人工知能(AI) 求人の単価相場は?求人獲得に必要な知識やスキルは?
近年よく耳にする「人工知能(AI)」という言葉。 人工知能技術の目覚ましい進歩により、AIエンジニアという職種が注目を浴び、フリーランスで活動するエンジニアも増加しているようです。 そこで、人工知能エンジニアとしてのスキルを活かし、副業で収入を増やしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事ではフリーランスAIエンジニアの方向け求人の単価相場や今後の動向などをわかりやすくご紹介していきます。
目次
人工知能(AI)求人とは?
人工知能(AI)求人とは、フリーランスエージェントやクラウドソーシングなどで募集されている、人工知能に関わるフリーランスエンジニア向けの求人のことです。自分の希望を満たす求人を見つけ応募し、通過すれば案件を獲得することができます。
AIは様々なことに活用されているため、分野を問わず多くの求人が募集されています。また、人工知能(AI)求人は専門的な知識や技術が必要になることから、高単価のものが多いです。
人工知能求人の単価相場
人工知能求人の単価相場は、月に140~180時間程度の作業時間を目安にした場合、月額単価で60~90万円程度です。しかし、単価相場というのは様々な条件によって変わってきます。
経験年数が1年未満であれば月の単価相場が30~40万円程度、3年になると80~100万円程度というように、経験年数が長くなればなるほど単価相場もアップする傾向にあります。
単価は「常駐」か「リモート」かで変わる
人工知能求人の単価相場は「常駐」か「リモート」かでも変わってきます。常駐というのは、会社員のように特定の職場に出向き、仕事をこなす働き方です。フリーランスというと、場所や時間に縛られず自由に働けるというイメージがあるかもしれませんが、人工知能求人は常駐の案件も多く存在します。
リモートは、在宅など職場とは別の場所でで仕事ができる案件です。場所に縛られることがないため、様々な働き方ができます。単価相場に関しては、リモートよりも常駐のほうが高い傾向にあります。自由度を優先するならリモート、単価の高さを重視するなら常駐というように、自分に合った働き方を選ぶと良いでしょう。
人工知能求人の種類
人工知能求人といっても種類は様々です。フリーランスエージェントやクラウドソーシングなどの求人サイトで、どのような人工知能求人が見つかるのか詳しく見ていきましょう。
画像・動画解析求人
画像や動画の解析も、AIが得意とするものです。スマホなどに搭載されている顔認証システムも、AIの技術を用いたもので、特定の画像をコンピューターが認識し、情報の抽出やデータ化などを行います。
顔認証システムは、不審者の発見などにも役立つということでセキュリティの分野でもよく用いられています。
動画解析の技術を取り入れ、工場で製造している製品の品質チェックなどに役立てているところもあります。様々な画像や動画の解析を行う求人も多く出されており、AIエンジニアに人気です。
テキスト解析求人
テキスト解析の求人は、AI技術を用いて様々なテキスト情報を分析する仕事です。テキスト解析の技術は、マーケティングなどにも活用されています。様々なユーザーが自分の意見や感想などを発信するSNSには、マーケティングに欠かせない情報が詰まっています。
すべての情報を人間が収集し分析するのは手間がかかりますが、AIの技術を用いれば手軽に有益な情報を取り出すことができます。SNSなど様々なテキスト情報を解析することで、ユーザーの動向や今流行っていることなどを把握できるため、マーケティングがしやすくなります。
音声解析求人
音声解析求人も、フリーランスエージェントやクラウドソーシングなどで人気の求人の1つです。音声解析というのは、人間の声や曲など様々な音をAIが取り込み解析する技術で、色々なことに活用されています。iPhoneに搭載されているSiriも、音声解析技術の1つです。タイマーを設定したり情報を検索したりするなど、様々なことを声だけで実行できます。
他にも、コールセンターの自動応答や文字起こし、自動翻訳などに利用されています。AIを用いることで音声解析の精度は上がるため、音声認識技術を扱えるエンジニアの需要は高いです。
センサーデータ解析求人
センサーデータ解析求人は、様々なモノの動きを解析する仕事です。人間や機械の動きを解析し可視化することで、業務効率のアップ、将来予測、リスク回避などが可能になります。
例えば、工場で働くスタッフの動きと機械の動きを解析し、無駄な動きはないか、危険な動作はないかなどをチェックできます。センサーログを分析したデータを基に、どうすれば業務の効率化が図れるか、危険を回避するためには何が必要かなどを把握しやすくなります。商品やサービスの品質向上にも役立つということで、様々な分野で注目されている技術です。
社内データ解析求人
様々な社内データを解析し、マーケティングなどに役立てる仕事が社内データ解析です。業務システムや基幹システムには、膨大な社内データが保存されています。受注履歴や顧客のデータなど、業務に欠かせないデータも多くあり、それを解析することでマーケティングや営業活動がしやすくなります。
人事データを解析すれば、どの社員が企業に多く貢献しているのかも見極めることができるでしょう。社内データ解析は、企業の業務効率化やマーケティングの改善などに役立つ技術です。
人工知能求人に必要な知識・スキル
人工知能求人には、専門的な知識やスキルが求められます。ここからは、人工知能に関する求人に応募したいと考えている人が、身につけておきたい知識やスキルについて解説します。
Pythonなど人工知能分野でのプログラミング知識
人工知能の開発には、様々なプログラミング言語が用いられます。そのため、人工知能求人に応募するのであれば、プログラミング知識は必須です。特に、Pythonに関する知識は欠かせません。
Pythonは人工知能の開発、機械学習、ディープラーニングなど幅広い分野で使われています。また、機械学習ライブラリの「PyTorch」や「TensorFlow」を使う時にも欠かせないプログラミング言語です。基本的な扱い方はもちろん、Pythonを使ったシステムの開発から運用までの一通りの流れもしっかりと理解しておきましょう。
機械学習の知識
人工知能は、取り込んだ膨大なデータを分析し、機械が学習することで様々なことを実行できるようになります。そのため、人工知能を作り出すためには、機械学習に関する知識が必要不可欠です。機械学習には、様々なアルゴリズムがあります。ランダムフォレストや決定木、SVMといった代表的なアルゴリズムについては、しっかり学んでおきましょう。
機械学習の1つ、ディープラーニングも人工知能の開発に欠かせません。音声認識や画像認識など、高度な知識やスキルが必要になる人工知能求人は、ディープラーニングの知識がなければ採用されるのは難しいでしょう。
数学・統計に関する知識
機械学習を用いて人工知能の開発を行う時、パラメータの調整やモデルの評価などをすることになります。その際に必要になるのが、数学や統計に関する知識です。
収集したデータを分析する時には統計学、パラメータを最適化する時には微分積分を用いる必要があります。機械学習を行う求人に応募するのであれば、数学や統計に関する知識は必須と考えておきましょう。
データベースに関する知識
人工知能は、システムを作っただけでは上手く機能しません。システムを開発した後、様々なデータや情報を取り込み人工知能に学習させる必要があるからです。
人工知能に取り込む情報は、ビッグデータから抽出します。そのため、データベースに関する知識を身につけ、扱えるようにしておく必要があります。特に、MySQLと言われる代表的なデータベース管理システムや、データベース言語のSQLを扱えるようにしておくと、選べる人工知能求人の幅が広がるでしょう。
フレームワーク・ライブラリの知識
人工知能の開発は、フレームワークやライブラリを使うのが一般的です。人工知能に限らず、様々なアプリケーションを開発する時の枠組みとなるものをフレームワークと呼びます。
人工知能を開発する時のフレームワークには様々な種類がありますが、TensorFlowやNumPy、Pytorchなどの代表的なものに関してはおさえておくと良いです。
ライブラリは様々なプログラムをまとめたもので、機械学習を行う際には機械学習ライブラリというものを用います。
フレームワークもライブラリも、人工知能の開発の案件に取り組む時に欠かせないものなので、しっかり知識を習得しておきましょう。
コミュニケーション能力
人工知能の開発は、プロジェクトとして色々な人達と協力しながら行うことも珍しくありません。エンジニアやプログラマー、データサイエンティストなど、異なる職種の人達と関わりながら案件を進めることも多いです。そのため、どのような人とも上手くやり取りできる、コミュニケーション能力が必要になります。
自分の考えが上手く伝えられない、相手の意見を聞き入れないなど、しっかりコミュニケーションが取れていないと、プロジェクトが上手く進みません。また、フリーランスの場合、コミュニケーション能力を磨いておくことで案件を獲得しやすくなります。
人工知能求人を獲得する方法
人工知能求人を探す方法は色々ありますが、よく利用されているのがクラウドソーシングサイトです。クラウドソーシングサイトにはフリーランス向けの様々な案件が掲載されており、誰でも簡単に利用できます。
無料のサービスが多いので、気軽に人工知能求人を探したい人におすすめです。自分のスキルを手軽に販売できる、スキルシェアサービスを利用するのも良いでしょう。スキルを出品した後は依頼が来るのを待つだけで良いので、他の方法と併用すれば案件を獲得できる可能性が高まります。
他にも、SNSを利用して営業をかける方法や、フリーランスエージェントを利用して専門家のサポートを受けながら案件を探すといった方法もあります。
人工知能求人の動向
機械を自動化して業務効率を上げる、事務処理をAIに任せてコストを削減するなど、様々な分野でAIが活用されるようになりました。人工知能の分野は目まぐるしく発展しており、チャットボットのような新しい技術も誕生しています。
人工知能の開発に積極的な企業も多くなったということで、AIエンジニアなど人工知能の開発に長けた人材の需要は高まっています。
大手のクラウドソーシングサイトなどを見ても、掲載されている人工知能求人の数は多いです。AIを取り入れる企業が増え、ITはもちろん医療や流通、小売など様々な分野でAIエンジニアの需要が高まっているので、人工知能求人の数は今後も増えていくと考えられます。
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