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SESは何歳まで働ける?40代・50代で客先常駐SEでも大丈夫?

SESで働いていく中で、今後のキャリアプランについて悩んでいるという人は、決して少なくはありません。特に、SESとして何歳まで働けるのか、40代・50代で客先常駐SEでいても大丈夫なのかなど、気になる点も多くあるでしょう。この記事では、SESで何歳までエンジニアとして働けるのかについて見ていきます。SESで働く40代、50代が苦労する理由や、30代の時点で注意しておきたいポイントなどについても詳しく解説していきますので、SESエンジニアの方はぜひ参考にしてみてください。

SES企業は何歳まで働ける?

SES(客先常駐)企業で働いているエンジニアは、自分がいつまで働き続けられるかについて気になるはずです。ここでは何歳までエンジニアとして働けるかについて解説していきます。

SESで65歳まで働き続けることは可能

結論から言えばSESで働く場合、65歳まで働き続けることはできます。しかし誰でも働き続けられると言うわけではありません。65歳まで現役のエンジニアとして働き続けるということは、技術面、精神面、健康面などあらゆる面において「年齢は関係ない」と思わせる日々の努力が求められます。

特に年を重ねていくことによって病気がちになったり、年の離れた若い同僚と上手く協調できない場合は働くことは難しくなるでしょう。IT業界の技術の進歩に対応していくために、日々スキルアップのための研鑽をし続けることも必要です。

40代以降で管理職や役職に就く道も

エンジニアとして長年働いていると、仕事上のスキルだけでなくチームの中でリーダシップを取ることも求められてきます。仕事をしていく過程でマネジメント能力や社外との交渉能力が磨かれていくと、管理職や役職に就くなど会社内部で出世していく道が開かれる場合もあるでしょう。そのためには若いうちから自分の得意な分野だけでなく、自分が不得手だと思う分野に対しても果敢に挑戦していくことが重要になってきます。管理職や役職などは誰でもなれるわけではないですが、努力次第ではなれる可能性も出てくるのです。

客先常駐で定年までは厳しいとされる理由

SESで働いていく場合、客先へ派遣される度にその新しい現場に新人として入っていくことが求められます。こうした働き方の特性は、年を経るごとに負担だと感じる人を増やしていくかもしれません。ここではSESで長く働いた場合のデメリットについて見ていきます。

40代で客先に常駐する自分を想像できない

SESは派遣先ごとに一から関係を築いていかなければなりません。20代、30代のうちは現場に同年代の社員も多いため話も合いやすく、プロジェクトリーダーも歳上のことが多いので指示を受けることにも抵抗感も少ないでしょう。しかし40代になる頃には、周りの社員が年下になるだけでなく、プロジェクトリーダーも年下になってくるので指示を受けることに抵抗感が出てくることもあります。また、現場に入るごとに新しい環境や人間関係になじまないといけないという点についても、負担を感じるかもしれません。このように、40代という年齢を考えたときに、SESでの働き方に違和感を覚えることもあります。

マネジメントや上流工程の経験を積めない

SESとして企業に行く場合、作業を割り振るのは派遣先のプロジェクトリーダーが行います。先々のことを考えた場合、マネジメントや上流工程の仕事に携わりたいと思うかもしれませんが、自分のやりたい仕事を任せられるとは限りません。単純な仕事ばかりやらされていた場合、マネジメントスキルの向上や上流工程の経験は見込めないでしょう。

50代以降は受け入れ先が減る

エンジニアの単価は年齢とともに上がるため、50代以降は受け入れ先が減ってしまうことがあります。高いスキルがあれば高単価でも受け入れてくれる企業もありますが、そうでない場合は受け入れ先が限られてきます。また、一般的に加齢とともに仕事の能率は下がっていく傾向があることに加え、周りの社員よりも年上のSESエンジニアは扱いづらいと考える経営者も多いです。スキルがあれば受け入れ先は減らないと考えるかもしれませんが、年齢のみで切られてしまうこともあるので安心できません。

SESで40代・50代が苦労する理由

SESで働き続けた場合、40代・50代になると様々な問題や今までは感じることのなかった苦労が降り掛かってきます。ここでは、SESで40代・50代が苦労すると言われている一般的な理由について見ていきます。

給料や待遇がわるい

前述したとおり、SESで働き続ける場合、年齢が上がるにつれて受け入れ先が減ってきます。40代・50代のエンジニアには、エンジニアとしてのスキルのほかにも、設計のスキルやチームをまとめる能力が求められてきます。そういった能力が身についていない場合、給料や待遇の悪い仕事しか振られなくなってしまうこともあります。40代・50代になるまでにスキルアップできる仕事を選ばず引き受けていくと、当然単価の低いものも受けざるを得なくなります。特にSESではない企業で勤めている同世代と比較すると、給料や待遇に不満を感じてしまうこともあるかもしれません。

スキル不足で転職できない

SESで40代・50代まで働いていた場合、転職する機会を失ってしまうかもしれません。本来なら年齢が上がるごとにスキルアップしていかなければならないのですが、任されてきた仕事の内容によっては転職先が求めているスキルを満たせない場合も出てきます。IT業界は技術革新が早いので、今までは十分だった知識でもすぐに古びてしまいます。その場合は転職が難しくなるかもしれません。

若い人と比べられる

40代、50代までSESで働き続けた場合、若いエンジニアと比べられます。もしスキルが同じ程度の場合には、成長の伸びしろがあり、単価も低い若いエンジニアのほうが選ばれることのほうが多いでしょう。仕事を得られない状態が長く続いた場合、当然収入も減ってしまいます。40代以降になると、こういった問題にも直面することとなります。

SESの30代でこんな状態には注意

IT業界で長く働き続けたいと望んでいるのなら、30代になった時点での状態がとても重要になってきます。SESで働いていて、以下で指摘するような状態になっている、あるいはなりそうだという方は注意が必要です。

スキルが低い

SESのエンジニアに求められることとして、第一にスキルが挙げられます。IT業界は他の業種と比べても、成長スピードが早いです。日々新たな技術が開発されていくので、今までの技術があっという間に古びてしまいます。求められるスキルに答え続けるためには、最新技術やノウハウについて貪欲に学び続ける姿勢は欠かせません。年とともに集中力や学ぶ意欲は減退してしまう傾向があるので、徐々に若いエンジニアに遅れを取ってしまうのです。もし、最新の技術や情報の取得を行っていない、これまでの経験や知識だけで作業を行っているようであれば、注意すべき状態だと言えるでしょう。

商流の深い会社に在籍

商流とは流通の一つの形態で、受注や発注などの取引の流れを示したものを指します。商流が深い会社とはそれだけ仲介する企業が多いということを意味しています。もし、商流が深い会社に在籍しているのであれば、給与面で不利益を被る場合が出てきます。仲介する企業が多い分、発注企業からの報酬に対してマージンが引かれてしまうので、作業をしたエンジニアが手にする給与が少なくなるというのはよくあるケースです。仲介企業が多くなると単価の交渉が難しく、低い単価のまま受注する必要もでてくるのです。単価が低いと生活のために量をこなさなければならず、勉強にあてる時間も取られてしまうでしょう。設計など上流工程と呼ばれる仕事を直請け会社に取られてしまい、スキルアップにつながるような仕事が回ってこないというリスクも、商流の深い会社には存在します。

35歳定年説は本当?

IT業界のエンジニア界隈では「35歳定年説」と呼ばれる噂が存在します。実際には35歳で定年になることはないのですが、かつてエンジニアとして活躍できる年齢の目安が35歳と言われていたことから、このような言葉が広まったという経緯があります。

前述したとおり、30代になってエンジニアとしてのスキルが低いままか、商流の深いSES企業に在籍している場合、40代になる頃には仕事を続けられなくなる可能性が出てきます。そのため、SESから脱出するために30代で転職活動を行うことは、選択肢の一つだと言えるでしょう。特に、IT業界は慢性的に人手不足の状態にあるので、自分の決断次第でスキルアップの道も開くことは可能です。

SESから脱出する際の方向性

SESから脱出したいと考えている場合、IT業界で転職する・IT以外で転職する・フリーランスになるという3つの選択肢が挙げられます。一つ一つ解説していくので、方向性を考える際の参考にしてください。

IT業界で転職する

今まで身につけたスキルを活かしたいのなら、IT業界でエンジニアとして転職するのが良いでしょう。受託開発をしている企業やSler企業、自社サービスを開発・運営している企業などへの転職などが候補として挙げられます。こうした企業であれば、SESで働いていた時のスキルを活用できます。マネジメントや上流工程に携わるチャンスも増えますので、エンジニアとして、さらなるスキルアップも望めます。

IT以外で転職する

異業種への転職を行った場合、今までのキャリアが無駄になると思うかもしれません。実際にはそんなことはなく、IT以外の業界でもエンジニアとして働いてきたスキルを役立てることは可能です。例えば事務職に転職する場合、データ入力や文書作成などのパソコンを使った作業で今までのスキルが活かせます。

フリーランスになる

これまでの経験を活かしてフリーランスエンジニアとして働くというのも一つの方法です。案件によっては企業に勤めるよりも高収入を得られる可能性がありますし、企業勤めと比較して案件を選べるなど、自由度が高いというのもメリットです。フリーランスエンジニアとして働きたいのなら、フリーランス向けのエージェントを利用するのがおすすめです。エージェントを利用すると、自分でクライアントに直接交渉せずにすむ上、人脈がなくても仕事を紹介してもらえます。使用料が発生する所もありますが、その分仕事に集中することが出来るので利用するメリットは大きいです。

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