Web系フリーランスとは?稼げる?報酬や単価は?仕事の種類・案件の受注方法
Web制作や開発などの案件で活躍するデザイナーやライター、エンジニア、ディレクターなどの職種では、業務委託でプロジェクト毎に仕事に取り組むフリーランス(個人事業主)という働き方が浸透してきました。
この記事では、そんなWeb系フリーランスの報酬・単価などの実態や、仕事の種類について紹介します。案件獲得の手順や高収入を得る方法など下積みから独立してフリーランスになる手順についてもみてきましょう。
目次
Web系フリーランスとは
Web系フリーランスとは、その名の通りWeb業界の仕事をして活躍する自由業やフリーランサーのことです。映像・デザインなどのコンテンツ制作、Webサイト・アプリ開発、記事の編集・ライティング、SEO対策、広告運用など、個人の技量をもとにプロジェクト単位で仕事をして報酬を得る働き方です。
Web制作や開発に関連するタスクはアウトソースに向いており、業務委託での依頼先探しを支援するフリーランスエージェントや発注者と受注者を仲介するクラウドソーシングなどの仕組みが普及したことも、フリーランス人口の増加を後押ししています。
ホームページだけでなく、SNSやブログなどオンライン上の口コミや評判が重視される世の中になり、企業のマーケティング活動においてもデジタルを重要視する傾向がみられるようになりました。そんななかで、技術やノウハウをもった専門家はますます必要とされているのです。
Web系フリーランスの種類
Web系フリーランスに該当する職業として、デザイナー、ディレクター、ライター、エンジニア、マーケター、クリエイターの6つがあります。他にもいろいろな職業がありますが、主な分類として以下で詳しく紹介していきます。
デザイナー
Web業界で働くフリーランスで最も代表的な職業と言えば、まずは「Webデザイナー」でしょう。Webデザイナーは、企業や個人などから依頼されたWebサイトのデザインを作成しページとして公開するのが主な仕事です。依頼主の要望に基づき、見やすさや操作しやすさを加味した構成やレイアウトを考えることになります。
仕事では、依頼者のオフィスなどに出向いて仕事をする常駐型と、在宅で仕事をするリモートワーク型の2つの働き方があります。また、コーディングを専門におこなう「コーダー」や「マークアップエンジニア」のフリーランスも存在します。
表層的なデザインだけでなく、利用者の視点からユーザビリティに配慮することも重要です。また、HTML/CSSでのコーディングを任されることもあるため、デザイン関連の知識や技術だけでなく、コーディング技術も習得しているのが望ましいでしょう。
Web系フリーランスのデザイナーと言った時、Webデザイナーだけでなく、UI/UXデザイナーやグラフィックデザイナーも考えられるでしょう。広告業界で活躍するグラフィックデザイナーの中には印刷媒体だけでなく、Web媒体でも仕事をしているフリーランスもいます。メディア横断型のキャンペーンで使用するものをデザインすることが多く、IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトの知識や技術が必要です。
ディレクター
進行管理やマネジメントなどの分野で専門性を発揮して働くフリーランスも存在します。「Webディレクター」は、Web制作における管理役と言えるでしょう。Webデザイナーやプログラマーなど、制作・開発に関わるスタッフの指揮や管理を主な仕事としています。スケジュールの管理やコンテンツの品質管理、依頼主との合意形成、プロジェクトメンバー間の橋渡しなど、業務内容は多岐に渡ります。
より上流の企画や提案を担当する場合に「Webプロデューサー」や「Webプランナー」という肩書がつくこともあります。Webアプリケーションやスマホアプリなどの開発現場では「プロジェクトマネージャー」と呼ばれることもあります。要件や仕様に基づいたWeb制作が期日通り納期に間に合うようスムーズに進行するように、プロジェクト全体を監督する重要な役割を担っている職業です。
クリエイティブやプログラミングなどを専門とする人たちとコミュニケーションをとるのもWebディレクターの仕事です。デザインの実務経験があると品質チェックなどを行う際に役立つでしょう。そのため、最新技術や表現のトレンドなどについてキャッチアップしておくことも必要です。
業種業態は多岐にわたり、カジュアルゲームや映像、広告などWebサイト以外のジャンルでもフリーランスが活躍しています。ただし、いずれのディレクターもその業種である程度の業務経験が必要となる点は押さえておきましょう。
ライター
ライティングや文章作成の仕事を担当するライターは、翻訳や執筆なども含め個人が活躍しやすい職業です。そのなかで、Webメディアやブログなどのコンテンツとなる記事を執筆するのが「Webライター」の仕事です。雑誌や新聞など紙媒体で活躍していたライターのなかにも、Webライターへ転向するフリーランスは多く、会社員の副業や兼業としても人気があります。
ライターや記者への依頼内容は様々で、記事やコラムのほか、セミナーなどの書き起こし、案内状や紹介文、用語集など短めの文章作成の仕事もあります。対談形式のインタビューなどでは取材に同席する場合もあります。
個人の評判を高めるにはクオリティの高い記事を作成する必要があるでしょう。また、広告やキャッチコピーの制作を任されることもあります。作文のプロとして文章作成スキルはもちろん必要ですが、対人能力も重要です。記事の依頼主や取材先などコミュニケーションをとる機会が意外と多いからです。インタビューでは写真を撮ることもあるため、写真撮影技術も身に付けておくと役に立つでしょう。
メディア運営やコンテンツマーケティングでは、ライターの執筆した文章のチェックや、作成する記事への指示をおこなう「編集者」も求められます。編集者には、文章構成を考え記事を書くライティング能力だけでなく、読者層を想定してサイトのアクセス数が増えるような企画をしたり、広告などのマネタイズ手段を検討するスキルも必要です。
エンジニア
Web系エンジニアには、「バックエンドエンジニア(サーバーサイドエンジニア)」と「フロントエンドエンジニア」の2つの職種が存在しています。バックエンドエンジニアは、サイトへの投稿や検索、決済、などサーバー側で動作するシステムの設計・開発が主な仕事です。一方フロントエンドエンジニアは、ブラウザ上での操作や見た目などに関するフロントエンド開発が主な仕事となります。
どちらの場合も、需要の高いプログラミング言語やフレームワークなどの利用経験や大規模サービスの運営に関わった経験を持つ方が案件を獲得しやすいです。最新技術の習得はもちろん重要ですが、比較的枯れた技術でも長く使用されている技術を習得することも大切です。
iOSやAndroidなどネイティブアプリに関する技術を持ったエンジニアは、需要に対して人材が不足していると考えられ、案件が獲得しやすいでしょう。バックエンドエンジニアもフロントエンドエンジニアも、Web系フリーランスになるためには2年ほどの実務経験が必要となります。
マーケター
認知向上や売上拡大に向けたマーケティング施策の計画立案や実行支援もWeb系フリーランスに多い仕事です。リスティング広告やディスプレイ広告などWeb広告のプランニングや運用代行、SEO対策、SNS運用代行、アクセス解析などをおこなうのが「Webマーケター」です。より細分化した職種として「広告運用者」「SEOディレクター」「SNSマーケター」などとも呼ばれます。
依頼に基づき、顧客ニーズや競合などの市場調査、プロモーション計画の立案、コンテンツ企画などを行います。依頼主のブランドやサイトを多くの顧客に見てもらえるようにし、最終的には利益に還元することを目的とした仕事です。情報分析スキルやコミュニケーション能力はもちろん、メディアや媒体の提案力なども必要でしょう。
近年では、オンラインとオフラインを統合した「デジタルマーケティング」という概念がうまれ、CRMやSFA、MAなどのツールを利用して、一人一人の顧客に対応したコミュニケーションを実施する需要も高まっており、法人向けのBtoBマーケティングに関する支援を専門とするフリーランスもいるほどです。
クリエイター
映像、CG、アニメーション、音楽、ゲームなどのクリエイターのなかにも、Web業界で活躍するフリーランスは多いです。YouTubeやInstagramなど動画のフォーマットを利用した媒体の影響力が高まり、企業のオンラインプロモーションやWeb広告においてニーズが高まっています。
Webサイトやメディアのコンテンツとして、写真が必要な際はフリーランスのカメラマンを手配して撮影をおこないます。音楽や映像が必要な際に、クリエイターに依頼すれば、企業へ支払う報酬よりも安価にコンテンツを用意できるでしょう。
Web業界で活躍しているクリエイターを総称して「Webクリエイター」と呼ぶこともあります。Webサイトや映像、音楽、ゲームなど様々なジャンルを垣根なしにあつかうマルチプレイヤーがこれに該当します。
また、Webデザイナーが商業寄りなのに対し、Webクリエイターは創造寄りという考え方もあります。依頼を受けた仕事をして報酬を得るのではなく、自身のWebサイトでの物販やYouTuber、アフィリエイターのように広告収益や直販などで生計を立てるという選択肢もクリエイターならではの手法です。
Web系フリーランスになるには
ここからはWeb系フリーランスになるためには、具体的にどうしたら良いのか順を追って説明していきます。
準備・下積み
何の経験も実績もなく、いきなりフリーランスとして仕事を始めることはほぼ不可能です。まずは独立後に仕事を取りたいWeb系職種に就職・転職して、地道に業務の経験とクライアントに話せる実績を積んでいきましょう。
制作や開発に関する知識やスキルは独学で身に付けることも出来るため、クラウドソーシングなどで簡単な案件からスタートして実績を作り、未経験からフリーランスになることもまったく可能性がないわけではありません。
しかしながら、実際の現場でしか学べないこともたくさんあり、企業で働いた経験がないと受注できる案件の範囲や単価感もつかみづらいものです。独立のタイミングとして、少なくとも2年程度は会社から雇用されて働くことを目安とするとよいでしょう。
ポートフォリオを作る
準備・下積みの期間で、様々なプロジェクトに関わることと並行して、自身の活動状況や実績を集約したポートフォリオやスキルシートを作成しましょう。Web系フリーランスとして営業をしていると、ポートフォリオの提出が必要な場面が多々あります。
顧客も委託先の選定に失敗したくないため、依頼前に書類や面談で案件をまかせられる実力が備わっているか確認をおこなうためです。
そのような案件獲得時の商談をスムーズにするために、役立つのが過去の実績です。自分の関わったプロジェクトや実績をまとめた資料やWebサイトを作成して顧客が閲覧できるようにしておくと便利です。ポートフォリオには自身の経歴や習得している知識や技術、今までの制作物のURL、価格表などを記載すると良いでしょう。
案件を受注する
実績をまとめた後は、営業をかけたり、紹介をうけるなどして仕事を受注する必要があります。フリーランス案件を探す方法ごとに、以下で1つずつ解説していきます。
クラウドソーシングで探す
フリーランスの案件を獲得する方法と聞いて、真っ先に思い浮かべるのがクラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングだという人も多いでしょう。誰でもすぐにオンラインで登録して開始でき、ハードルが低いという特徴があります。そのため、初心者が経験を積む際や、会社員の副業探しなどで向いている案件受注の方法と言えます。
クラウドソーシングは発注者も手軽に利用できる点がデメリットとされています。相見積もりや相場より安い単価での発注が容易なため、受注者として案件を探す際は、価格が低い案件や納期が短い案件など、条件があまりよくないものに注意しましょう。
また、仕事を取るためには、評価や提案も必要になります。ある程度経験を積んだ後は、別の方法で仕事を受ける形に移行するという選択肢もあります。
フリーランスエージェントで探す
エンジニアやデザイナー向けの求人情報が多いですが、フリーランスに特化したエージェントも多数あります。案件紹介やカウンセリングなどサービスを無料で利用できるエージェントがほとんどです。
サイトから登録して面談を実施すると、条件に合致した案件の紹介を受けられます。エージェントにより得意分野や強みが異なるため、自身の職種に関する案件情報が豊富なところに登録するようにしましょう。
単価やキャリアの相談にも乗ってもらえますし、エージェントによっては福利厚生やセミナーなど様々なサポートもあります。メールで配信されてくる案件情報を確認して報酬の相場感や仕事のトレンドを把握できる点は大きなメリットでしょう。
Web制作会社、システム会社に営業する
Web制作会社やシステム開発会社は、人手不足のところもたくさんあります。そのような会社では、仕事の一部や大部分を外部のフリーランスに任せることがあるので、仕事を回してもらうのもWeb系フリーランスの案件受注方法です。
ホームページにある、パートナー募集などの問い合わせフォームなどから連絡して、経歴に見合った仕事がないか確認してみましょう。仕事があるかどうかわからない事業会社よりも営業がかけやすく、下請けとして実績をつくれば、ほかの営業先にも使いまわしやすいです。
また、成果によっては継続した案件受注に繋がるのでメリットは大きいでしょう。ただし、会社によっては対応が悪いこともあるので注意して下さい。
SNS・ホームページで集客する
個人のホームページやブログを解説して、自身の活動内容やフリーランスとして提供した実績、価格、問い合わせフォームなどを公開しておきます。こまめに情報発信をおこなうことで、見込み顧客から見積り依頼などの引き合いがあれば、安定的に直接の商談を設定できます。
また、FacebookやTwitterなどSNSを利用して案件を受注することもできます。指名での依頼を受ければ、競争なく提案できる点がメリットです。しかし発注者のことが分からない場合が多く、気軽に仕事を請けるとトラブルになりやすい点はデメリットでしょう。安易に受注することは避け、事前に依頼内容に関する聞き取りをしっかりと行うようにして下さい。
知人友人から紹介をうける
同業者の友人や知人、前職の同僚などから仕事の紹介を受けて案件を受注する方法もあります。信頼できる知り合いならばコミュニケーションがとりやすく、仕事に関するやりとりもスムーズにいくでしょう。
しかし、契約関連がうやむやになることがある点は、知り合い経由で仕事を受注することのデメリットです。特に金銭面はトラブルに繋がりやすく、後々の友人関係にも響きます。見積書や請求書はしっかりと作成しましょう。
営業パートナーを開拓する
案件を紹介してくれた人に報酬として紹介料を渡したり、代理店契約を締結するなどして、営業を代行するパートナーになってもらう方法もあります。つまり、自身の代わりにフリーランスに仕事を依頼したい人を探して、営業活動をしてもらうことで、営業パートナーを通して案件を受注するということです。
この受注方法の場合、営業パートナーが優秀ならば、高価格や無理のない納期など条件の良い案件を受注できるメリットがあります。ただし、前職の知りあいなどでないと、パートナーになってくれる人を探すのはなかなか難しいでしょう。
Web系フリーランスで稼ぐには
ここからは、Web系フリーランスで効率よく稼ぐためのポイントを紹介していきます。
単価と工数
ここで言う工数は作業時間のことで、見積もりは単価×作業時間で考える必要があります。この時大切なのは、報酬の単価をいくらにするかです。
例えば、時給換算で単価が3000円と4000円とでは、1000円違うだけですが、1日8時間作業するとすると、1日当たり8000円の違いです。月の作業時間を160時間とすると、月あたり16万円、年間では、192万円と200万円近くの差になるのです。
フリーランスとは言え、労働時間を大きく増やすのには無理があります。単価を下げると労働時間でカバーせざるをえません。それよりも、単価をあまり低く設定せず、無理のない労働時間にした方が作業効率も上がるでしょう。
また、単価を高く設定しても仕事が受注できるよう、営業力を磨くことも重要です。
仕事の受注方法を工夫する
単純なことですが、労働時間が同じであれば、より高単価の仕事を受注すれば効率よく稼ぐことができます。高単価の仕事を受注する方法は、主に2つです。
企業に直接営業する
まずは見込み顧客となる企業をリストアップして直接営業を行い、企業開拓を実施してエンドユーザー企業と直接取引する方法が考えられます。リストアップや連絡などの営業工数は掛かりますが、仲介手数料やマージンが発生しないため、その分、高い報酬を期待できます。
ジャンルによっては競争が厳しく、労力に対して受注が見込めないことも多いですが、企業からのニーズが高い分野は成約率も高いです。
また、幅広く営業していると、自分が対応できない仕事について相談されることも増えます。営業先の企業に自分の専門分野をしっかり説明した上で、それ以外の分野の案件は受注しないまたは外注になることも伝えた方が良いでしょう。専門分野の仕事が受注できれば、作業時間が短縮でき結果として単価が上がるという訳です。
より上流の仕事を担当する
企画や設計など上位レイヤーの仕事を担当することも、高単価の仕事の受注に当たります。Web系フリーランスの業界はいくつかの階層に分かれた構造をしており、より上位の職種になるほど高単価の仕事を受注できるようになります。
今回紹介したWeb系フリーランスの内、デザイナーやクリエイター、ライターは下位レイヤーに属しており、ディレクターやエンジニア、マーケターはそれよりも上のレイヤーです。
もちろん下位レイヤーの職種のままで高単価を目指すことも可能ですが、若手フリーランスとの競争も激しく、ある程度の年齢を境に、キャリアアップやキャリアチェンジをして、高単価の案件受注を目指す必要性が高まるのです。
報酬を増やす努力を継続する
Web系フリーランスで効率よく稼ぐためには、時間当たりの報酬や仕事あたりの単価について増やしてくよう工夫する必要があります。その方法について、以下でみていきましょう。
価格設定を高めにする
フリーランスは、自分自身で値段を決めるため、作業当たりの単価や見積もり金額を自由に設定することが可能です。すでに仕事を受注したことがある依頼主で信頼関係が築けているならば、単価を上げても特に問題はないでしょう。
高い報酬の設定でも仕事が継続して受注できるように、質の良い仕事を続けることも大切です。
交渉して単価をあげる
最初から単価を高く設定するのは不安だという人もいるでしょう。そのような場合には、何度か案件をこなしたあとに、単価交渉をおこなう方法がおすすめです。エージェント経由の案件では、依頼主と直接ではなくエージェントの担当者経由で、交渉することになります。
スキルアップした時や依頼主からの仕事量が増えた時、長期に渡って継続している際の更新時などが交渉のタイミングです。依頼主の意見も聞き入れながら、適切な単価設定にしましょう。
複数の収入源を持つ
職種によっては単価が安くフリーランスの仕事だけで稼ぐのは、難しい面もあります。そのため、複数の収入源を持つことも重要です。ブログや動画配信などによる広告収入やアプリ開発による収入、イラスト作成での収入など様々な収入源が考えられます。自身の職種に関連した収入源ならば、比較的無理なく稼げるでしょう。
また、広告収入などを得るためにも、開発や運用など自身のビジネスに取り組む時間は必要になります。この点も考えると、やはり高単価の案件を受注し時間にゆとりを持たせることが大切だと言えるでしょう。
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