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Java資格のおすすめ一覧!試験の難易度や勉強法を解説!【2022最新】

Javaは幅広い分野の開発現場で利用され、プログラミング言語の中でも高いシェアを誇っている言語です。マルチプラットフォームで汎用性が高く、堅牢性も備えていることから、Javaで開発されているシステムは、Webサービス、業務アプリケーション、金融系などの大規模システム、組み込みアプリケーション、スマホアプリケーションなど多岐に渡ります。

そのためJavaは、ITエンジニアとして開発に携わると、高い確率で関わることになる言語です。未経験からITエンジニアを目指すためにJavaを習得したい、すでに他の言語での開発経験があるけれどこの先のキャリアを考えてJavaのスキルを身につけたい、という方は、客観的にスキルを証明することのできる、Javaの資格取得を検討されている方も多いでしょう。

Javaは開発者が多いため、知識やスキルを証明するための資格試験も、複数団体から提供されています。この記事では、Javaの資格取得を考えている方に向けて、資格の種類やおすすめの資格、試験の難易度や勉強方法などをご紹介します。

Java資格の種類、おすすめ

Javaに関する資格試験は多数存在しますが、特に有名な試験は以下の3つとなります。

  • Oracle認定Javaプログラマ
  • Javaプログラミング能力認定試験
  • Android技術者認定試験

おすすめはOracle認定Javaプログラマ

上記の中でもおすすめは公式ベンダー資格であるOracle認定Javaプログラマです。ブロンズ、シルバー、ゴールドの3つのレベルに分かれていますが、シルバー以上は国際資格であり、世界中で通用します。また、公式ベンダー資格ですので、就職・転職活動でも評価されやすく、アピールポイントとなります。

では、以下にOracle認定Javaプログラマを含む3つの試験について、試験内容や難易度などの詳細をご説明します。

Java資格|Oracle認定Javaプログラマ

Oracle認定Javaプログラマは、Javaの開発元であるOracle社が提供する、公式ベンダー資格です。レベルごとの内容や難易度、合格率について、次にまとめました。

Javaブロンズ(Bronze)

ブロンズは初心者向けの内容となっており、Javaの基本文法や、Javaを利用したオブジェクト指向プログラミングの基本的な知識を問う内容となっています。言語未経験者の入門資格と考えると良いでしょう。

ブロンズのみオンライン受験が可能となっており、出題数は65問、受験時間は65分と、気軽に受験できるのも特徴となっています。

Javaシルバー(Silver)

シルバーは、Javaアプリケーションの開発に必要となる基本的なプログラミング知識を有している、開発初心者向けの内容となっています。

プログラミングのスキルだけでなく、実際のプロジェクトで発生しうる状況への対応能力なども問われます。

Javaゴールド(gold)

ゴールドは中上級者向けの内容となっており、Javaアプリケーション開発に必要となる汎用的なプログラミング知識と、設計者の意図を正しく理解し、独力で機能実装が行える能力を有していることが問われます。

Javaに関する知識はもちろんのこと、システム開発に必要な知識もある程度有しているということの証明にもなります。

なお、ゴールドを受験するためには、シルバーに合格していることが前提となります。

レベルごとの難易度、合格率

レベルごとの難易度と合格ライン、合格率は以下のようになっています。

レベル 難易度・合格率
ブロンズ 難易度:★★☆☆☆(基礎レベル) 合格ライン:60% 合格率:非公開
シルバー 難易度:★★★☆☆(中級レベル) 合格ライン:63% 合格率:非公開
ゴールド 難易度:★★★★★(難関レベル) 合格ライン:63% 合格率:非公開

受験するなら最新バージョン(SE11)がおすすめ

現在のJavaの最新バージョンはJava SE 19(2022年11月時点)となりますが、試験の最新バージョンはJava SE 11となっています。そのため、特に理由のない限りは最新バージョンであるSE11の試験を受験しましょう。

なお、旧バージョンの資格を保持している場合、ブロンズはSE11の試験を受けなくても資格保持者として認定されますが、シルバーはSE11バージョンの受験、ゴールドはアップグレード試験を受験しないと、SE11の資格保持者としての認定は得られないので注意してください。

Java資格|Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、株式会社サーティファイが提供している民間資格です。1級〜3級の3段階に分かれており、3級、2級は筆記試験、1級は実技試験となっています。

レベルごとの難易度や合格率を次にまとめました。

レベルごとの難易度、合格率

レベルごとの難易度と合格ライン、合格率は以下のようになっています。全体的にOracle認定Javaプログラマと比較すると、やや易しめの内容と言われています。

レベル 難易度・合格率
3級 難易度:★☆☆☆☆(入門レベル) 合格ライン:60% 合格率:64.7%(1級〜3級合計、2019年度実績)
2級 難易度:★★☆☆☆(基礎レベル) 合格ライン:60% 合格率:64.7%(1級〜3級合計、2019年度実績)
1級 難易度:★★★★☆(上級レベル) 合格ライン:60% 合格率:64.7%(1級〜3級合計、2019年度実績)

Java資格|Android技術者認定試験

Android技術者認定試験は、IT職業能力支援機構が運営する、Androidアプリケーション開発のために必要なJavaのスキルを測定するための資格です。

アプリケーション技術者認定試験とプラットホーム技術者認定試験の2種類があり、それぞれベーシックとプロフェッショナルの2つに分かれていますが、プロフェッショナルは2022年11月時点で準備中であり、申し込みはできません。

アプリケーション技術者認定試験は、Androidアプリケーション開発の基礎知識を問う内容となリます。対するプラットホーム技術者認定試験は、プラットフォーム開発関連の知識に重きを置いた内容となっています。

それぞれの試験の難易度や合格率を次にまとめました。

レベルごとの難易度、合格率

レベルごとの難易度、合格率は以下のようになっています。

レベル 難易度・合格率
Androidアプリケーション技術者認定試験(ベーシック) 難易度:★★★☆☆(中級レベル) 合格ライン:70% 合格率:44.6%(2010年〜2014年累計)
Androidプラットホーム技術者認定試験 (ベーシック) 難易度:★★★☆☆(中級レベル) 合格ライン:70% 合格率:27.3%(2010年〜2014年累計)

Java資格を取得するメリットとは

Javaの資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。3つの観点からメリットをご説明します。

スキルアップになる

Javaの実務経験があり、ある程度Javaを使ったアプリケーション開発ができると思っていても、実は網羅的な知識やスキルが身につけられていないということは往々にしてあることです。

Javaに関する知識を広く問われる資格試験を受験することで、自分の実力を客観的に見つめ直すことができます。また、資格の勉強をすることにより、理解が浅かった部分や、実務で得る機会のなかった知識を身につけることができ、スキルアップにつながります。

また、資格を取得することで、実務の幅も広がる可能性があります。実務で新たな経験を積むことができれば、開発者としてのキャリアアップにつながることもあるでしょう。

転職に有利になる

Javaは広くシステム開発の現場で使われている言語であるため、Javaの資格を持っていれば、Javaの開発ができる人材として転職などで有利になることが多いです。特に、Oracle認定Javaプログラマのシルバー・ゴールドに関しては、国際資格であるため、国内外の企業で評価の対象となります。

また、IT業界に未経験から転職しようとしている場合も、Java関連の資格を保有していれば、開発経験がなくても基本的なJavaのスキルが備わっているとみなされ、転職で有利になることがあります。

資格手当がもらえることも

企業によっては、Java関連の資格に対して資格手当を支給していることがあります。資格取得時に一時金として手当を支給するパターンや、毎月の給与に手当が加算されるパターンなど、支給の方法は企業によって様々です。資格手当の対象のJava資格を取得することで、給与以外の手当がつくというメリットを得られる可能性があります。

Java資格取得の勉強方法

Java関連の資格取得に向けた勉強は、どのように進めるのが良いのでしょうか。ここでは勉強の方法をまとめました。

学習サイトやオンラインスクールを活用する

インターネット上でJavaについて学べる学習サイトや、オンラインスクールが複数存在するため、ご自身の勉強のスタイルに合わせて活用すると良いでしょう。

学習サイトは無料のものと有料のものがあり、提供されるサービスもそれぞれですが、自分のペースで勉強が進められるため、忙しい社会人の方などにはおすすめです。オンラインスクールは基本的に有料となりますが、講師に疑問点などを都度質問しながら学ぶことができるため、学習効率を重視する方には向いている勉強方法です。

参考書や問題集を活用する

Javaは利用者の多いプログラミング言語であるため、関連書籍も多数出版されています。

取得を目指す資格に応じた参考書や問題集、Javaの習得レベルに応じた解説本など、自分のレベルにあった本を利用しましょう。有料のスクールを利用するよりも、低コストで勉強できる点が書籍を活用するメリットとなります。

学習サイトやオンラインスクールを利用する方も、必要に応じて参考書や問題集を併用すると良いでしょう。

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