フリーランス求人を探すサーバーエンジニアの副業は稼げる？案件獲得に必要なスキルやメリット・デメリットを解説
収入を上げるためにサーバーエンジニアの副業を考えている方も多いのではないでしょうか？
本記事では、そんなサーバーエンジニア向けに副業の仕事内容や探し方、収入相場などを紹介していきます。
目次
サーバーエンジニアの副業は稼げる？
「サーバーエンジニアの副業は稼げるのか」と質問されたら、「稼げる」というのが答えになるでしょう。ここでは、そのような答えに至る理由をいくつか挙げていきます。
人材不足のため副業需要が高い
サーバーエンジニアの副業が稼げるのは、人材不足に伴う副業需要の高まりが大きな理由です。サーバーエンジニアに限ったことではないのですが、ITエンジニアは慢性的な人材不足に悩んでいます。なぜそのような状況に陥っているのかというと、少子高齢化の影響で、日本の労働力が減少傾向なことが背景としてあります。こうした状況では、サーバーエンジニアの総人口も増加しないでしょう。
また、サーバーエンジニアになるためには、高度なスキルと知識が必要になるというのも、人材不足が加速する要因の一つです。サーバーエンジニアに興味があって勉強をしても、必要なスキルや知識を習得できず夢を諦める人がでてしまいます。サーバーエンジニアになるのが狭き門をくぐり抜けた人だけということであれば、サーバーエンジニアの人材不足を容易に解消できないというのも当然の話です。
サーバーエンジニアの総人口が増えなければ、対応できる案件の数も限られてしまいます。クライアントの出す案件がサーバーエンジニアの対応できる案件を上回り供給過多となるでしょう。そうしたときには、エンジニア同士の競争は鈍化して簡単に案件を獲得できますし、クライアント側は仕事を受けてもらえるようにと高い報酬を設定するようになります。サーバーエンジニアにとって有利な状況です。こうしたことはサーバーエンジニアを本業でやっている人だけでなく、副業でやっている人にも起こることですから、サーバーエンジニアの副業は稼げると言えます。
オンプレミスからクラウドに移す企業が増加
企業が業務に使うITシステムをオンプレミスからクラウドに移しているというのも、サーバーエンジニアの副業が稼ぎやすくなる理由です。企業がITシステムを動かすための機器、ネットワーク、ソフトを所有するオンプレミスは、カスタマイズがしやすく高度なセキュリティ対策も施せるなどのメリットがあります。しかしながら、物理サーバーを導入するコストや運用管理・保守管理をするコストは、企業にとって大きな負担です。そこで、コストを大幅に削減できるクラウド上に自社のITシステムのサーバーを移す企業が増加しています。
ITシステムをオンプレミスからクラウドへ移すためには、サーバーエンジニアの持つスキルや知識が必要です。移行作業を手掛けて欲しいという企業からの依頼が絶え間なくある状況ならば、サーバーエンジニアの副業は大いに稼げます。そして、クラウドへの移行を終えた企業は、クラウド上のサーバーを運用していくためにもサーバーエンジニアの手を借りなければなりません。企業と良好な関係性を築ければ、運用管理・保守管理の仕事も移行作業に引き続き担当できる可能性が高いです。それはサーバーエンジニアの副業において、安定した稼ぎに繋がります。
在宅で取り組める副業案件が豊富
在宅で取り組める副業案件は、副業でサーバーエンジニアをやっている人にとって受けやすい仕事です。副業案件が豊富であれば、それだけ多くの仕事をこなすことができ稼ぎやすくなります。なぜ、在宅で取り組める副業案件が受けやすい仕事なのかというと、まず移動時間がないという点が大きいです。クライアント企業のもとへ出向く必要がなく、納期まで在宅で作業ができます。そのため、移動によって生じる疲労やストレスに悩まされることもありません。疲労やストレスが軽減されたら、本業に悪い影響がでる心配もないので気軽に受けることができます。
また、在宅で取り組める副業案件は、都合の良い働き方ができるというのも仕事を受けやすくなる理由です。クライアント企業のもとで作業をする副業案件だと、作業開始から終了までの時間は同じ場所に拘束されてしまいます。本業をした上に、副業である程度の時間拘束されるとなれば、趣味や勉強などをするプライベートな時間が削られてしまいます。そうした生活を続けていくと、疲労やストレスが蓄積し本業に悪い影響がでてしまうでしょう。そうした心配があると、無理に仕事を受けようとは思わなくなります。
一方で、在宅で取り組める副業案件は、納期を守れるならば、いつ、どこで、どのように働くのかは本人の自由です。プライベートな用事があるときや仕事が忙しいときには、作業量を減らすこともできます。逆に、休日など集中して作業ができるときには、作業量を増やすこともできます。そのような働き方ができるなら、気軽に仕事を受けられるでしょう。
サーバーエンジニアの副業でできる仕事内容
サーバーエンジニアの仕事と言っても、いろいろと種類があります。自分が副業としてどのような仕事をしたいのかがわかっていないと、どの副業案件に応募すればいいのか迷うことになるでしょう。ここでは、サーバーエンジニアの副業でできる仕事内容を紹介していきます。
サーバーの構築・保守・運用
サーバーエンジニアの副業案件として募集されることが多い仕事が、サーバーの構築・保守・運用です。サーバーの構築は、クライアント企業が必要とするITシステムを動かすためにサーバーをつくる仕事です。サーバーの性能や台数などを考え、機器を用意したり配線を行ったりします。サーバーを動かすためのOSやアプリケーションのインストール・設定などもサーバーエンジニアの仕事です。
保守・運用は、トラブルが起きたときの対応をしたりサーバーを安定稼働できるように管理したりする仕事です。サーバーの状態を監視し、システムのアップデートやバックアップ、トラブル時の原因究明、定期メンテナンスの実施などを行います。急なトラブルがあっても、臨機応変に対応できるスキルと経験が求められます。
WEBライター
WEBライターは、サーバーエンジニアとしての知識を活かせる仕事です。サーバーエンジニアへの転職を考えている人などに向けて、サーバーの構築・保守・運用に関するノウハウや業界のトレンドなどを記事にまとめて報酬を得ます。ライティングの技術が未熟でも、サーバーエンジニアとしての実力があれば、読者の期待に応える記事を書けるので継続して案件を獲得できるでしょう。WEBライターとしての経験を積めば、案件の単価も高くなりますし、記事執筆の時間を短縮できるので、稼ぎやすくなります。
なおWEBライターは、クライアントからの依頼で記事を書くのではなく、自分の運営するWEBサイトやブログで記事を発表するという仕事のやり方もあります。その場合、読者をある程度の数まで増やさなければ、広告収入や有料記事の販売利益を期待できません。副業として、まとまった収入を得たいのであればクライアントからの依頼を受けて記事を執筆した方が良いでしょう。
プログラミング講師
サーバーの構築・保守・運用では、サーバーで動かすシステムの設計やアプリを動かすためのプログラムの開発などを行います。そのため、サーバーエンジニアは、プログラミングに関するスキル・知識を習得しておかなければなりません。サーバーエンジニアの副業には、そのプログラミングに関するスキル・知識を活かしてプログラミングスクールの講師になるという道もあります。具体的に何をするのかというと、コードの書き方を教えるのが主な仕事です。
プログラミングスクールには、対面式で教えるタイプとオンラインで教えるタイプがあります。オンラインで教えるタイプの方が、移動の手間がかからずスキマ時間を利用した副業がしやすいでしょう。また、講師は教え導く仕事なので、自分の知っていることを伝えたい、人を成長させたい、人とコミュニケーションを取ることが好き、と言う人は向いています。
サーバーエンジニアの副業で得られる収入の相場
サーバーエンジニアの副業で得られる収入の相場は、仕事内容によって異なります。サーバーの構築・保守・運用などサーバーエンジニアとしてメインと言える仕事であれば1時間あたり4,000円～5000円程度の報酬が相場です。1週間で副業に費やす時間は、10時間前後という人が多いので、1週間では4万円～5万円の稼ぎとなります。1ヶ月は約4週間ですから、16万円から20万円程度が収入の相場です。
WEBライターは、書いた記事の数と記事の文字数によって収入が変わります。経験が浅いときには、1文字あたり0.5円というのが相場です。1,000文字の記事を書いて500円を貰えます。クライアントから評価されたら1文字1円、2円となり、同じ1,000文字の記事で1,000円、2,000円を稼げるようになります。しかしながら、文字単価が無制限に上がるわけではありません。ベテランになれば5円以上の案件を獲得できるでしょうが、10円以上の案件は少ないというのが現実です。大抵は、1文字1円、2円の案件ばかりなので、より多く稼ぎたいのであれば執筆数を増やすしかありません。
なお、一般的に副業のWEBライターは、1ヶ月に1万円から5万円を稼げれば良いとされています。サーバーエンジニアの場合も、記事の内容に違いはあれど、文字単価や執筆スピードが同程度であれば、期待できる収入も似たようなものだと考えられます。サーバーの構築・保守・運用ほど収入を得られる副業ではありませんから、小遣いを稼ぐという軽い気持ちでやった方が良いでしょう。
副業でプログラミングスクールの講師をする場合、時給は1,500円から4,000円程度が相場です。週に10時間～15時間の勤務を求められるとして、最低でも1万5千円、最高で6万円となります。1ヶ月分で計算すると、6万円から24万円というのが収入の相場です。副業としては、ある程度の収入アップが期待できるでしょう。
サーバーエンジニアの副業の探し方
サーバーエンジニアの副業で安定した稼ぎを得たいのであれば、副業案件をどのようにして探すのかが重要です。ここでは、代表的な探し方を紹介します。
フリーランスエージェントの利用
フリーランスエージェントは、仕事を探しているフリーランス向けに案件の紹介をするサービスです。自分のスキルや能力、働ける時間、どのような仕事内容を希望するのかを担当のエージェントに伝えておけば、条件にあった副業案件を探して紹介してくれます。また、フリーランスエージェントでは、契約交渉や確定申告の代行サービスなども受けられます。交渉や事務手続きが苦手ならば、フリーランスエージェントを利用した方が便利です。
そんなフリーランスエージェントには、幅広い職種の求人を扱うサービスもあれば、ITエンジニアのように特定の職種の求人に特化したサービスもあります。特化型のフリーランスエージェントの方が専門的な知識を必要とする案件が多く集まっているので、サーバーエンジニアの副業案件を見つけやすいでしょう。
クラウドソーシングを利用
クラウドソーシングサイトは、仕事を依頼したいクライアントと仕事を受けたい人の間を取り持つサービスです。サイト上で募集している案件に応募することもあれば、プロフィールを見たクライアントから直に来た依頼に応じることもあります。単発案件もありますが継続案件もあるので、都合に合わせた案件獲得を目指せます。クラウドソーシングサイトを通して案件を獲得すると手数料がかかりますが、トラブルがあれば運営会社が助けてくれますし、案件の数も多いので仕事が見つからないときには助かります。副業を始めたばかりで、実績や人脈がない状態であればクラウドソーシングサイトを利用して経験を積むと良いでしょう。
SNSを利用
SNSでサーバーエンジニアの求人を出している企業もあります。SNS上にある求人は、本業のスキマ時間を利用してパソコンやスマホから検索が可能です。同時に自分でも情報発信をすれば、案件獲得がしやすくなります。スキルや経歴などをプロフィールに記載したり、サーバーエンジニアの副業を探しているという旨を投稿をすれば、それを目にした企業からスカウトが来ることもあるでしょう。仕事や契約の内容については、ダイレクトメールなどを使い企業の担当者と直接話し合いができます。お互いに納得した上で契約できるので、就労時のミスマッチは起こりにくいです。
友人・知人の紹介
友人・知人の紹介というのも、副業案件を獲得できる方法のひとつです。友人・知人を介してサーバーエンジニアの力を必要としている人に連絡を取れたら、依頼してくれる可能性があります。紹介してもらえそうな友人・知人がいないときには、セミナーや交流会を通じて人脈を広げるのも効果的です。狙い通りにセミナーや交流会の参加者と友人・知人になれたら、副業案件を紹介してもらえる可能性が生まれるでしょう。
サーバーエンジニアが副業するための必要なスキル
サーバーエンジニアが副業するためには、必要なスキルを持っていることが望ましいです。ここでは、必要なスキルとは何かを解説していきます。
サーバーに関する幅広いスキル
サーバーエンジニアの副業では、サーバーに関する幅広い知識が必要です。サーバーはインストールされているOSによって、Windows系Linux系、unix系に分類できます。OSの系統にあった操作方法や設定を知らないと、サーバーの構築・保守・運用などはできないでしょう。
またサーバーを動かすために、OSとアプリケーションの中間となるミドルウェアについての知識も必要です。ミドルウェアには、WEBサーバー、アプリケーションサーバー、データベース管理サーバーの3種類があり、それぞれにあった製品を使います。製品は、データベース管理サーバーだけでもOracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、MySQLなどがあります。それぞれの製品の特徴などを理解しておく方が良いです。他には、サーバーを含めたコンピューターがどのような構造になっているのかというコンピューターアーキテクチャの知識なども持っておくとサーバーエンジニアとして活躍しやすくなります。
セキュリティに関するスキルや知識
サーバーにある情報が漏れたり破壊されたりすれば、サーバーの保有者である企業や取引先・ユーザーなどに深刻な被害がもたらされます。そうした事態を防ぐためにも、サーバーエンジニアが副業案件に携わるためには、セキュリティに関するスキルや知識が必要になります。例えば、サーバーの構築をするときには、不正な通信を防ぐファイアウォール、不正侵入をいち早く検知し対策するための不正侵入検知システム、不正侵入を検知したときには通信を遮断・破棄する不正侵入防止システムなどのセキュリティ対策を講じます。適切な取り組みができれば、脅威の排除、被害の最小化、被害からの早期復旧ができ、最悪の事態を避けられるでしょう。
クラウドサーバーに関するスキルや知識
前述のとおり、物理サーバーからクラウドサーバーへ移行する企業が増加しており、移行作業に伴うサーバーエンジニアの副業案件も増えてきていることから、クラウドサーバーに関するスキルや知識も必要です。Amazonの提供するAWSやマイクロソフトの提供するMicrosoft Azureなど、各クラウドサーバーのサービスがどのような特徴を持っているのか、それぞれのメリット・デメリットは何か、といったことをよく調べて理解しておかなければなりません。
コミュニケーションスキルと提案力
サーバーエンジニアの副業案件では、クライアントの要望を聞き出さなければなりませんし、サーバーの構築・運用・保守をしていく中で他のエンジニアと協力する場面もでてきます。そうしたときに役立つのが、コミュニケーションスキルです。コミュニケーションスキルの高い人は、自分の意見を言うだけでなく、相手の話にも耳を傾けることができるのでクライアントのニーズを的確に捉え、作業中の誤りを速やかに正せます。
また、情報共有も円滑にできるので、作業が進みやすくなるでしょう。さらにもう一つ必要となるのが提案力です。クライアントの要望に応え抱えている課題の解決に繋がる提案をするのが、サーバーエンジニアの仕事です。提案力を持ったサーバーエンジニアはクライアントに満足してもらえる仕事ができ、信頼を得やすくなります。
高収入なサーバーエンジニア副業案件を得るには
高収入なサーバーエンジニア副業案件を得られたら、数をこなさなくても十分な収入を確保できます。ここでは、高収入なサーバーエンジニア副業案件を得る工夫を紹介していきましょう。
マネージャーやスペシャリストのポジションを目指す
マネージャーやスペシャリストのポジションにつけば、高い報酬の副業案件を受けられる可能性が高まります。マネージャーは、サーバー構築などのプロジェクトを進めていく上で責任者となるポジションです。豊富な経験と優れた管理能力、コミュニケーションスキルなどを用いて、プロジェクトを成功に導きます。サーバーエンジニアとして少しずつ経験を積み実力をつけていけば、マネージャーになれる可能性があります。続いてスペシャリストは、専門分野で高度なスキルと知識を持つサーバーエンジニアが就くポジションです。要件定義や設計など上流工程と言われる作業を担当します。資格取得の勉強などを通じて特定分野のスキルと知識を磨く、向上心のある人に向いています。
どちらも未熟な初心者がなるのは難しいポジションであるため、高い報酬が設定されます。まずはそれらのポジションに就くためのキャリアプランを立てましょう。キャリアプランに従い、スキルの習得や改善を図れば目標達成しやすくなります。
講師やコンサル系の案件を狙う
講師・コンサル系の副業案件も高収入となる傾向があります。講師は、企業研修などでサーバーとは何かという基礎知識やサーバーの構築方法などサーバーエンジニアの持つ知識を教える仕事です。企業にとって大きな課題となる、ITを扱える人材の育成を担うため高い報酬が設定されています。
コンサル系の副業案件も、サーバーエンジニアとしてのスキルを活かせる仕事です。クライアントがどのような方向で成長していきたいのか、組織の抱えている課題は何か、ということを聞き出し、サーバーエンジニアとして考えられる最善の提案をします。講師・コンサル系の副業案件は単発の仕事も多く、スキマ時間にあわせて稼げます。安定して高収入を得たいのであれば、固定報酬制のコンサル系長期副業案件もおすすめです。
フリーランス案件を受注する
サーバーエンジニアの副業である程度の経験を積んだら、フリーランス案件に挑戦してみましょう。フリーランス案件は、仕事の難易度が上がりますが高収入を得やすくなります。フリーランス案件は、本業と同じように仕事をする案件もあれば、短時間の作業で済む案件もあります。本業とのバランスを考えて案件を受注すれば無理なく続けられます。
まとめ
サーバーエンジニアの副業は、人材不足などの理由により副業需要が高く、在宅でも働ける案件があるので稼ぎやすいと言えます。仕事内容も様々なので、自分のスキルやライフスタイルに適しているかどうか、期待できる収入はいくらかなどを踏まえて、最適な仕事を選ぶことをおすすめします。
さらに、フリーランスエージェントなど、案件探しに利用できるものは最大限に利用し、質の良い仕事ができるようにサーバーやセキュリティに関するスキル・知識を習得するというのも重要なポイントです。その上で高収入を得たいのであれば、マネージャーなどのポジションを目指す、講師やコンサル系の案件を狙う、フリーランス案件を受注するなどの工夫をしてみましょう。
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