Flutterエンジニアの気になる年収!必要なスキルや将来性を解説
「アプリエンジニアのキャリアを見直しているけれどFlutterは需要があるのだろうか?」「Flutterエンジニアになれば、どれぐらいの年収を稼げるのだろうか?」と気になっていませんか?
そのような方向けにFlutterエンジニアの仕事内容や年収、将来性について解説します。ぜひ、アプリエンジニアのキャリア形成の参考にしてみてください。
目次
Flutterとは
Flutterとは、2018年にGoogle社がリリースしたソフトウェア開発キット(SDK)です。単一コードでクロスプラットフォームアプリケーションが開発できます。 Google社がFlutterでGoogleアシスタントを開発したことから、世界中で大きな注目を浴びました。現在では、業務支援アプリやマッチングアプリなどの開発でFlutterが活用され始めています。
2018年にリリースと比較的新しいため日本語の技術書や文献が少なく、Flutterを扱えるエンジニアは少ない状況です。つまり、Flutterを扱えるエンジニアになれば重宝されます。
Flutterエンジニアの主な仕事内容
Flutterエンジニアはシステム設計から開発、テスト、リリース、運用保守までを行います。
アプリケーション・システム設計
アプリ開発の詳細情報が決まっていない場合は、開発目的や必要な機能など要件を定めて設計書を作成していきます。要件定義で決めたことを、どのようにアプリで実現するか設計書に落とし込んでいきます。
開発するアプリの品質は設計書で決まると言っても過言ではありません。アプリ開発途中で設計書を変更することもできますが、コストが上がり納期に間に合わなくなる恐れがあるため、しっかり設計書を作成しましょう。
アプリケーション開発
アプリケーション開発とは、設計書を見ながらコーディングすることです。例えば、マッチングアプリの場合は、ユーザー登録やマッチングの申し込み、メッセージが行えるようにコーディングしていきます。設計書にフォントやデザインについて書かれていますが、どうすればユーザービリティの優れたアプリを開発できるか考えることも仕事です。
アプリケーションのテスト実施
アプリケーションが設計書通りに稼働するかテストします。アプリケーションのテストには「ユニットテスト」と「結合テスト」があります。
ユニットテスト:アプリケーションの1つの部分をテストする
結合テスト:アプリケーション全体をテストする
Flutterには自動テスト機能が搭載されているため、効率的にテストができるようになっています。
アプリケーションの導入・運用
アプリケーションのテストを終えたらリリースします。アプリストアでアプリをダウンロードできるようにしたり、お客様がお持ちのデバイスにアプリをインストールしたりしてあげます。また、アプリをリリースした後にトラブルが起きたら迅速に対応しなければいけません。アプリユーザーの声を聞いて改善することも仕事です。
Flutterエンジニアの年収相場
Flutterエンジニアの年収相場は600~1,000万円です。フリーランスまたは会社員のどちらを選ぶかで年収は変わります。
フリーランスのFlutterエンジニアとして働く場合
フリーランスのエンジニアとして働く場合の年収相場は800~1,000万円です。さまざまな案件があるため、興味・関心が湧くアプリ開発に携われます。また、正社員よりも年収が高くなる傾向があります。
フリーランスの求人案件の例
仕事内容 | 年収 |
---|---|
会員モバイルアプリ開発 | 1,080万円 |
コミュニティアプリ開発 | 960万円 |
人材サービス関連アプリ開発 | 840万円 |
AI関連アプリ | 960万円 |
サービスアプリ | 800万円 |
会社員のFlutterエンジニアとして働く場合
会社員のFlutterエンジニアとして働く場合の年収相場は500~800万円です。会社員はフリーランスより年収が低くなりますが、福利厚生が受けられます。また、社会的信頼が高いため住宅ローンなどが借りやすくなります。
会社員の求人例
仕事内容 | 年収 |
---|---|
マッチングアプリ開発 | 500~600万円 |
タクシーアプリ開発 | 600~1,200万円 |
漫画アプリ | 600~900万円 |
国家試験対策アプリ開発 | 500~800万円 |
業務支援アプリ | 600~800万円 |
Flutterエンジニアに必要なスキルや経験
Flutterエンジニアとして活躍するために必要なスキルや経験には、次のようなものが挙げられます。
アプリケーション開発のスキルや知識
Flutterエンジニアとして活躍するためには、アプリケーション開発スキルが必要です。
Flutterを使った現場での開発経験
Flutterエンジニアとして活躍するためには、Flutterを使った現場での開発経験が必要となります。 大手企業へ転職したり、フリーライターで案件を獲得したりするためには、Flutterを使った現場での開発経験が2年程度は必要です。
高いコミュニケーションスキル
Flutterエンジニアは高いコミュニケーションスキルが求められます。例えば、アプリ開発の上流工程を行う場合はクライアントのニーズを正確に把握する必要があります。
下流工程でも、黙々と設計書通りにプログラミングするだけではありません。他のメンバーとコミュニケーションを取りながらアプリを開発していきます。周囲から信頼を獲得するためにも、コミュニケーション能力を磨いておきましょう。
データベースの知識
アプリケーションのデータを管理するためのデータベースの知識も求められます。データベースで、どのようなデータを管理するかを定めた上で、サーバー選定や接続方法を決めていきます。そのため、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、PostgreSQLなどの製品に関する知識も必要です。
セキュリティ関連の知識
アプリケーションで情報漏洩したら、企業信用力が低下してしまいます。また、アプリが利用されなくなるため、セキュリティ関連知識の習得も必要です。
サイバー攻撃は進化しているため、細心の脅威に対応したセキュリティ対策をしましょう。
価値の高いFlutterエンジニアになるために必要な知識やスキル
価値の高いFlutterエンジニアになるために必要な知識やスキルは3つあります。
上流工程での経験やスキル
価値の高いFlutterエンジニアになりたい場合は、要件定義や設計書作成など上流工程を経験しておきましょう。
上流工程を経験しておくと、アプリ開発の工程がわかるようになり、コストや納期などズレを防げるようになります。また、どのような開発手法が最適なのか判断できるようになります。
Java・JavaScript関連の知識やスキル
価値の高いFlutterエンジニアになるためにアプリケーション開発のプログラミング言語を覚えておきましょう。アプリ開発に使用される主な言語には、次のようなものが挙げられます。
言語 | 特徴 |
---|---|
Java | OSへの依存度が低いプログラミング言語 |
JavaScript | Webページに動きを付けられるプログラミング言語 |
Ruby | コードがシンプルで簡潔で扱いやすいプログラミング言語 |
Python | AI開発でよく使用されるプログラミング言語 |
Go言語 | シンプルで記述しやすいコードと処理速度の速さが魅力のプログラミング言語 |
バックエンドに関する知識やスキル
サーバーやデータベース、APIなどバックエンドに関する知識やスキルを保有しておくと重宝されます。アプリ開発とは仕事範囲は異なりますが、フロントエンドとバックエンドが連携することで、ユーザーフレンドリーなアプリが開発できます。そのため、バックエンド業務に必要な知識やスキルを習得しておきましょう。
Flutterエンジニアとして年収を上げる方法
Flutterエンジニアとして年収を上げる方法は4つあります。
スキルアップで対応可能な業務範囲を広げる
Flutterエンジニアで年収を上げたい場合は、対応可能な業務範囲を広げてフルスタックエンジニアになりましょう。
フルスタックエンジニアの明確な定義はありませんが、1人で「要件定義」「設計」「実装」「テスト」「運用」を行えれば頼られるようになります。フルスタックエンジニアは希少価値が高く、年収1,000万円以上を目指せます。
外資系企業や大手企業に転職
Flutterエンジニアで年収を上げたい場合は、キャリアを積んで外資系企業や大手企業に転職するのも1つの選択肢です。
大手企業に転職をすれば、年収600~900万円は稼げます。英語を習得する必要はありますが、外資系企業に転職をすれば年収700~1,200万円は稼げるでしょう。
副業でFlutterエンジニアとして働く
Flutterエンジニアの収入に満足できない場合は、副業を始めてみるとよいでしょう。Flutterエンジニアの副業案件は多くあり、週1日勤務で10~15万円を稼げます。
Flutterエンジニアで副業を始めれば、無理をせずに120~180万円程度の年収アップが見込めます。
フリーランスのFlutterエンジニアとして独立
Flutterエンジニアで独立をすれば年収アップすることがあります。正社員の平均年収は500万円~800万円となっていますが、フリーランスの平均年収は800万円~1,000万円です。
Flutterエンジニアの需要は高く、さまざまな副業があります。そのため、フリーランスになってもキャリアが磨きやすいです。
資格を取得する
アプリ開発に関連する資格を取得すれば評価されたり、資格手当が受給できたりして年収アップが期待できます。
Flutterエンジニアとして活躍したい場合は「Android™ 技術者認定試験」や「App Development with Swift」の取得がおすすめです。
Android™ 技術者認定試験
Android™ 技術者認定試験とは、ハイレベルのAndroidアプリケーション開発スキルを認定するための試験です。世界に認知されており、日本語、英語、中国語の試験があります。
基礎的なスキルだけでなく、応用力や実践力が問われます。少し難易度が高い試験のため、アプリケーション開発スキルを客観的に証明したい方におすすめの試験です。
App Development with Swift
App Development with Swiftとは、Swift、Xcode、App開発ツールの基礎知識を認定するための試験です。
iOSアプリの開発で使用されているプログラミング言語Swiftを習得していることを証明できます。難易度は高くありません。英語試験のみ用意されているため、App Development with Swiftを取得すれば英語力を保有していることも証明できます。
Flutterエンジニアに向いている人
Flutterエンジニアに向いている人は、世の中に新しいサービスを生み出し、利用者の暮らしをより豊かにすることに喜びを感じられる人です。
これまで、アプリケーションエンジニアでアプリ開発を効率化したいと感じたことがある人や最先端技術に興味がある人はFlutterエンジニアにやりがいを感じられるでしょう。
Flutterエンジニアの今後の需要や将来性
単一コードでクロスプラットフォームアプリケーションが開発できるFlutterは大きな注目を浴びており、需要が増えています。
しかし、日本語の技術書や文献が少なく習得が難しいため、国内で流行っていません。国内では大手企業を中心にFlutterが扱われている状況です。
そのため、Flutterエンジニアになれば希少性を高められます。国外ではFlutterの需要が増え続けており、年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。
そのため、将来性を考えてキャリアを磨きたい方は、Flutterエンジニアを目指すとよいでしょう。
まとめ
Flutterエンジニアの仕事内容は、アプリの設計やプログラミング、テスト、運用です。Flutterを扱えるエンジニアは希少性が高く、会社員の平均年収は500~800万円です。
フリーランスになれば平均年収800~1,000万円稼げます。国内・国外でFlutterの需要はあるため、将来的に長く活躍できることでしょう。
この記事を読んで、Flutterに興味を持った方は、ぜひ勉強してみてください。
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