欠かせない人材です。
QAエンジニアのスキルや経験を活かして、副業をすることはできるのか、という点が気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、QAエンジニアの副業事情や単価相場、必要なスキル、案件の探し方などについて解説していきます。QAエンジニアの副業を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
QAエンジニアとは
QAエンジニアとは、開発されたシステムやサービスについて、品質保証を行うエンジニアのことです。QAエンジニアは、開発の各工程で作成されたドキュメントのレビューや、製品のテストを通して品質を確認し、問題点を分析します。そのうえで、品質を改善させるためのアドバイスや提案を行い、品質向上のフォローを行っていきます。
製品の品質を担保するために欠かせないQAエンジニアは、どの開発現場でも必要とされます。また、品質保証の工程はアウトソーシングされることも多いため、QAエンジニアは副業に向いている職種であるといえます。
QAエンジニア副業案件の単価相場
QAエンジニアの副業案件の単価相場は、週2日勤務の場合は月額20〜30万円、週3勤務の場合は25万円〜40万円程度となります。ただし、QAエンジニアの副業案件は、経験者であることが募集条件となっているものが多く、上記の収入を得ていくためには少なくとも3年程度の実務経験が必要であると考えておきましょう。
QAエンジニアは、多くの経験を積み、スキルを上げていくことで単価アップを目指すことができます。さらに、AIやIoTなどの最新技術を用いたサービスに関するスキルや、QAプロジェクトのマネジメントスキルを身につけておくと、高単価案件の獲得が期待できるでしょう。
副業の案件例
実際にどのようなQAエンジニアの副業案件があるのか、気になる人もいるでしょう。ここからは、副業の案件例をいくつかご紹介していきます。
案件例|IoT自動車関連スマホアプリのQA
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥500,000/ 月 |
業務内容 | ・開発プロセス全体の品質向上に向けた戦略策定と実行 ・プロジェクトの品質管理および保証 ・テスト計画の立案と実行 ・自動化テストの作成と保守を通じたテスト効率化 |
必須スキル |
・スマホアプリ、WEBサービスにおけるQAエンジニアとしての実務経験 ・テスト計画、設計、実施のご経験 ・ビジネスレベルの英語力 |
案件例|プロジェクト全体のテスト計画と実施
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥650,000/ 月 |
業務内容 | ・テスターに対する指示出し、作業管理 ・テストシナリオ検討 ・障害管理 ・品質分析と品質施策の実行 ・本番リリース時のテスト計画、実施 |
必須スキル |
・WEBシステムのテスト計画の作成経験 ・テスト推進経験 |
案件例|位置情報IoTサービスのQA
内容 | |
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職種 | エンジニア |
単価目安 | ~¥600,000/ 月 |
業務内容 | ・プロジェクトの品質管理および保証 ・テスト計画の立案 ・自動化テストの作成と保守を通じたテスト効率化 |
必須スキル |
・WEBサービスにおけるQAエンジニアとしての実務経験 ・テスト設計、実施のご経験 ・テスト自動化のご経験 |
QAエンジニアの副業の探し方
QAエンジニアの副業案件は、どのように探せばよいのでしょうか。代表的なQAエンジニアの副業の探し方について紹介していきます。
副業エージェントサービス
副業エージェントサービスは、効率的にQAエンジニアの副業を探すことができるおすすめの方法です。
副業エージェントサービスは、担当のエージェントが希望やスキルに合った案件を紹介してくれるため、自身で案件を探す手間が省けます。また、副業エージェントサービスでは、高単価の非公開案件を紹介してもらえることもあります。
また、単金や労働条件についても、エージェントが間に入ってクライアントと調整をしてくれます。ただし、QAエンジニアとしての実務経験がないと紹介してもらえる案件が少なくなってしまう可能性もあるため、ある程度の経験がある人におすすめの方法であるといえます。
クラウドソーシングサイト
QAエンジニアの副業を探す方法として、クラウドソーシングサイトを利用するという方法もあります。クラウドソーシングサイトは、自身で案件を探し、応募するという手間はかかりますが、自分の興味のある案件を選んで応募できるというメリットがあります。
一方で、エージェントサービスや直接契約と比較すると、クラウドソーシングサイトは単価が低い傾向にあります。そのため、経験の浅いQAエンジニアが、実績を積むための方法と考えておくとよいかもしれません。
友人・知人からの紹介
友人や知人を介して仕事の紹介を受けるという方法も、QAエンジニアの副業を探す方法のひとつです。友人や知人経由であれば、自身の経歴やスキルをある程度把握した上で紹介をしてもらえるため、案件獲得に繋がりやすいというメリットがあります。
エンジニアの友人・知人の繋がりが少ないという場合には、エンジニアのコミュニティやセミナーなどを通して、人脈を構築していくとよいでしょう。
QAエンジニアの副業探しにおすすめエージェントサービス
実際にQAエンジニアの副業案件を探していくにあたって、おすすめのエージェントサービスを4つ紹介していきます。
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、エンジニア向けの案件数が豊富なエージェントサービスです。
QAエンジニアの副業案件も多数保有しており、条件に合った案件の獲得をサポートしてもらうことができます。
また、案件と案件の間に期間が空いてしまわないよう次の案件を提案してくれるなど、継続的に仕事をしていくためのフォロー体制が整っています。
公式サイト:https://freelance.levtech.jp/
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、週2、3日の副業案件が多く、フルリモートが可能な案件も豊富に取り扱っています。フルリモート案件は、出社にかかる時間も副業の作業時間に充てられるため、効率的に仕事をすることができます。
また、ITプロパートナーズはスタートアップやベンチャー企業の案件が豊富なことも特徴です。そのため、新しい技術を使ったシステムの品質保証案件に携わりたい、と考えている人におすすめのエージェントです。
公式サイト:https://itpropartners.com/
HiProTech
HiProTechは、大企業からベンチャーまで幅広いエンジニア向け案件を保有しているエージェントです。
基本的には企業とユーザが直接契約を結べるエンドツーエンド契約となっており、紹介のマージンがかからず、高単価の報酬が得やすい点が特徴です。 また、リモート案件の割合も高く、副業向きの案件を探しやすいエージェントとなっています。
公式サイト:https://tech.hipro-job.jp/
BIGDATA NAVI
BIGDATA NAVIは、エンジニア向けのエージェントサービスの中でも、AIやデータ活用に関する案件に強いエージェントです。
そのため、AIやデータ活用の分野における、最先端技術を活用したシステムのQAプロジェクトに従事したい、という人におすすめのエージェントです。もちろん、Webサービスやスマホアプリ開発など、幅広い分野の案件も多数取り扱っています。
また、副業をスタートする際に完全無料でサポートをしてもらえる同社のサービス「フリサポ」とも連携しており、副業を始める際のサポート体制が充実しています。
公式サイト:https://www.bigdata-navi.com/
QAエンジニアが副業するメリット
QAエンジニアが副業をすることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。QAエンジニアが副業をするメリットについて紹介していきます。
収入アップが期待できる
会社員として働いていると、給料を上げるためには実績を積み、会社から評価を得ていかなければなりません。したがって、会社員ではすぐに収入を上げることは難しいものです。 QAエンジニアとして副業をすることで、本業の収入に加えて副業の収入が得られるため、収入アップが期待できます。
経験やスキルアップにつながる
経験やスキルアップにつながることも、QAエンジニアとして副業をする大きなメリットです。副業では自身で案件を選ぶことができるため、本業とは異なる分野の案件にチャレンジすることが可能になります。
QAエンジニアとして副業をすることで、本業では得られない経験を積むことができ、自身のスキルアップを図ることができます。
人脈が広がる
副業によって、人脈を広げることが可能です。副業案件を通して繋がったクライアントやエンジニアと情報交換をすることで、新しい業界知識や技術の情報を仕入れることができます。 また、副業の人脈を通して新たな副業案件を紹介してもらえることもあるため、人脈を広げることはメリットが大きいといえるでしょう。
QAエンジニアが副業するために必要な経験やスキル
QAエンジニアが副業案件を獲得していくために、どのような経験やスキルを身につけておけばよいのかについて説明していきます。
「QAの全行程」の経験とスキル
QAエンジニアの仕事は、「テストの企画・設計」「仕様書のレビュー」「テストの実行」「結果の取りまとめと改善点の提案」というフェーズに分かれます。
QAエンジニアとして副業をするためには、これらの工程をすべて経験し、実行することができるスキルが求められます。そのため、各工程の実績やスキルをアピールできるようにしておきましょう。
PMなどプロジェクト責任者の経験
PMなどのプロジェクト責任者の経験が求められることも多々あります。QA工程は複数のエンジニアが参画するチームで行われることが多く、QAのプロジェクト全体を管理し、推進していける人材はどの現場でも必要とされるためです。
PMなどプロジェクト責任者の経験は、QAエンジニアとして副業をするために身につけておくべきであるといえるでしょう。
副業をする際の注意点
副業にはさまざまなメリットがありますが、一方で注意しておかなければならないポイントもあります。副業をする際の注意点について、以下に説明していきます。
本業とのバランスを考える
副業はあくまで本業あってのものです。副業に注力するあまり本業がおろそかになってしまったり、体調を崩したりしてしまわないように気をつけましょう。
本業とのバランスを考え、休息やリフレッシュの時間の確保も考慮しながら、副業にどれだけの時間を割くのかをあらかじめ決めておくことが大切です。
勤務先の就業規則を確認する
会社によっては、副業を禁止しているところもあります。副業を始める前に、本業の就業規則をよく確認しておきましょう。
副業が禁止されている会社で副業をしていることが発覚した場合、すぐに解雇ということにはならなくとも、何らかのペナルティを課される可能性もあります。
必要があれば確定申告をする
副業で得た収入が20万円を超える場合、確定申告が必要になります。 万一申告漏れなどがあると、無申告加算税が追加された額を納入しなければならなくなるため、日頃から収入や経費を帳簿などで管理するようにしましょう。
まとめ
本記事では、QAエンジニアの副業事情や、求められるスキル、案件の探し方などについて解説してきました。
QAエンジニアは、システム開発の現場には欠かせない人材です。QAエンジニアの副業案件は、週2、3日から参画できるものも多く、フルリモート案件も豊富に存在します。 エージェントサービスなどを活用し、自身の希望に合った案件を効率よく探していきましょう
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