Web広告運用の副業は稼げる?初心者の始め方や案件の獲得方法、必要スキルを解説
インターネット広告市場の成長から入稿や改善などをおこなう広告運用者の求人需要が高まっており、土日や平日夜間に対応できる業務委託の副業求人も増加しています。
また、在宅ワークやテレワークなどリモート環境での仕事状況をいかして隙間時間の有効活用やパラレルワーク、週末起業を検討中の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Web広告運用の副業で稼げる報酬の単価相場、案件内容、必須スキルなどを分かりやすく紹介します。案件獲得の方法もみていきましょう。
目次
Web広告運用の副業は稼げる?
企業はTVや新聞などのマス広告よりもインターネット広告に力を入れており、プロモーションや販売促進の予算もオンラインへのシフトが顕著にみられます。電通が発表した「2020年 日本の広告費」によると、国内におけるインターネット広告の市場規模は2兆2290億円(前年比105.9%)と順調に成長を続けています。
そのような背景から、Webマーケティングや広告運用に関する仕事量が増加しており、人材の不足が深刻化しているのです。では、広告運用の副業は実際にどれほど需要があり、どれぐらい稼げるのでしょうか。求人の状況や報酬の目安について以下でみていきましょう。
広告運用の副業人材が求められる理由
Web広告への出稿では、管理画面から1日の予算や入札単価、クリエイティブ、ターゲットなどを設定して配信する「運用型広告」が主流となっています。従来の広告と異なり、どの媒体に掲載するかを決め、入稿の操作や掲載後の調整が必要なため、それらを担当する運用者が求められています。
一方で、Webマーケティングの実務経験や広告運用のノウハウを持つ専門人材は不足しており、中途採用で必要な人材を調達できない企業も多く存在します。そのような人手不足の課題に対して、外部企業へのアウトソーシングを利用することが一般的ですが、スキルや経験をもった副業人材に依頼するという選択肢も生まれてきました。
首都圏のインターネット広告代理店などを中心に在宅ワークやリモートワークが普及し、市場へ供給される副業人材が増加したこと、副業案件の紹介サイトやエージェントなどマッチングのプラットフォームが整備されてきたこと、などから企業が人材にアクセスすることが容易になりつつあるのです。
副業・兼業のパラレルワーカーやフリーランス個人に依頼することで、予算や商材にあわせた柔軟な広告運用を行えるため、広告主からのニーズが高まっています。代理店に広告運用を依頼するよりも副業人材の方が実績やスキルレベルを確認しやすいこともあり、インハウス運用での内製化に取り組みたい企業の引き合いが期待できます。
広告運用の副業で稼げる報酬相場
次に、週末や平日夜間に稼働する副業案件で得られる収入の目安や単価相場について解説します。業務委託でWeb広告の仕事を請け負う際は、依頼主であるクライアントと個別に契約を締結して報酬の金額を取り決めます。
運用者の経験年数や作業内容によって単価が変動しますが、時間単位での請求となる案件も多く、1か月で稼げる金額としては10~20万円ほどが目安になるでしょう。代理店が運用代行をおこなう手数料として広告費の10%から20%が基準となるため、それらを材料にクライアントと交渉することも可能です。
コンサルティングやマネジメント、戦略設計など運用代行より単価が高い副業案件もあり、スポットコンサルティングなど固定報酬のプロジェクトを複数受注すると1ヶ月の報酬が50万円を超えることもあります。
副業案件の獲得には実績が必要
広告運用の副業で稼ぐには、依頼主から仕事の発注をうけて、案件をこなす必要があります。そのため、提案や商談などの営業活動が必要となりますし、他の候補者や代理店など代替手段との比較で優位となる点を作っておくことが望ましいです。また、外注先の選定では、過去の実績が重要となるでしょう。
広告代理店の運用部門でリスティング広告やディスプレイ広告の運用経験があれば、仕事は見つかりやすいですし、SNSや動画などで実績があれば興味を持つクライアントも多いでしょう。事業会社のWebマーケターとしてサービスを成長させた経験やマネジメントの実績がある人も案件を獲得しやすいといえます。
Google、Yahooといった検索エンジンに加え、Twitter、Facebook、LINEなどのソーシャルメディア、YouTube、TikTok動画など、広告を配信する先となるメディアやプラットフォームが増加したため、運用者に求められるスキルセットも案件ごとに様々です。単に作業を代行して欲しいという要望のほかに、コンサルティングや社員教育のニーズも伸びています。
未経験で獲得できる案件もなくはないですが、件数としては少なく、時給や単価が低くなりがちです。会社員として広告運用の業務経験がない場合は、アフィリエイトなどでコツコツと実績を積んでいくことが必要です。
Web広告運用の副業の種類
ここからは、広告運用に関する副業の種類を紹介します。主に「広告運用代行」と「商品・サービスの販売」「広告収入」という3つの方法があります。
広告運用代行
クライアントから委託されたWebサイトやスマホアプリに関する広告の運用業務を代行するというものです。デジタルエージェンシーなどに所属し、実務経験のある広告運用者がおこなう副業としてメジャーな方法です。商材やユーザーを分析して、効果の高そうなセグメントにアプローチできる媒体の選定、広告配信の入稿作業や週次・月次などでのレポート作成、定例MTGへの参加、掲載結果やログデータなどから改善施策の提案などを実施します。
月額予算の20%を手数料として請求するパターンのほかに、時間単位での請求や固定報酬などの案件があります。最低契約期間は1か月から3か月程度。成果に満足しているクライアントは契約が継続しやすいため、安定した収益元となります。
商品・サービスの販売
広告運用のスキルを活かした副業として、自分自身でサイトを立ち上げ、商品・サービスの販売をおこなう方法もあります。サイトへの集客にWeb広告を利用します。クライアントの広告運用を代行して報酬を得るのではなく、自身が広告主としてユーザーを呼び込み、物販などのサービスを提供して対価を得るのです。
在庫を保有せず注文をうけてからメーカーや卸売業者に発注するECなどであれば、少ないリスクで事業を開始できますし、専門分野のコンサルティングや記事執筆のライティングなど無形商材の販売に関するサイトの運営などが考えられます。
広告収入
アフィリエイトサイトなどを運営して広告収入を得る副業は、実績のない人でも始めやすいのが利点です。特定のジャンルに対応したサイトを作成してリスティング広告に出稿するという手法のほか、SEOやSNSマーケティングなど広告をつかわずにマネタイズすることも可能です。
アフィリエイトは、自身のブログやサイト経由で広告主に成果が発生すると成功報酬が支払われる仕組みとなっており、工夫次第で高収入が得られます。クリック数が少なかったりすると報酬がゼロもありえますが、アフィリエイターのなかには1ヶ月で100万円以上を稼いでいる人もいます。
Web広告運用の副業案件例
ここからは、広告の種類別に具体的な副業案件の例を紹介します。Web広告でも代表的な「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「リターゲティング広告」「SNS広告」「動画広告」の案件について、それぞれ詳しく見てみましょう。
リスティング広告
リスティング広告(検索連動型広告)は、検索エンジンにキーワードを入力して検索した結果のページで表示される広告です。通常の検索結果と同じようにテキストで表示されるため一見すると広告とは分かり辛いですが、小さく「広告」と記載されています。
競合する他の検索結果を差し置きクリックしてもらうためには、ユーザーが求める情報が得られることをテキストで表現することが重要です。
ただし、検索されないことには広告の表示はないので、ニーズが顕在化した層にリーチするための広告です。副業で求められる業務は、広告の出稿・アカウント管理・集計・分析などになります。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Webメディアの広告枠に表示される動画や画像、テキストなどの広告です。Webサイトやスマホアプリのコンテンツと連動して表示され、画像や映像を用いた広告クリエイティブを使用するため多くの人の目を引きやすいのが特徴です。
潜在層への求心力が高い広告であるため、商品・サービスの認知向上やブランディングにも使用されます。副業で求められる業務としては、ターゲットや配信のタイミング、配信先の設定のほか、ランディングページやバナーでの訴求メッセージを最適化していくことなどになります。
リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去にWebサイトに訪れたユーザーに対して配信する広告です。すでに商品やサービスを知っている人へ広告が表示されるので、コンバージョン率が比較的高い広告だと言われています。副業で求められる業務としては広告の設定作業や、広告の効果検証などがあります。配信ターゲットを細かく設定できるため、そういったターゲットの検討なども行っていく必要があります。
SNS広告
SNS広告は、Facebook、Twitter、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディア上に掲載される広告です。SNSではプロフィール情報や興味関心などの履歴が蓄積されているため、プラットフォームを利用するユーザー情報をもとに適切なターゲットを指定して広告が打ち出せるのが特徴です。いいね!や友達追加などエンゲージメントを目的とする配信も可能です。
副業で求められる業務は、広告配信数や配信先、配信タイミングなどのほか、出稿後に各種KPIを見て運用を的確に行ったり、レポーティングを行ったりすることとなります。
動画広告
バナーやテキスト広告だけでなく、YouTubeなどで展開される動画広告も最近では増えてきました。動画広告は、音と動きによって情報量を他の広告よりも多く展開できる点が大きな特徴です。また、ストーリー性を持たせてユーザーへ情報を届けられるので、訴求力も増しやすいと言われています。副業における業務としては、広告の企画や運用、改善案の策定などが挙げられます。
Web広告運用 初心者の始め方
初心者の人がWeb広告運用で副業を始める場合、どのように進めればよいでしょうか。ここでは、Web広告運用未経験の初心者向けに、副業案件に応募するまでのステップについて解説します。
広告運用スキルの習得
まずは広告運用のスキルを習得しましょう。自分が取り組む広告の仕組みはもちろんですが、配信プラットフォームの操作方法なども理解しておくことが大切です。書籍や解説サイトなどを活用すれば、独学でも基礎知識を習得できます。独学だけでは不安という人は、オンラインスクールを活用するのも方法の一つです。Webマーケティングについて学ぶコースを履修すれば、実務経験のある講師に質問することもでき、学習のスピードを速められます。
実務経験を身に着ける
スキルや知識を習得したのちは、実務経験を身に着けます。Web広告運用の副業では実務経験が応募資格として求められることがほとんどです。Web広告代理店に勤めることで実務経験を得ることもできますが、転職などが難しい場合は、副業として広告運用のアシスタントをする方法があります。アシスタントの報酬は決して多くはありませんが、まずは実績作りとしてトライしましょう。
ポートフォリオを作成する
実務経験がそなわってきたら、ポートフォリオを作成します。ポートフォリオとは、自身の実績やスキルをまとめたプロフィールのことを言います。副業案件を受注するには、このポートフォリオの質が重要となります。これまでの経験や行ってきた施策、成果といった実績をポートフォリオを使ってしっかりとアピールしましょう。
副業案件に応募する
ポートフォリオが完成したら、本格的に副業案件へ応募してみましょう。はじめから高額報酬の案件を狙うのではなく、まずはさまざまな案件をこなして着実に実績を積んでいくとよいでしょう。最初は報酬が少ないかもしれませんが、実績や経験を積むごとに報酬アップが見込めるようになっていきます。なお、副業案件での実績を次に活かすためにも、ポートフォリオを更新することも忘れないようにしましょう。この4ステップで、初心者でもWeb広告運用の副業を始めることができます。
Web広告運用の副業に必要なスキル
広告運用の代行やコンサルティングで企業から求められる人材となるには、次の4つのスキルが必要となります。
各広告媒体に関する知識
広告運用をするにあたり、適切な媒体に広告を出すことは何よりも大切です。Facebook、Twitter、Instagramなど、SNSを1つとってもそれぞれのプラットフォームにより利用するユーザーの傾向が異なるため、それを踏まえてバナーのテイストやキャッチコピーを選定したり、専門のランディングページを用意するなどの対応をおこなう必要があります。
人気やユーザー数も変動するため、それぞれの広告媒体に関する詳しい情報を把握し、最も効果的な配信頻度を設定したり、データをもとに広告予算の見直しを実施するスキルが求められます。
プランニング/広告設定
Web広告の運用には、クライアントの事業やビジネスの構造を理解し、商品やサービスの魅力を訴求するプロモーションのプランを企画するスキルが必要です。該当するキャンペーンや広告アカウントにおける評価指標や目標数値を設定し、ターゲットに最適なメッセージを作成し入稿をおこないます。
販売促進やブランディングなどの目的を達成するには計画性や判断力も求められます。コンバージョン地点や配信先の媒体、競合の出稿状況などを考慮し、必要な広告予算、スケジュールなどを提案できる能力も実務に欠かせません。
広告調整/予算管理
掲載後に運用をおこなうフェーズでは、広告を配信した結果の数字を確認し、問題点や課題を把握したうえで、中身を調整するスキルも求められます。思ったような成果が得られなかった場合は、その原因を考慮して、広告形式や掲載場所を再検討したり、クリエイティブを変えたりなど、品質スコアを上げるための調整を行わなければなりません。
また、費用対効果の高い状態を持続するには、予算を管理する能力も求められます。コストの消化について、進捗を確認し、効果の高い広告に予算を配分して、全体の成果を底上げするのです。
分析/リサーチ
Webマーケティングの効果を最大限に高めるには、分析やリサーチが欠かせません。購入履歴やアクセスログなどの顧客データを分析してユーザーへの理解を深めることで新たなキーワードを発見したり、ワークスタイルや人々の価値観など世の中の流行やトレンドを把握しておくことも広告作りのヒントになります。
そのほか、競合する商品・サービスの広告クリエイティブや出稿状況についてのリサーチも必要です。
クリエイティブ制作スキル
バナーや動画など広告のクリエイティブ制作スキルを持っていれば、大きな強みとしてクライアントにアピールできます。案件によっては広告の設定や運用だけでなく、クリエイティブそのもの制作も依頼されるケースがあります。そうした際に対応できれば、クライアントの評価も高くなりやすいでしょう。クリエイティブの制作においては、PhotoshopやIllustratorなどのソフトを扱えることがポイントとして挙げられます。広告運用だけでなく、こうしたツールの操作方法もマスターしておけば、キャリアの幅も広まります。
Web広告運用の副業を獲得する方法
在宅ワークなどで土日や週末に作業する広告運用の副業案件を獲得するには、どのような方法があるのでしょうか。代表的な手法について以下で詳しく解説します。
自分で営業する
企業のホームページにある問い合わせフォームなどから自分自身を売り込んで、担当者と直接交渉して副業の仕事を獲得する方法です。TwitterやFacebookなどのSNSから営業をかけることもできます。
ただし、その企業が副業人材を募集しているとは限らないですし、門前払いも多いでしょう。採用されるには提案や見積もりが必要なため、法人営業の経験がない人は少し敷居が高いと感じるかもしれません。
副業プラットフォームを利用する
クラウドソーシングや副業向けの求人サイトといったプラットフォームには、広告運用の未経験者から上級者まで幅広い募集が掲載されています。在宅ワークやフルリモートの仕事も多くあり、初心者でも自分にあった条件で案件を探しやすいでしょう。
職歴や実績を示すポートフォリオがないと運用代行の案件を獲得するのは難しいかもしれませんが、単価が安めで作業中心のタスクを探してみると良いでしょう。
エージェントに登録する
広告代理店や事業会社のマーケターとして業務経験がある人は、エージェントに登録して副業案件の紹介をうけてもよいでしょう。サイトから登録して面談を受けると、専属のアドバイザーが一人一人の希望を聞きマッチする案件を紹介してくれます。
契約手続きや報酬の受取なども間に入り仲介してくれるので、報酬未払いなどのリスクが少ないです。営業活動が苦手な人は、エージェントを利用するのがおすすめです。
Web広告運用で副業するメリット
Webマーケターが副業として請け負えるタスクには色々な種類がありますが、広告運用を副業にするメリットにはどんなことがあるのでしょうか。以下で詳しくみていきましょう。
安定してお金を稼げる
Web広告は、売上などの成果を数値で示しやすいため、クライアントと広告予算を確保できれば、副業としてしっかりとお金を稼ぐことができる点がメリットです。
代理店などで運用経験があれば案件も受注しやすく、契約期間中は毎月安定した収入が得られるほか、コンサルティングやLP制作など追加で依頼をこなして収入に上乗せすることも可能です。成功報酬型の手数料を設定するなどして、さらなる報酬のアップも狙えます。
副業での経験が本業に活きる
副業をして普段の担当とは違う商品・サービスの広告運用に関わることで、業務外でもマーケティングに関する知見を得ることができスキルアップにつながります。特に、事業会社で自社の広告運用に関わる担当者は、代理店で働くマーケターと比べて、視野が狭くなりがちです。
また、マーケティング組織の在り方や仕事の進め方も会社によって様々です。大手企業と中小・ベンチャーなど雰囲気や文化の違いを知ることも役立つでしょう。
独立の準備
広告運用で安定した収入が得られるようになると、副業だけでも生計を立てられるようになり独立のハードルが下がります。また、将来的に会社員を辞め、フリーランスとして独立して働きたいと考えるひとにも準備期間としてメリットがあります。
業務委託の契約を企業と締結したり、確定申告をおこなうなど個人事業主の立場に慣れるという点でも副業をしておくとよいです。実績としてプロジェクトをまわした経験を何社か積めば、自信もつくでしょう。
Web広告運用で副業するデメリット
Web広告運用の副業にはメリットも多くありますが、少なからずデメリットも存在します。副業として取り組むのであれば、事前にどういったことをデメリットになるかも理解しておきましょう。
結果を出さなければならない
Web広告の運用は、結果が数字として顕著にあらわれます。広告費に対する費用対効果もすぐに把握できるため、結果が悪ければすぐに契約が打ち切りになってしまうことも少なくはありません。こうした結果へのプレッシャーから、広告の成果がプライベートでも気になってしまう、心配で管理画面を深夜までチェックしてしまうといったケースも多くあります。結果を数字で出すという実力が必要ということはもちろん、数字へのプレッシャーをはねのける強さを持っていないと、副業といえどやり続けるのは難しいでしょう。
軌道に乗せるのに時間がかかる
Web広告の運用は、スキルも実績も一朝一夕に習得できるものではありません。副業で安定的に受注できるようになるためには、案件をこなしていく必要があります。高額報酬を狙える仕事ではありますが、それを実現できるよう軌道に乗せるには、ある程度の時間が必要な副業方法だとも言えます。そのため、「今すぐに稼ぎたい」「未経験でもラクにできる仕事をしたい」というような人にはそもそも向いていないでしょう。
Web広告運用の副業を始める前に
会社員として働きながら副業でWeb広告の運営代行を始める前に、押さえておくべき3つのポイントがあります。
広告運用のスキルを身につける
まず、副業案件を受注するために、広告運用者として業務をまわせるだけのスキルを身につける必要があります。広告代理店やデジタルエージェンシーに就職して、2~3年ほど運用者として実務経験を積むことが望ましいですが、独学で勉強してクラウドソーシングなどの案件で実績を積むことも可能です。
会社の就業規則や税金に注意する
従業員の副業を許可するかどうかは会社ごとの判断です。会社が副業を禁止しているのにも関わらず、無断で仕事をしていると会社にバレてトラブルになることがあります。まずは、本業で自分が所属する会社の就業規則を確かめるとともに、上司や人事に問い合わせして副業が問題ないことを確認しておきましょう。
また、副業で得られた報酬の金額によっては、確定申告や納税の義務も発生します。所得税や住民税などが変わってくることもあるため、注意しましょう。
副業の作業時間を確保する
日中は会社の仕事をしつつ、夜間や土日は副業をするとなると、休暇やプライベートの時間が減ることは覚悟しておきましょう。普段の仕事が忙しい人は、週末に限定して作業をすることになるかもしれません。そのため、趣味や家庭の事情などで稼働する時間を確保できない人は、副業をするのが難しくなります。
また、同じ広告運用といっても、新しい職場に慣れるまで作業に時間がかかることもあります。納期が間に合わないと信用にも関わるため、副業を始める前に、どれぐらいの時間を割くことができるのか把握しておきましょう。
契約内容を明確にする
企業と契約するのであれば、契約内容を明確にし、必ず契約書を取り交わしておきましょう。特に業務範囲や、報酬形態についてはトラブルになりやすい点です。友人や知人からの紹介で、あいまいな形で仕事を受け問題が起きるといったケースもよく耳にします。こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、仕事を受ける際には契約書でしっかりと内容を明記し、のちのち揉めることがないようにしておきましょう。なお、フリーランスエージェントを使うとこうした契約業務もエージェントが行ってくれます。契約周りを自身でしっかりチェックできる自信がないようであれば、こうしたサービスを使っておくのも方法の一つです。
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