フリーランス

公開日：2024/03/14

Google Analyticsのスキルでフリーランスになるには？案件の探し方や単価相場などを解説

Google Analyticsは、Webサイトのアクセス解析を行うための代表的なツールです。Webサイトの効果的な活用が重要になっている昨今では、多くの企業がWebサイトの運用・改善にGoogle Analyticsを利用しています。そのため、Google Analyticsのスキルを持つ人材のニーズは高まっています。

Google Analyticsのスキルが必要とされるフリーランス案件も増えているため、Google Analyticsのスキルを活かしてフリーランスで活躍したいと考えている方も多いのではないでしょうか。この記事では、フリーランスのGoogle Analyticsの仕事内容や案件の探し方、単価相場などについて解説していきます。

1 Google Analyticsとは
2 フリーランスのGoogle Analyticsの仕事内容
3 Google Analyticsのスキルが生かせる仕事
4 Google Analyticsの案件単価・相場
5 Google Analyticsのフリーランス案件を探す方法
6 フリーランスエージェントの選び方
7 Google Analyticsのスキルでフリーランスになるメリット
8 Google Analyticsのスキルでフリーランスになるデメリット
9 Google Analyticsのフリーランスに求められるスキル
10 取得すると良いGoogle Analyticsの資格はある？
- 10.1 Google アナリティクス認定資格（Google AnalyticsIQ）
11 Google Analyticsのフリーランスの将来性

Google Analyticsとは

Google Analyticsとは、Googleの提供するWebサイトのアクセス解析サービスです。Google Analyticsは、サイト訪問者の属性データや、サイト内におけるユーザーの行動データなど、幅広いデータを収集・分析してWebサイトの改善に役立てることができます。無料で自社のWebサイトのアクセス解析をすることができるため、Google AnalyticsはWebサイトの運用・改善に欠かせないツールとなっています。

フリーランスのGoogle Analyticsの仕事内容

Google Analyticsのスキルを持つフリーランスには、どのような仕事があるのでしょうか。Google Analyticを使ったフリーランスの仕事内容について解説していきます。

Google Analyticsを使ったデータ収集や分析

Google Analyticsを使ったWebサイトのデータ収集や分析は、Google Analyticsのスキルを持つフリーランスの代表的な仕事といえるでしょう。主な仕事内容は、Webサイトのデータ収集のための各種設定、Google Analytics上に収集・蓄積されたデータの分析などになります。また、単にデータの分析をして終わりではなく、分析結果をもとにWebサイトの課題を明確にして、改善策の提案を行っていくことも重要な役割です。

SEOを用いたサイト改善や提案

SEO分析を行い、サイト改善や提案を行うことも、Google Analyticsのフリーランスの主要な仕事のひとつです。Webサイトへの来訪キーワードや来訪ページなどの情報をもとに、SEOを意識したサイト改善の提案を行っていくのが主な業務となります。

Google Analyticsはアクセス解析ツールであるため、ユーザーがWebサイトに流入した後の情報しか取得することができません。そのため、同じGoogleのサービスであるSearch Consoleも併用して、Webサイトの検索順位や流入数など、流入前の分析も行うことができるスキルが求められます。

デジタルマーケティングの運用業務

デジタルマーケティング全般の運用業務を、Google Analyticsのスキルを持つフリーランスが担うケースもあります。近年、デジタルマーケティングはWebサイトに留まらず、アプリやSNSなど幅広いチャネルを総合的に活用していく必要があります。そのためGoogle Analyticsで収集・分析したデータのほか、SNSデータやCRMデータなども利用して、デジタルマーケティング全般における施策を行っていくことが求められます。幅広いマーケティングの知見が求めらるため難易度は高いですが、Google Analyticsのスキルを活かしてキャリアアップを図りたい人にはおすすめの仕事です。

Google Analyticsのスキルが生かせる仕事

Google Analyticsのスキルが生かせる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。Google Analyticsのスキルが求められる仕事について紹介していきます。

Webコンサルタント

Webコンサルタントとは、Webサイトを活用して企業の収益拡大を支援する仕事です。Webコンサルタントは、経営戦略を踏まえたWeb戦略の立案、ロードマップの策定、ロードマップに基づいた施策実行の支援などを行います。

Webコンサルタントは企業の経営視点でクライアントの課題抽出を行い、戦略を立案していくのが特徴です。そのため、WebコンサルタントはGoogle AnalyticsのスキルをはじめとしたWeb関連の幅広い知見のほか、経営に関する知識も必要とされます。

SEOコンサルタント

SEOコンサルタントとは、検索エンジンでクライアントのWebサイトが上位表示されるよう最適化し、売上アップや集客力向上などの目標達成を支援をする仕事です。SEOコンサルタントの主な仕事は、クライアントの課題や目的のヒアリング、SEO対策における戦略立案、対策キーワードの選定、Webサイト改善・コンテンツ制作、効果測定やレポーティングとなります。 SEO対策は、PDCAを回しながら継続的にサイトを改善していくことが大切です。そのため、SEOコンサルタントは、上記の一連の流れを主導し、Google AnalyticsやSearch Consoleを活用しながら都度最適な対策を立案できるスキルが必要となります。

Webアナリスト

Webアナリストとは、Webサイトのアクセス解析を行い、サイトの改善策を提案していく仕事です。具体的には、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを利用して、サイト訪問者の属性や行動を分析し、その分析結果を踏まえて、Webサイトの改善案や施策の提案、施策実施後の効果測定などを行っていきます。 WebアナリストはWebデータの分析結果をもとに課題を発見し、Webサイト改善や施策の提案をしていくことが特徴です。

Webマーケター

Webマーケターは、企業のWebサイトやSNS、Web広告などを活用し、商品やサービスが売れる仕組みを作る仕事です。Webマーケターの仕事内容は、市場調査、ターゲット設定、Webマーケティング戦略の立案、施策の実施・効果測定などになります。 Webマーケターは、マーケティング視点で企業の収益拡大に効果的なアプローチを検討します。そのため、Webに関する知識に加えて、マーケティングに関する幅広い知識も必要となります。

Google Analyticsの案件単価・相場

Google Analyticsのフリーランス案件の単価は、月収60〜90万円ほどが相場です。メディア、小売、メーカー、HRなど幅広い業界の案件があり、Google Analyticsのスキルを持つフリーランスは多くの業界で必要とされていることがわかります。

さらに、デジタルマーケティング全般においてコンサルティングやディレクションを行えるスキルがあれば、月収100万円以上を目指すこともできます。より高単価の仕事を獲得していくために、クライアントの現状把握・課題抽出などを行うスキルや、解決に向けた施策の実行をリードするスキルを身につけておくと良いでしょう。

Google Analyticsのフリーランス案件を探す方法

Google Analyticsのフリーランス案件を探す方法は複数あります。代表的な方法を紹介しますので、自身に合った方法で案件を獲得していきましょう。

クラウドソーシング

Google Analyticsのフリーランス案件は、クラウドソーシングサービスを使って探すことができます。クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい発注者と、仕事を受けたい受注者をインターネット上で結ぶプラットフォームサービスのことです。

個人で手軽にGoogle Analyticsのフリーランス案件を探すことができ、クライアントとのやり取りや報酬の支払いなどもクラウドソーシング上で行われるため、フリーランス初心者でも安心して仕事をすることができます。

フリーランスエージェント

Google Analyticsのフリーランス案件は、フリーランスエージェントを使って探すことも可能です。フリーランスエージェントは、希望に合った案件をエージェントが紹介してくれるサービスです。

単価交渉や契約なども代行してもらうことができるため、フリーランスは営業にかかる時間を軽減し、自身の業務に集中することができます。また、クラウドソーシングと比較すると高単価の仕事が多いため、おすすめの方法です。

企業に直接営業

企業のHPなどからコンタクトを取り、直接営業をかけるという方法もあります。企業側がGoogle Analyticsのスキルを持つフリーランスを募集している場合、直接自身を売り込むことができるため、スピーディな案件獲得に繋がる可能性があります。これまで繋がりのなかった企業から仕事を任せたいと思ってもらえるように、自らの実績やアピールポイントをよく整理した上で連絡を取りましょう。

友人・知人などの人脈を活用

友人や知人などの人脈からGoogle Analyticsのスキルを活かせるフリーランス案件を紹介してもらうというのも有効な手段です。友人や知人経由の紹介は、条件さえ合えば受注確度が高く、効率の良い営業方法であるといえます。

すぐに案件の獲得に結び付かなかったとしても、仕事に繋がりそうな人脈に日頃からコンタクトを取ったり、勉強会や交流会でフリーランスの人脈を広げたりしておくと、条件のよい仕事を紹介してもらえるチャンスが生まれるでしょう。

フリーランスエージェントの選び方

Google Analyticsのフリーランス案件を探すために、どのフリーランスエージェントに依頼するべきか迷う方も多いかと思います。フリーランスエージェントを選ぶ際に、確認すべきポイントを紹介していきます。

自分のスキルや希望の職種にマッチした案件の数

Google Analyticsのフリーランス案件において、必要とされるスキルや仕事内容は案件によってさまざまです。そのため、自分のスキルや希望の職種にマッチする案件が多いフリーランスエージェントを選ぶことが大切です。

候補となる案件が多ければ、それだけ案件の獲得率も高くなります。自身のスキルに合った案件であればクライアントから高い評価を得ることができ、単価アップや継続案件の受注につなげやすいというメリットもあります。

案件単価が高いか

同じ役割が求められるGoogle Analyticsのフリーランス案件でも、フリーランスエージェントによって単価が異なる場合があります。その理由は、案件を発注する企業によって、人件費の基準や事業にかけられるコストに違いがあるためです。条件の似ている案件を複数のフリーランスエージェントで比較し、単価の高いエージェントを利用するようにしましょう。

マージンの割合は低いか

同じ単価の案件であっても、フリーランスエージェント側で設定しているマージンの割合によって、フリーランスが実際に受け取る報酬額は変わってきます。具体的なマージンの割合は非公開であることがほとんどですが、一部のエージェントではマージンを公開しています。マージンが公開されているGoogle Analyticsのフリーランス案件と似た案件を見比べながらおおよその相場を把握し、マージンの割合が低いと考えられるエージェントを利用しましょう。

福利厚生などサポート体制の充実具合

企業に社員として所属しているとさまざまな福利厚生が受けられますが、フリーランスは基本的に福利厚生を受けることができません。ところが最近は、福利厚生などのサポート体制を充実させているフリーランスエージェントもあります。

一例として、人間ドックやレジャー施設の優待価格での利用、保険料の一部負担や税理士の紹介などの福利厚生を充実させているフリーランスエージェントもあります。エージェントによってその内容は異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。

在宅ワーク・稼働日数など希望する働き方を探せるか

Google Analyticsのフリーランスとして働く魅力として、在宅ワークなど働く環境や、週の稼働日数を選べることが挙げられます。在宅ワーク可の案件や、週3日など稼働日の少ない案件をどの程度扱っているかはフリーランスエージェントによって異なるため、Webサイト上で調べたり、担当者に問い合わせたりして確認するのが良いでしょう。

Google Analyticsのスキルでフリーランスになるメリット

Google Analyticsのフリーランスになると、どのようなメリットがあるのでしょうか。Google Analyticsのスキルでフリーランスになるメリットについて解説していきます。

収入アップにつながる

Google Analyticsのフリーランスになると、スキルや経験次第で収入アップを目指すことができます。先にも述べた通り、企業においてWeb活用は重要になっており、Google Analyticsを活用してWebサイトの運用や改善ができる人材は多くの企業が求めています。そのため、高単価の案件獲得が実現し、収入アップにつながる可能性があります。

経験やスキルアップにつながる

フリーランスは基本的に自分で仕事を選ぶため、経験を積みたい分野の仕事を選んで獲得し、スキルアップを図っていくことができます。また、参画した案件で新たなクライアントや仲間と一緒に仕事をしていくことで、Google Analyticsのスキルアップだけでなく、ビジネスパーソンとしての成長を目指すこともできます。

人脈の拡大

フリーランスは複数の案件に関わって仕事をしていくため、それぞれの案件で新たな人脈を築くことができます。仕事ぶりが評価されると、別の案件の紹介などに繋がったり、キャリアアップの機会をもらえたりすることもあるため、人脈を拡大することで仕事の幅だしをしていくチャンスも得られます。

Google Analyticsのスキルでフリーランスになるデメリット

Google Analyticsのフリーランスになるデメリットとはそのようなものがあるのでしょうか。考えられるデメリットを説明していきます。

収入が安定しない可能性

フリーランスは仕事量の調整が難しく、収入が安定しない可能性があります。次の案件の補償がない状態では、案件をこなしながら新規の営業も行っていかなければいけません。しかし、クライアントから良い評価を得ることができれば、継続案件の受注に繋がることもあります。収入を安定させていくためには、同じクライアントから安定して仕事を発注して貰えるよう、信頼を得られる仕事をしていくことが大切です。

社会保障が受けられなくなる

フリーランスと会社員では、受けられる社会保障が変わってきます。会社員は保険料の半分を会社が負担してくれますが、フリーランスは全額自己負担となります。また、フリーランスは国民年金となるため、将来の年金受給額が会社員と比較すると少なくなります。健康保険についても、フリーランスは傷病手当金や出産手当金が受け取れないなどの差が出てきます。そのため、必要に応じて自身で生命保険などを活用することを考えておきましょう。

経理や営業などを自分で行う

企業では経理や営業の担当が別に存在するため、Web関連業務の担当者が直接経理や営業の業務を行うことは滅多にありません。一方で、フリーランスは経理や営業も自分で行う必要があります。新たな案件を獲得するための営業活動や、契約締結、請求書の作成、納税なども全て自分で行うことになります。そのため、経理や営業のスキルも身につけ、案件を実行する時間のほかにこれらの作業をする時間も確保しておかなければなりません。

Google Analyticsのフリーランスに求められるスキル

Google Analyticsのフリーランスとして活躍していくためには、どのようなスキルが求められるのでしょうか。必要となるスキルを解説していきます。

データ分析のスキル

Google Analyticsのフリーランスとして仕事をしていくためには、データ分析のスキルが必須となります。Google Analytics上で行うデータ分析はもちろん、Search Consoleを活用した分析や、ビッグデータの高速集計ツールであるBigQueryを使った深掘分析、BIツールやCRMツールを活用した分析のスキルなどを身につけておくと、仕事の幅が広がります。

改善提案のスキル

分析したデータをもとに、Webの改善策を提案するスキルも重要です。Webサイトのアクセス解析は、分析結果を踏まえた施策実施などのアクションをしてはじめて意味のあるものになります。 Google Analyticsのフリーランスとして活躍するために、データ分析結果を踏まえた施策の立案から評価までの一連の流れを実行できるスキルを身につけておきましょう。

レポート・資料作成のスキル

Google Analyticsで取得したデータや分析結果をもとに、レポーティングや資料作成の仕事を任されるケースもあります。分析した結果を分かりやすく伝えるためのレポート・資料作成スキルが必要となるため、日頃から一般的な資料作成ソフトや表計算ソフトなどを使いこなし、レポートや資料をスムーズに作成できるようにしておきましょう。

取得すると良いGoogle Analyticsの資格はある？

Google Analyticsのスキルを証明する資格はあるのでしょうか。Google Analyticsのフリーランスとして取得しておくと良い資格を紹介します。

Google アナリティクス認定資格（Google AnalyticsIQ）

Google アナリティクス認定資格は、Google Analyticsの基本的なスキルと知識があることを認定するGoogle公認の資格です。試験ではGoogle Analyticsの基礎的な操作から、各種レポートツールや分析機能を目的に応じて使いこなし、活用していくことができるスキルが問われます。難易度はそれほど高くないため、Google Analyticsのフリーランスとして仕事を獲得するために、取得しておくと良いでしょう。